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2022.06.15

WISC-Ⅳでワーキングメモリー指標(WMI)が低い子の特徴、鍛える方法はあるの?

発達に悩みがある場合などに受けることが多い知能検査「WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)」。今回は同検査のワーキングメモリー指標に注目。実際に「WISC-Ⅳ」を実施している鈴木こずえさんが、指標が低かった場合、どうすればいいのか悩む保護者に向けて、具体的な困りごとやトレーニング方法、適切な対応を解説します。

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記事を執筆したのは…

鈴木こずえさん臨床発達心理士・公認心理師

小学校・中学校でスクールカウンセラーとして15年以上勤務経験があるほか、現在は、教育相談センターのカウンセラーとして、小中高生と保護者のカウンセリングを行っている。不登校、発達障害、緘黙、行動面での問題など、成長過程での身体・精神両面におけるさまざまな相談に応えている。

ワーキングメモリー指標(WMI)とは

世界的に広く利用されている代表的な知能検査のひとつである「WISC‐Ⅳ(ウィスク・フォー)」。同検査では、下記の4つの指標得点が算出されます。

4つの指標

  • 言語理解:言葉の理解力・説明力・推理力、言語的習得知識など
  • 知覚推理:視覚情報を処理する力・視覚情報から推理する力
  • ワーキングメモリー:聞いたこと(聴覚的な情報)を記憶し処理する力、注意・集中力など
  • 処理速度:見たもの(視覚情報)を素早く正確に処理し、作業を速やかに進める力、注意・集中力など

<WISC‐Ⅳ検査について詳しい記事はこちら>

今回は、4つの指標の中から、聞いたことを記憶し処理する力を測定する指標である「ワーキングメモリー指標」について、解説していきましょう。

2022年2月にWISC検査の最新版「WISC-V」の日本版が発売されました。WISC-Ⅳからの変更点などの詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。

ワーキングメモリー指標とは

比較的、短い期間、保持される記憶「短期記憶」と同義とされることが多かったワーキングメモリーですが、正確には「作業記憶」のことを指します。

作業記憶とは

新しい情報をインプットしたとき、その情報を一時的に頭の中の一部分に保存しながら、過去に貯蔵した長期記憶の中から、必要な情報を検索・想起し、現在の情報と関連付けていったり、いらなくなった情報を削除していったりする、情報の操作・処理を行う一連の流れ(脳のシステム)のこと。

作業記憶で一時的に保持できる量(記憶容量・キャパ)は年齢や個人、「意味があることなのか」「興味の有無」などによって異なります。また、新しい情報を保持し続けることはできず、脳が「必要ない」と判断すれば、情報は消えていきます。情報がリセットされ、頭の中が整理されるのです。

さらに、ワーキングメモリーには、下記の種類があります。

ワーキングメモリーの種類

<言語的・聴覚的ワーキングメモリー>

言語的短期記憶(「音韻ループ」)のことです。数・単語・文章など音声で表現される情報を保持します。「読み」(黙読も含む)においても使用されます。

<視覚的・空間的ワーキングメモリー>

視空間的短期記憶(「視空間スケッチパット」)のことです。イメージ・絵・位置情報などの目で見て得たもの、空間情報を視覚イメージとして保持します。

上記のうち、「WISC-Ⅳ」で扱っているのは、<言語的・聴覚的ワーキングメモリー>です。ただし、子どもによっては、視覚的イメージを使って検査課題を遂行していく子もいます。 

「WISC-Ⅳ」のワーキングメモリー指標とは

では、ワーキングメモリーがどのようなものか理解できたところで、次は「WISC-Ⅳ」のワーキングメモリー指標とは、どんなことを指しているのかを解説していきましょう。

具体的には下記のようなことを意味しています。

  • 聴覚的短期記憶の力(聞いたことを一時的に記憶にとどめておく力)
  • 情報処理システムの力(頭の中で必要な情報の操作・処理を行う力)
  • 注意力、集中力(上記のことを行うために前提となる力)
  • 音韻情報を処理する力(音読・文字想起・綴り・読解に必要=読み書き能力)
  • 実行機能(課題を遂行するために必要となる力)

これらの力をもう少し詳しく見ていきましょう。日ごろ意識することがない“聞く力”とは、どのような時にどのようにして使われているのでしょうか。

聴覚的短期記憶の力

例えば、面接では相手から質問されたことに瞬時に答えなければなりません。まず何を聞かれたのか、質問を一時的に記憶します。

一度に複数の質問があった時は、最初の質問に答えている間も、次の質問を覚えていなければなりません。これが、聴覚的短期記憶の力です。

情報処理システムの力

次に、質問に答えるために必要な情報を、必要に応じて長期記憶から検索し想起します。そして、相手に分かりやすく伝えるために、その情報を整理し、どのような順番でどのように伝えていくのかを、瞬時に考えていきます。

一度に2つの質問があり、それらが関連していれば、頭の中でより情報を整理し、統合させていく、また関連がない質問なら、1つ目を答え終えたら、ただちにその情報は消去し、2つ目の質問に答える、といった知的コントロール作業が求められます。これが、情報処理システムの力です。

注意力・集中力

もしその間に、別の人の会話が聞こえる、外でサイレンの音がするなどの妨害があったとしても、気が散らないように「今ここ」に注意を維持し、集中し続ける必要があります。これが、注意力・集中力です。

このようにワーキングメモリーは、単なる暗記課題を行うための短期記憶でないことが分かると思います。

音韻情報を処理する力

一方、ワーキングメモリーの構造には、読み書きと関連している「音韻ループ(=情報を聴覚的に保持するシステム)」があります。

“読み”に必要な能力には多くの種類がありますが、その中でも、音韻情報処理、音の保持、内容の記憶などの力、すなわちワーキングメモリーの力が必須と言われています。

 例えば、「ことば」という単語は、「こ」と「と」と「ば」という音に分解でき、それを文字に起こします。

実際に書くためには、「こ」という文字(形)が「こ」という音であることを理解することが必要です。

この音の認識と分解に困難があると、文字(綴り字)とのマッチングを習得することが難しくなり、読み書きが苦手となる一つの要因となります。

ワーキングメモリー指標が低いと、この音韻情報処理が苦手となることがあり、音読・文字想起・綴り(文字表出、作文)・読解などの活動に影響します。

しかし、読み書きの苦手さが、必ずワーキングメモリー指標の結果に反映されるわけではありません。ワーキングメモリー指標が平均的でも、子どもの日常の姿に、やりにくさが見られたら、サポートを考えていくとよいでしょう。

実行機能

実行機能とは、自分自身に「〇〇しなさい」と指示命令を出す脳の機能のことで、ワーキングメモリーを支える重要な要素の一つです。行動や思考のきっかけ、方向性を示す、話題や活動の切り替え、情報のリセット(スイッチング)など、課題の遂行時にはいろいろな種類の実行機能が使われています。

実行機能が上手く使えると、物事が効率よく進み、学習や日常生活がよりよく送れるようになり、満足感や達成感が得やすくなります。

一方で、実行機能が上手く使えない場合、思うように物事が進まずイライラしたり、成功体験を積めないことで自信を失くしたりしてしまうこともあります。

学校や家での学習・部活・行事への参加、遊びの計画、お手伝いなど、実に多くの生活場面で実行機能が使われ、実行機能の練習の場にもなっています。

ワーキングメモリー指標が低いと起こりやすい困りごと

ワーキングメモリー指標が低いとどんな困りごとが起こりやすいのでしょうか。起こりやすい困りごとには、次のようなケースが考えられます。

学習面

  • 授業中出される指示や、活動中に追加して出される指示を覚えておくことができない
  • 活動の目的、めあてを忘れてしまう
  • 口頭のみの話(説明)や友達の発表の内容を覚えておくことができない
  • 音読、作文、読解(読書)が苦手
    (例:流暢に読めない、小さな「つ」や伸ばす音など特殊音節を間違える、文字の想起に時 間がかかる、誤読が目立つなど)
  • 計算、推論、暗算や暗記が苦手
  • ケアレスミスが多い
  • 複雑な情報処理に時間とエネルギーを使うため疲れやすい

対人面・行動面

  • 聞き間違えや聞き漏らしが多く、会話の中でずれが生じたり、一方的になってしまう
  • 忘れ物や紛失物が多い
  • 衝動を抑え気持ちをコントロールすることが苦手
    (例:思ったことをすぐ言葉にしてしまう、「後で」が苦手)
  • 課題や話題の切り替え、情報のリセットが苦手 
  • 計画を立てたり、優先順位をつけたりが苦手 
  • エネルギー配分が苦手
  • 2つのことを同時に行うことが苦手
  • 注意集中を保持することが苦手

上記のようなことが、子どもの実際の生活の場にどのように影響していくでしょうか。

例えば、授業中に指示の内容は理解できて最初は皆と同じように実行していても、作業の途中で指示やその目的を忘れてしまい、「今何をしているんだっけ」「何のためにこれをしているんだっけ」と思っていると、次の追加の指示を出されて混乱してしまいます

さらに、このときに隣りのクラスから歌が聞こえてくるというようなことがあると、注意がそちらに向いてしまいます

適切なタイミングでリマインダーや注意喚起のサポートが入らなければ、作業の手や思考が止まり、結果的に授業内容が分からなくなってしまうかもしれません。

また、エネルギー配分が苦手な子の場合、課題を行うときに、「手を抜くところ」「全力を出すところ」などの緩急をつけることが難しく、すべて全力で行い、疲れ果ててしまって次の課題に取り組めなかったり、本番で力を発揮できなくなったり、キャパオ―バーになることがあります。

子どもの様子を観察し、「手が止まっていないか」「今何に注意が向いているか」「エネルギーの状態はどうか」を気にかけてみるとよいでしょう。

ワーキングメモリーは鍛えることができる?

ワーキングメモリーのトレーニングとして、「よく聞く」「よく見る(注目する)」「方略を使う」などの練習があります。 

【トレーニング①】言われた言葉(音)をよく聞こう

言われた言葉(音)をよく聞く練習をしてみましょう。言葉を構成しているひとつひとつの音(音韻)に敏感になる練習で、読み書きの基礎トレーニングとなります。

似ている音の聞き分ける

「ら」と「だ」、「い」と「ひ」と「し」などを使った単語を言い、聞き分けさせてみる。

似ている言葉や同じ音でもイントネーションが違う言葉を聞き分ける

「雨」と「飴」、「橋」と「箸」などを聞き分けたり、

抜き出し言葉や逆さ言葉を練習する

「たぬきから『ぬ』を抜くと?」「『くるま』を逆さから読むと?」などのクイズを出す。

キーワード数えをする

文章を言い「特定のキーワードがいくつ出てくるか数えてみましょう?」などのクイズを出す。

【トレーニング②】やりながら聞こう、途中でもやめよう

何かを作業している最中に、別の新たな指示を聞き両方の指示を終わらせることに挑戦してみましょう。

ほかにも、途中で作業をやめて新しい作業に移り、また元の作業に戻るなどの練習を行います。2つ目の指示を忘れないようにするために、どのような工夫ができるか考えましょう。

【トレーニング③】聞き取りメモ達人になろう

持ち物をメモする、省略してメモをとる、電話のメモをとるなどの練習を行ってみましょう。

トレーニングは、人によって感じる難易度が違います。最初は「できる!」「わかる!」「簡単!」と感じるトレーニングから始めるとよいでしょう。パソコンやiPadで取り組めるものもあります。個々の能力に合わせて難易度を変えることができます。

また、ワーキングメモリーのトレーニングには、文を読み上げたり、フィードバックしたり、アドバイスや激励するコーチの存在が必要です。

できれば、専門家の力を借りたいところですが、難しい場合は、どんなやり方(例:リピート、指折り、映像にする、視覚化など)がその子の記憶保持を助け、課題の進めやすさに繋がっていくか、一緒に考えながら進めていってくださいね。 

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ワーキングメモリー指標が低い子に合った対応とは

ワーキングメモリーが低い子をサポートするときのポイントは、聴覚的短期記憶の保持や操作(消去も含む)、実行機能の力を手助けすることです。

 例えば、下記を参考にしてみてください。

【対応①】伝える情報量を配慮する

 ワーキングメモリーが低い子に対して、一度に多くのことを伝えると混乱してしまいます。子どもの言葉の力に配慮し、「今から大切なことを言うよ」など注意を促してから、簡潔に結論から先に伝えましょう。

 【対応②】頭の中のメモを消えない形・見える形にする(持続的な視覚化)

 忘れないようにメモをとることができればよいですが、メモを取ること自体が苦手な子も多いです。その場合は、メモをとる時間を作る、メモを取るスキルを伝え練習する、といったサポートが必要です。どちらも難しければ、他のやり方(代筆・写真にとるなど)を考えてきましょう。

 【対応③】忘れない・思い出すための声かけ、リマインダーなどのツールを利用する

「次は○○をするよ」「○○を達成するために今○○をしているよ」など目標、指示、作業手順を確認し、途中で思い出せるような声かけを行いましょう。

できれば、目的やスタートからゴールまでの見通しは、活動が終わるまで見えるようにしてあげてください。終了した必要のない情報は適宜削除しながら、進捗状況が一目で分かるようにし、ゴールを明確にしてあげてください。

特に削除の作業が大事になります。情報のリセットを手助けしてあげましょう。

また、スケジュール管理には便利なグッズやツールを使用しましょう。スマホのカレンダー、“to do リスト”など、リマインダー機能に慣れて、使いこなせるようにしましょう。

【対応④】目標設定は短いスパンで即時評価をする

なかなか習慣化しない、好ましい行動を増やすやり方に、トークンエコノミー法があります。目標とする行動を強化するためにトークン(代理貨幣=シールやスタンプなどポイントとなるもの)を与え、ポイントが一定の量にたまったらごほうび(報酬)を与える方法です。

買い物をするとポイントが貯まり、一定のポイントが貯まると商品や金券と交換できるポイントカード(ポイントアプリ)もこの方法を用いています。

このやり方を、ワーキングメモリー指標が低い子どもへ効果的に使うには、いくつか工夫が必要です。

  • 即時効果を!(「後で」は効果がない)

目標とする行動ができた時点ですぐにトークン(例:シールを貼る、スタンプを押すなど)をあげます。一日の終わりや2~3日分まとめてシールを貼るなど、後から振り返ってほめても効果がありません。

  • ごほうびまでは、超短期間で!

ごほうびをもらえるポイント数(シールやスタンプ)は、少し頑張れば貯められる数にして下さい。最初から「シールが100個貯まったら・・・」など、達成までの期間が遠いと、子どもは5年先ぐらいに感じてしまいます。5~10個貯めるぐらいの短いスパンで、出来れば1週間に一度ごほうび(例:100円もらえる=100均で好きなものが買える、など)があるとよいでしょう。

  • ボーナスポイント用意する

トークンは一度ごほうびがもらえたら終了ではなく、その行動が習慣化されるまで続け、習慣化されたら即止めます(止めないと逆効果です)。習慣化までには少し時間がかかります。その間、ボーナスポイントがあると、モチベーションを維持できるでしょう。例えば、目標とする行動が周囲の声がけがなくても実行できた時や、連続〇〇ポイントゲットした時などに、ボーナスポイント(例:50ポイント)をあげましょう。飽きさせないための工夫です。

始める時に、目標の共通理解や仕組みをしっかりと子どもに説明する必要があります。なかなか望ましい行動が出なくても叱らずに根気よく励ましましょう。また、続けてみても効果がないときは、目標のレベルを下げる、ごほうびを変えるなど作戦を変更してみて下さい。

【対応⑤】外界の刺激を調整し、環境に配慮する

 注意集中が持続しやすくなるために、刺激を調整できるとよいでしょう。例えば、学習の場所は家の中で一番静かな所に設定し、見えるところに好きなものを置かない、貼らないなど、気が散らないようにします。同室でついたてを置いたり(囲ったり)椅子の向きを変えるだけでもできます。

また、夕食の支度の匂いや、部屋の白い壁や光(眩しさ)が苦手な子もいるので、できる範囲で配慮してみてください。

外では、雑音が少なく落ち着ける環境に調整できないこともあります。その場合は、ヘッドホンやノイズキャンセラーなどの使用を検討・相談してみましょう。

【対応⑥】読み書きの練習をする

縦書き、横書き、読みやすい方はどちらか、文節で区切る、ルビを振る、漢字が入っている方が読みやすいか、分かち書きをすると読みやすくなるか、などの工夫をしても、音韻情報処理に課題があると、読み書きの苦手さは残るといわれています。

小学校低学年の早期から行うことができる読みに特化したトレーニングソフトなども出ていますので、合うかどうか試してみるのもよいと思います。

子どもの年齢やその時の状態、環境を見極め、どのようなサポートが必要か、ソフトを使用するかどうか、始めるタイミングなども含め考えてみてください。

同時に、読み書きが苦手なことへの周囲の“正しい理解”を少しずつ得られたらいいですね。例えば、読みの苦手さを学校の教師に伝えても、「学校では読めてますよ」と言われてしまうことがありますが、教科書に出てくる話は、何度も聞いて耳で覚えている可能性があります。

また、書字の苦手さを伝えても、「がんばれば書けるよね」「全く書けないわけではないでしょう」と言われることがあります。書くことにどれほどのエネルギーを使っているかが伝わっていないことが多いようです。

音読が苦手だと、読解も苦手になることは、あまり知られていません。まずは、分かりにくい困り感を理解してもらえるように伝えていきましょう。分かってもらうことが支援の一歩となります。

適切なサポートが入り、子どもが安心して活動できる環境を少しずつ準備できたらいいですね。 

得意な力で苦手をフォローできるように

ワーキングメモリー指標が低くでた子どもの中には、自分が忘れっぽいことや、集中力があまりないことなどを自覚している子が多いです。

中学生になると、「試験勉強をしてもなかなか成果に結びつかない」「暗記が苦手で頭に入っていかない(意味づけをして覚えやすくしても、興味がないものはなかなか入らない)」という悩みや、「友達との会話でズレた返答をしてしまう」「自分の好きな話を一方的にしてしまう」など上手く同年代の集団に適応できない悩みが多くなります。自己肯定感が下がり、ほかの活動にも消極的になってしまうこともあります。

「WISC-Ⅳ」の結果を受けたときは、苦手な力を正しく理解した上で、得意な力を伸ばしていき、苦手なところを補えるようサポートしていくことが大切です。

そして、今まで子どもが自分で行ってきた努力や策を聞いてあげましょう。それが効率的であれば継続を進め、非効率的であれば、別のやり方がないか考えてみましょう。努力は報われてこそ、次の学習への動機づけになります。

ワーキングメモリーは生活のさまざまな場面で活用される能力で、さまざまな活動に影響を与えています。学習だけでなく、友達との関係やコミュニケーションとも関連しています。やりにくさ、特性を理解した上で、伝える量や話し方を工夫したり、環境調整やツールを活用するなど、子どもに合わせたサポートをしていきましょう。

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鈴木こずえ

小学校・中学校でスクールカウンセラーとして15年以上勤務経験があるほか、現在は、教育相談センターのカウンセラーとして、小中高生と保護者のカウンセリングを行っている。不登校、発達障害、緘黙、行動面での問題など、成長過程での身体・精神両面におけるさまざまな相談に応えている。

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