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ソクラテスのたまご

2019.10.31

【小学生とSNS】子どものネットトラブルは親の責任!?  防ぎたいなら知っておくべきこと

内閣府が行った調査(平成30年度)によると、インターネットを利用していると答えた比率は、小学生男子87.8%、女子83.4%。デジタル化が進み、保護者だけでなく多くの子どもがスマートフォンをはじめとしたデジタル機器を利用する今、保護者として子どものデジタル機器使用にどう向き合っていけばよいのか、一緒に考えてみませんか。

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デジタルネイティブの小学生に潜むトラブル

小さい頃からスマートフォンやタブレットを使ってYouTubeで好きな動画を見たり、遠方に住む祖父母とLINEでビデオ通話したりと、インターネットに接続することが当たり前の環境で育っている今の小学生。


いつの間にか保護者よりもデジタル機器を使いこなし、勝手にスマホゲームに課金していたり、SNSで知らない人と繋がってトラブルに巻き込まれるという事件も増えています。

 

実際に総務省が発行している「インターネットトラブル事例集(平成29年度版)」をみると、子どもが巻き込まれた事例として、下記のようなものが挙げられています。

 

インターネットトラブル事例

◆スマホの過度な使用による日常生活への支障
◆無料通話アプリなどでの悪口や仲間外れ
◆なりすまし投稿による標榜中傷
◆個人や学校への脅迫行為
◆SNSやネットで知り合った人による性犯罪被害
◆コミュニティサイトなどを使った未成年によるアプローチ
◆友人間で回すメッセージによる待ち伏せ被害
◆SNSなどへの投稿内容から個人が特定
◆旅行中の写真投稿や書き込みによる空き巣被害
◆自らIDとパスワードを教えてことによる被害
◆ゲームに夢中になっている最中に生じた高額課金
◆オンラインショッピングやフリマアプリでのトラブル
◆ワンクリック詐欺やウィルスなどによる不当請求
◆不正アプリやウィルスによる個人情報漏えい
◆悪意あるWi-Fiスポットを利用したことによる情報流出
◆動画の違法のアップロードとダウンロード
◆自分でプログラミングしたウィルスをアップロード

「インターネットトラブル事例集(平成29年度版)」より抜粋

 

また、上記のデータによると、SNSなどのコミュニティサイトを通じて被害にあった子どもの数は、平成28年度1,736人と過去最多の被害がでています。裸や下着姿のような露出の高い写真を送信させられる被害も年々増加しています。

 

 

 

子どもに人気のSNSで起こりがちなトラブル

では、実際に子どもたちはどんなSNSツールを使用しているのでしょうか。最低限、知っておきたいSNS3つを紹介します。

 

LINE

世代を超えて利用されている無料で通話やチャット形式でメッセージが送受信できるアプリです。
LINEではグループを作成することができるため、グループトークの中で特定の子の発言を無視する、その子を突然グループからはずすといった「いじめ」が生じています。

 

Twitter

気軽に「つぶやき」を発信できるツールです。しかし、知らない人とつながるリスクも高く、警視庁が公表している「平成29年におけ るSNS等に起因する被害児童の現状と対策について」によると、平成29年度中に青少年保護育成条例違反や児童ポルノなどの犯罪に巻き込まれた17歳以下の児童の約4割がTwitterを通じで出会っています。

 

TikTok


音楽にあわせて短い動画を作成、投稿できる動画のプラットフォームです。女子高生らがダンスやリップシンク(口パク)する動画で話題となり、中高生を中心に一大ブームとなりました。


数年前、私が勤務していた学童で小学4年生のダンスが好きな女の子に紹介され、その子も周りの子もダンスを投稿したり、他の人のダンスを見たりしているようでした。

 

ここで紹介したものは一例です。その他にも写真・動画を投稿できる「Instagram(インスタグラム)」やアプリをダウンロードすると同じアプリをダウンロードしている不特定多数の人と無料電話・テレビ電話ができる「斎藤さん」といったアプリも人気があります。

 

 

 

学校もトラブル防止に動いている

いくら子どもであっても「インターネットを使わない」「デジタル機器も使わない」とすべてを遮断することは現代の世の中では難しいことです。そのため、学校でもSNSに関するトラブルやインターネットの長時間利用について考えさせる時間や資料が配付されています。

 

例えば、東京都では「SNS東京ノート」が配付され、イラストを見てスマートフォンやデジタル機器の利用ついて考えることができるようになっています。

 

このノートは、平成28年度に東京都教育委員会が、SNSについて児童・生徒が自分の身近な問題として主体的に考えることができるよう、情報モラルについて学ぶ補助教材として作成しました。児童・生徒の発達段階に合わせ、毎年、内容を見直しながら、都内公立学校の全ての児童・生徒に配布し、その活用を促しています。

 

実際に私が勤務していた小学校では授業の中でSNS東京ノートを使い、デジタル機器の利用について子どもに考えさせ、家庭で「スマホやゲームを使いすぎないためにはどんなルールがあるとよいか」考えさせ、保護者からもSNS東京ノートにコメントを書いてもらう宿題が出されていました。

 

 

 

保護者がやっておくべき2つのこと

さらに、家庭でも子ども一緒に利用ルールを決めていくことも必要かもしれません。しかし、ルールを決める前に親自身もある程度、基礎知識を学んでおいたり、子どもを納得させる理由を用意しておりたりなどの準備が必要です。

 

ルールを決める前に親がやるべきこと

情報モラルやフィルタリングについての基礎知識を得る

2018年2月に施行された「青少年インターネット環境整備法」では、18歳未満が契約/使用する場合は、フィルタリングの導入を条件とすることが事業者に義務づけられていますが、事前に子どもにきちんと説明できるようにSNSツールといった今の子どもを取り巻くデジタル環境だけでなく、フィルタリングサービスなどについても理解を深めておくことが大切です。

 

親の意見押し付けず子どもの気持ちを考える

一方的に親の意見を押し付けるのではなく、子どもの気持ちも聞きながら一緒にルールをつくっていきましょう。もし、親側から意見がある場合は、なぜそのルールが必要なのかを、実際に起きたトラブルの事例も併せて説明してあげると子どもの納得度も変わってくるはずです。そして何か問題が起きた時には、1番に相談するように伝えておきましょう。事例は、こちらの資料にも載っているので参考にしてみてくださいね。

 

小学生がスマートフォンを利用するには必ず保護者の同意が必要になり、スマートフォンの管理責任は保護者にあります。子どもがトラブルに巻き込まれないように、「インターネットなどで若者がよく利用しているSNSを調べる」「保護者同士で利用の仕方や情報を共有する」「フィルタリングなど子どもを守るサービスについて携帯会社のホームページなどで確認する」といったように、自身の情報をアップデートしておきましょう。

 

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ゆきこ

ゆきこ

大学を卒業後、(株)ベネッセコーポレーションに入社。2人目の出産を機に退社し、学童や小学校で発達障害の子どもを支援する仕事に携わる。また、子どもの教育に関わるメディアのフリーライターとしても活動中。

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