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2021.12.29

小中学生の「お年玉の相場」はいくら?お札の折り方・入れ方、名前の書き方もおさらい

知りたくてもなかなか聞けない、お金のこと。今回は、小中学生にあげるお年玉の相場や自分の子どもにもあげるか否かといった、「お年玉」に関するアンケート調査の結果を紹介します。またお年玉をあげる前に確認しておきたい、お札の折り方・入れ方、名前の書き方、お年玉をいただいたときのマナーについても解説します。

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小学生、中学生の子どもにあげるお年玉の金額に悩んでいませんか?

「いくらわたすのが適当なのかな?」「自分の子どもにもあげるべき?」「お年玉袋にお札を入れるときはどうすればいいの?」といった、いまどきの“お年玉のスタンダード”や“お年玉のマナー”について知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回「ソクラテスのたまご」編集部は、小中学生の子どもを持つ保護者60名に対し、子どもにあげる「お年玉」について聞いてみました。

お年玉は誰にあげる?

2020年12月に住信SBIネット銀行株式会社が調査した「〜お年玉に関する意識調査2021〜」によると、「お年玉をあげる相手」でもっとも多いのは、「甥・姪」。次いで、「自分の子ども」となっています。コロナ禍においても、「甥・姪」にあげている方が多いようです。

しかし感染症対策の観点から、2021年はお正月を自宅で過ごした人も多く、「わたすタイミングに困る」(男性20代)といった悩みや、「会う予定がないので振込にするか、電子マネー等を送金するか」(女性30代)と“新しいお年玉様式”を採用しようと考えている声も聞かれています。

新たな変異株が確認されている2022年の年末年始もまた、親戚で集まることができず、“新しいお年玉様式”を検討している人もいるかもしれませんね。

小学生・中学生のお年玉の相場はいくら?

小学生から中学生にかけては、心も体も大きく成長する時期です。「子どもの年齢によってお年玉の金額を変えているか」を小中学生の保護者に聞いたところ、「年相応の金額をあげる」という考え方がスタンダードだということがわかりました。

小学生のお年玉の相場

まだまだ幼く親が買い物に同行する低学年層と、自分ひとりでも買い物ができる高学年層では、相場は大きく変わるようです。

小学校低学年のお年玉の金額は、平均2,817円。「ひとつお手伝いをしたら10円ね」などと小さな額を稼ぐためにコツコツお手伝いをしている子にとっては、十分な“大金”といえるかもしれません。「使ったらなくなる」を理解させるためにもちょうどよい額といえるでしょう。

一方で、小学校高学年のお年玉の金額は、平均4,793円。「ゲーム機が欲しい」「クラスの子と同じ〇〇が欲しい」など、あれこれ欲しいものが増えてくる時期なので、まとまったお金を手にできるお年玉は、やり繰りの感覚を身につけるよい機会になるといえます。

中学生のお年玉の相場

中学生になると、金額は倍増。平均7,463円となりました。親の手元を離れ、電車に乗って友だちと遊びに行くことが増えるため、自由に使えるお金を交通費や娯楽費、交際費に充てるようになります。また貯金の大切さも知る年ごろ。将来へ向けて堅実に計画する中学生もいるようですよ。

自分の子どもにお年玉をあげる?あげない?

自分の子どもにお年玉をあげるかどうかも、悩ましいポイントです。「せっかく『お手伝い10円ルール』でがんばってきたのに、まとまった金額を手渡したらお金のありがたみがわからなくならない…?」なんて心配することもあるでしょう。

今回のアンケート調査で、「自分の子どもにお年玉をあげる」と回答した方は全体の75%、「自分の子どもにはあげない」と回答した方は25%でした。

あげる派、あげない派、それぞれの声を見ていきましょう。

あげる派

  • 自分の子どもにはあげないのに親戚の子どもにはお年玉をわたしたら、さすがに自分の子どもがかわいそう(小学4年生の保護者)
  • 他の子がもらっていると聞いて、嫌な思いをしてほしくない(小学2年生の保護者)
  • コロナ禍なので少しでも楽しみをあげたい(小学1年生、小学3年生の保護者)

「親戚の子どもにお年玉をあげているのを、自分の子どもはどのような思いで見るのか…」と、子どもの心境に配慮するからこそお年玉をあげている、という声が多く見受けられました。また、コロナ禍という特有の事情で渡す家庭も。子ども自身が選んだ娯楽用品があれば、“おうち時間”も充実しますね。

あげない派

  • お手伝いをしたときにお小遣いをあげているから(小学1年生の保護者)
  • 親戚からお年玉がもらえるのと、普段必要なものは買ってあげているから(小学2年生の保護者)
  • まだお金の価値もよくわかっていないし、お金の計算もよくわかっていないので、親からは必要ないと思います(小学2年生の保護者)

あげない派の意見を紐解いてみると、ほとんどに共通しているのが「お金の価値がわからなくなりそう」ということでした。「自分が小さいころに親からもらった記憶がないので、子どもにあげないのが当たり前と思っている」という意見もチラホラ。

甘やかしすぎず、かと言って厳しすぎず…。あげる派とあげない派、どちらの意見にも思わず「そういう考え方もあるな」とうなずいてしまいますね。

確認しておきたい「お年玉のマナー」とは?

お年玉をあげる際にもマナーがあることをご存じですか?お札の折り方やお年玉袋への入れ方、相手や自分の名前の書き方、そして自分の子どもがお年玉を受け取ったときのマナーまで、しっかり確認しておきましょう。

お札の折り方、入れ方

お年玉としてわたすお札は基本的には新札を使います。三つ折りにしてお年玉袋に入れましょう。

まずは、お札を表へ向けて(肖像画が描かれている面が表)、向かって左側から1/3を内側へ折ります。次に、右側も同じように1/3を左側へかぶせるように折りたたみます。封筒を表に向け、三つ折りになったお札をそのまま入れてください。複数枚入れるときは、別々に折るのではなく、重ねて折りましょう。

この折り方で封入すると、相手への配慮になります。見た目が美しくなるだけではなく、封を開けただけで、いくら入っているのが分かりやすくなるのです。

もしお年玉袋の幅が広い場合は、二つ折りでも問題ありません。上記三つ折りのときと同じように、表を内側にして入れてくださいね。

お年玉袋(ポチ袋)への名前の書き方

お年玉袋(ポチ袋)に書くのは、「相手の名前」「自分の名前」の2つです。

相手の名前は、お年玉袋の表側の左上に書いてください。小学生~中学生にわたすなら、「〇〇君」「〇〇ちゃん」などフランクな書き方でOK。自分の名前は、裏の左下に書きます。もし、名前の記入欄があるタイプのお年玉袋を使うなら、そのままその欄に書きましょう。

お年玉袋のスペースに余裕があるようなら、「今年もよろしくね」などひと言添えてもよいですね。

お年玉をいただいたときのマナー

お正月前になると、「お年玉、早くもらえないかな」とワクワクする子どももいるでしょう。

お年玉をくれた相手に失礼にならないように、お年玉をもらったときのマナーについても、子どもと一緒に確認しておきたいですね。

お年玉をいただいたときには、「相手の目を見てお礼を言う」「すぐに袋を開けない」の2点を伝えておきましょう。もし親がいないところで受け取ったら、「誰にいただいたのかをすぐに報告すること」も併せて伝えておくとよいでしょう。子どもだけではなく親からもお礼を伝えることが、最低限のマナーだからです。

お年玉を金銭教育のきっかけに

甥や姪、自分の子どもにお年玉をあげるかどうかは、家庭ごとの慣習や考え方によって異なるようです。しかしどの家庭にも共通しているのは、「子どものためを思ってこそ」あげる、あげない、という判断をしていること。

まとまったお金を子どもが手にするのは確かに不安ですが、使ったらなくなること、要・不要を考えること、やりくりの仕方を教えるよい機会でもあります。

「ソクたま」で過去に紹介した、お年玉を活用して金銭感覚を育てる方法小学生のおこづかいのルール中学生への電子マネーの導入の仕方なども参考に、2022年のお年玉をお子さんの金銭教育にも役立ててみてはいかがでしょうか。

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<参考資料>

トクバイニュース「【お年玉の悩み解決】正しい入れ方は?金額相場や新札がない時、いつまで渡すかを解説」
ママノート「親子で知っておきたい、お年玉のマナー」
All About「お年玉の入れ方・ポチ袋の書き方マナー、お札の折り方や向きって?」

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