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2022.03.27

集中できるのは、やっぱり塾? 小学生のオンライン学習のメリット・デメリット

小学生のお子さんの保護者の中には、「そろそろ塾などに通わせたいけど、どこがいいだろう?」とお考えの方もいるのではないでしょうか。特に最近は、一般的な学習塾やくもん(公文)教室などに通塾するほか、自宅で受けられるオンライン学習(リモート学習)など、選択肢も増えてきました。
そこで、この記事では、株式会社ToLicoの調査結果をもとに、「小学生がオンライン学習を行うメリット・デメリット」をお伝えします。

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小学生の自宅学習のリアル

まず、小学生が自宅でどれくらい自主学習しているのか、調査結果を見てみましょう。

自宅学習をしている小学生はどれくらい?

PR TIMES

調査によると、自宅で自主学習をしている小学生は8割を超えています

「そんなにみんな勉強しているの?」と驚く方もいるかもしれませんが、一口に「自主学習」といっても、お子さんによってかなり開きがあります。

小学生の自宅学習の時間は?

上のグラフのように、小学生の自宅での自主学習時間は、30分~1時間程度までが84%を占めています。

自宅学習として、宿題プリントや学校で習ったことや興味を持ったことをノートにまとめる課題が出される学校もあるので、それを済ませて終わり、というお子さんも多いのではないでしょうか。

一方、毎日2時間以上の自宅学習をしているお子さん(15.4%)は、中学受験対策として本格的に勉強しているのではないかと考えられます。

自宅学習しない・できない理由は?

調査からは、まったく自宅学習をしないお子さんがいることもわかります。30分程度までと合わせると、6割以上の小学生が、自宅で30分以上机に向かうことはないという結果です。

では、どうして自宅学習ができないのか、その理由を見てみましょう。

PR TIMES

遊びやゲームに気持ちが向いてしまうという回答がそれぞれ半数近く、続いて、ダラダラしてしまう、という回答が続きます。

楽しく遊びたい、帰宅したらのんびりしたい、というお子さんが多いのは、小学生なら当然かもしれません。

小学生のオンライン学習の現状は?

自宅学習をあまりしない小学生が多い中、最近はオンライン学習を利用するご家庭も増えています。

オンライン学習を取り入れることで自宅学習をもっと充実させたい、という保護者の意向がうかがえます。

ここからは、オンライン学習の種類や現状、メリット・デメリットを見ていきましょう。

コロナ禍で進んだ2種類のリモート学習

コロナ禍で教室運営が難しくなった大手の塾などが積極的に推進したこともあり、オンライン学習はここ数年で急速に広まってきました。そのシステムは大きく2種類に分けられます。

オンライン型授業

一般に、インターネットを使ったリモート学習全般を広い意味で「オンライン学習」と呼ぶことが多いようですが、ここで言う「オンライン型」は、先生がインターネットを通じてリアルタイムに配信する授業です。リアルタイムなので双方向のコミュニケーションが可能です。

オンデマンド型授業

オンデマンド型授業は、先生があらかじめ録画した授業を、生徒が見たい時間に見たいものを選んで見る、というしくみです。インターネットを利用する点ではオンライン型と同じですが、リアルタイムではない点が異なります。

オンライン学習のメリット・デメリットは?

では、オンライン型(リアルタイム型)とオンデマンド型、それぞれのメリットとデメリットは何でしょうか。

調査結果では、次のような回答が寄せられています。

PR TIMES

これをもとに、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

オンライン型授業のメリット・デメリット

オンライン型のメリットは、対面授業に近い双方向コミュニケーションがとれることです。

先生は、画面の向こうの生徒の様子を見ながら説明のしかたを変えることができ、生徒も、わからなければすぐに先生に質問できます。そのため、「集中できている」という回答が多いのでしょう。

小学生の英語会話学習なども、オンライン型であれば、自宅にいながらネイティブの先生と英語でやりとりできるので、楽しく学べそうです。

また最近は、一部の「くもん(公文)」の教室でも、「オンライン&教室学習」が取り入れられています。教室に通う回数を減らし、減らした分は自宅で、画面の向こうの先生に声をかけてもらいながら学習に取り組む、というスタイルです。

送迎の負担も減り、子どもと先生のやり取りや、学習する様子を見ることができるというのも、保護者にとってうれしい点です。

一方、オンライン型のデメリットとしては、「時間が決まっているため合わせるのが大変」という回答が2割ほどあります。

特に低学年の場合、オンライン授業のためのパソコンやタブレットの立ち上げ、サイトへの接続、場合によっては画面や音量の調整など、保護者が在宅でなければできないというケースも考えられます。

オンデマンド型授業のメリット・デメリット

オンデマンド型のメリットとしては、「自分のペースで学習できる」ことが挙げられています。

リアルタイムにどんどん進んでいくオンライン型とは違い、オンデマンド型は録画を利用するので、わからないところでいったん止めたり、繰り返し見たりして、納得してから進める点が便利です。

一方、オンデマンド型のデメリットとしては、「集中できていない」「その場でコミュニケーションができない」という声が多く寄せられています。

録画を見るという一方通行の授業になるため、子どもの興味関心がないと飽きてしまいやすく、また、わからなくても質問できないため、つまらなくなってしまうことが考えられます。

調査結果をオンライン型と比較すると、オンデマンド型にはデメリットを感じている保護者がやや多い印象です。

まだ幼く、自主性や目的意識が希薄な小学生にとっては、オンデマンド型をうまく活用することはやや難しいのかもしれません。

オンライン学習に向く子・向かない子

ここまで見てきて、「自宅でのオンライン学習のメリット・デメリットはわかったけど、結局うちの子にはどうなんだろう?」「やっぱり小学生には、友達と一緒の塾や教室のほうがいいのかな?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最終的には、お子さんそれぞれの向き・不向きを見て判断する必要があります。

オンライン学習に向く子

オンライン型(リアルタイム型)にしても、オンデマンド型にしても、生活の場である自宅で授業を受けことになります。

気持ちの切り替えが上手な子、部屋にあるマンガやゲームなどの楽しみに引きずられない子であれば、学習に集中でき、効果を上げることが期待できるでしょう。また、友達と一緒だとおしゃべりをしてしまうような子も、自宅でひとりのほうが集中できるかもしれません。

さらに、オンライン型であれば、積極的に質問できる子のほうが双方向のメリットを生かしやすいと考えられます。

オンデマンド型であれば、録画をきちんと見る几帳面な子や、わからないところを繰り返し見て理解しようとする子が向いていると言えるでしょう。

オンライン学習に向かない子

「向いている子」の裏返しになりますが、誘惑に弱い子の場合は、保護者のしっかりした指導のもとでなければ難しいでしょう。

特に、オンデマンド型の場合は、録画された動画を見て学習しようとしても、その前にネットサーフィンをしてしまう、ということもあるようです。

また、学習意欲が低い子の場合は、画面越しの先生よりも、実際に寄り添ってスキンシップをしたり、ノートを指さしながら教えたりできる先生の方が、学習に集中しやすくなることも考えられます。

その場合は、少人数制の塾や教室、家庭教師なども検討してみるとよいでしょう。

今回は、小学生のオンライン学習のメリット・デメリットをお伝えしました。

オンライン学習は、各社それぞれにカリキュラムの充実が図られており、ふだんは接する機会のない一流の講師や研究者が登場するなど、うまく利用すれば高い学習効果が期待できます。

わが子に向いているかどうかを考えたい場合には、お試し体験で様子を見るのも一つの手です。また、くもん(公文)の「オンライン&教室学習」のように、オンラインと教室を両方体験して比べてみるのもよいかもしれません。

充実した自宅学習のために、お子さんの個性を見きわめ、それに合わせた学習法を取り入れていきましょう。

<参考資料>
株式会社ToLico「“考える力”は大人数の教室学習で身につかない?お子さんの自主学習について徹底調査」(PR TIMES)
くもん(公文)公式サイト

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