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2024.06.25

保健室登校とは?メリット・デメリットや教室復帰への5つのステップを解説

「保健室登校」という言葉を聞いたことはあっても、実際にどんなものなのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、元保健室の先生から見た「保健室登校」の現状やメリットデメリット、教室復帰へのステップ、実際の事例などについて詳しく解説します。

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記事を執筆したのは…

高橋智世先生

不登校支援・養護教員を務め、不登校や発達の凸凹に悩む親子をケアしてきた公認心理師。明るく優しい笑顔で気持ちがラクになるコツを教えてくれます。

保健室登校ってなに?

保健室登校とは「常時保健室にいるか,特定の授業には出席できても,学校にいる間は主として保健室にいる状態をいう。なお、保健室に隣接 する部屋にいて、養護教諭が主に対応している場合も保健室登校とする。」(財団法人日本学校保健会2002より)となっています。
保健室という部屋内に限らずに、養護教諭(保健室の先生)が主に対応するという環境の中で登校をすることを「保健室登校」と呼ぶのです。

どれくらいの人が保健室登校をしているの?

全国で保健室登校をしているお子さんがいる学校の割合は

  • 小学校 32.4%
  • 中学校 36.5%
  • 高校 36.8%

となっています。

上記は平成28年の調査なので、現在ではもっと増えていることが予想されます。また、前項に調査を行ったデータは公開されていないのでおよその回答数字になります。
実際に養護教諭どうしの話の中でも「常に保健室には児童生徒がいる状態である」という話もよく耳にしていますので、実情は、保健室登校をしている子どもたちの人数はこの数値よりも多いことが予想されます。

また学校あたりの保健室登校の年間の平均人数をみてみると

  • 小学校 小規模高は1.2人 大規模高は2.8人
  • 中学校 小規模高は1.9人 大規模高は4.5人
  • 高等学校 小規模高は1.6人 大規模高は3.3人

となっています。

保健室登校を始めた学年で多いのが中学1年生と、高校1年生でした。
何かあってすぐに「保健室登校」というわけではなく、教室にいることにしんどくなった時にまずは行くのが保健室であることから、保健室登校に移行していくお子さんも多いのです。

※データ出典元:公益財団法人 日本学校保健会|保健室利用状況に関する調査報告書 平成28年度調査結果

保健室登校だと手厚く子どもをみてもらえるの?

上述した人数だけを見ると、「保健室登校をさせたら手厚くみてもらえるのかな?」という思いを抱かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に養護教諭の職務は多岐にわたっていますので、保健室登校をしている児童生徒とゆっくりと向き合える先生がいるのかどうかは学校により、全く異なります。
養護教諭の先生自身が「〇〇さんが心配だからゆっくりと話を聞きたい」と思っていても、怪我をしてきた児童生徒の対応や、感染症が疑われる児童生徒の対応、また授業や部活の顧問を担当している養護教諭も多く、なかなか目の前の子どもと向き合えないという養護教諭も多くいます。

参考に、養護教諭(保健室の先生)の職務をご紹介しておきます。

【養護教諭の仕事内容】

学校保健情報の把握生徒の体力、疾病、体格、栄養状態の実態把握や、生徒や児童が抱える悩みなどの心の健康に関する実態を把握する
②保健指導や保健学習心身の健康に問題がある生徒に対する個別指導などを行う他、学校行事や学級活動での保健指導を行う
③健康診断定期・臨時の健康診断の立案や準備、指導や評価を行う
(定期健康診断が行われることの多い4~6月は、保健室が使えなかったり、使えても多くの児童生徒が出入りするため安心して過ごせないことが多いです)
④応急処置の実施
⑤学校環境衛生に関する業務
⑥伝染病の予防に関する業務
⑦保健室の運営

保健室登校の仕組みって?

保健室登校に決まった仕組みはありません。
学校によって、校長先生の価値観によって、担任の先生の判断によって、養護教諭の人数や仕事量によって、また事例検討会(保健室登校になっている子どもについて教職員でサポートするための勉強会)が動いているかどうかによって、そして不登校対策委員会(不登校や教室で困っている子どもについてスクールカウンセラーや関係職員が集まり、今後の計画や方針をしていく組織)が動いているかどうか、教育相談コーディネーターがいるかどうかによって大きく対応が変わってきます。

保健室登校を本人や保護者が望んだ場合や、学校から進められた場合には、長期目標と短期目標、保健室での過ごし方(学習支援や相談支援が受けられるのかどうか)などについて、納得がいくように話し合い、お子さんのための支援計画を見える化したものを作ってもらうことをおすすめします。

保健室の先生からみた「保健室登校」のリアル

私は養護教諭でしたので、保健室でも勇気を持って登校してきてくれるお子さんに毎朝感動していました。そしてたくさん話を聞いたり、一緒に好きなこと(絵を描いたり、アニメの話をしたり)をして少しでもリラックスできる時間を作りたいなと思っていました。

けれど、大きな怪我をした子がきたときは、すぐに処置をして病院に同行しなければいけません。高熱を出してきた子がいると、保健室内の子どもどうしの健康や安全の確保のために、保健室登校のお子さんに職員室に移ってもらわなければなりません。
また、怪我人や体調不良の子どもで保健室が溢れていても、養護教諭が1人で対応しなければいけないのが現状です。

「勇気を出して登校してきてくれたのに、本当は、すごく寄り添いたいのに、結局は落ち着く空間や時間を提供できない…」という葛藤を抱えた日は数えきれないくらいにあります。
なので、「保健室登校」という選択肢は「一時的な避難場所」という捉え方をしておいたほうが違和感を覚えないのではないかと思います。

保健室登校をおすすめできるお子さんの傾向

では、どんなお子さんに保健室登校が向いているのか、お子さんの傾向や特徴についてお伝えしてみたいと思います。

教室に行けない特定の原因がはっきりしている

「友達と喧嘩をした」「数学の授業が辛い」「担任や教科の先生との間に不信感が生まれる場面があった」「遅刻をしがちで、遅れて教室に入るのが辛い」などの原因がはっきりしている場合には、養護教諭がコーディネートすることによってスクールカウンセラーとつないだり、担任の先生とのクッションになり関係を修復したり、友人関係修復の相談に乗ったりと、原因を解決するための「つなぎの場所」として一時的に保健室登校をすることもいいかもしれません。

疾患が原因で教室での集団指導が辛い

例えば、「アトピー性皮膚炎で夏の時期は心理的ストレスが多く、教室にいるのが辛い」「起立性調節障害で午前中に登校することが難しく、教室に午後から入る勇気が出せない」などの、何らかの疾患が背景にある不登校傾向の場合には、心身ともに健康に関する専門知識のある養護教諭がいる保健室で、教室復帰までのサポートを行うこともできます。

心理的背景が原因で不登校になり、医療機関にもかかっていて、回復期にいる

例えば、いじめによるPTSDで学校を休んでいたけれど、医療機関で「そろそろ学校に行ってみてもいいかもしれない」と言われた回復期のお子さんであれば、教室復帰の計画を関係する教職員(不登校対策委員会や教育相談部会など)で相談してもらってからの保健室登校をおすすめします。

学校は大好きだけれど、集団に適応できない

本人の自覚はないけれど、すぐに喧嘩になってしまったり、授業時間中にじっとできずに叱られてしまうなど発達の凸凹があるかもしれないお子さんの場合には複数の教職員の目で、どんなサポートが必要なのか、どうしてそのような行動になってしまうのか、心理検査や発達検査の必要性の有無について継続的に見ていく必要があります。養護教諭は特性についても専門知識を備えていたり、スクールカウンセラーや発達支援コーディネーターとつなげる役目もできますので、時間を決めて保健室登校をしてみるのはいいかもしれません。

保健室登校のメリットとデメリットとは?

ではここで、保健室登校の主なメリットとデメリットについて紹介します。

保健室登校のメリット

・出席として認められる
・担任の先生以外と話す機会がある
・健康を保つための知識を知ることができる
・評価をされない場所という視点でリラックスできる空間である
・カウンセリングが必要かどうか、発達検査が必要かどうかを客観視してもらえる場所である
・心理や発達にも専門的視点のある養護教諭とゆっくりと話せる時間がある

保健室登校のデメリット

・怪我や病気の子が突発的に来る場所なので恐怖心を持ってしまうことがある
・病気が感染してしまう恐れがある
・学習支援がしてもらえない
・学校によっては「保健室に行かせておけばそれでいい」と管理職が認識し、養護教諭だけに責任を任せられてしまい、その子に合ったサポートの連携が途絶えてしまうこともある

保健室登校からもとの教室に戻るまでのステップ

保健室登校が合っているお子さんが、教室に戻るまでのステップをご紹介します。
こちらはあくまでも「教室に戻りたい」と本人が意思を持っているまたは、持ち出した場合の例です。

①お試し期

保健室ってどんな場所なのだろう?保健室の先生ってどんな人なんだろう?と不安いっぱいの時期です。この時期には、他の児童生徒の登校時間や下校時間を避けた時間帯に1時間だけ過ごすというように、お子さんが無理をしない範囲で過ごさせてあげてください。
この時期に無理をしてしまうと「学校は危険だ」「学校にはもう行けない」という印象が強化されてしまいます。

②安心期

お子さんが保健室の先生との間に信頼関係が生まれる時期です。他の先生には話せないことや、お母さんやお父さんにも話せないことを話し出したり、自分の好きなこと(絵を描いたり、本を読んだりなど)でなら保健室にいることに安心ができる時期です。

③葛藤期

保健室に登校することにも慣れてきて、保健室の先生以外とも話ができたり、負担のない教科や範囲の学習なら自分ですることができるようになる時期です。この時期には、先生たちや親御さんが「もうすぐ教室に戻れるんじゃないかな?」と期待をしてしまう時期でもあり、それを敏感に感じる子は「戻りたいけど、まだ不安だから、安定していないふりをしよう」と思って、反抗的になったり、気分の浮き沈みが生まれたりもします。けれど、このような反応は、自分の中での気持ちとたたかっている証拠でもあるので、周りの大人は動じずに、安心感を与えられる態度でいることが大切です。

④行動期

お子さんが自ら、保健室以外の人間関係や行事、授業などへの関心を示し出す時期です。
この時期には、お子さんの状態(その日の体調や心の安定具合)を見て、「今日はゲストの人が来て面白い話をしてくれる図工の時間があるみたいだよ。後ろからそっと入って一緒に見に行かない?」など、教員が工夫をし、授業への短時間参加をすることができるようになります。

⑤自立期

大人が促さなくても、「今日の図工は行ってみようかな」や「友達の〇〇さんと一緒になら体育に行きたい」など、自ら教室復帰への行動を少しずつ実行していく時期です。
不安はもちろん感じているはずなので、「何かあれば保健室に休憩に来ていいよ」や「2時間目が終わって帰りたくなったら家に電話してもらってね」など、安心材料を与えながら復帰へと移行していくのがいい時期です。

教室復帰のステップを支える側の注意点

①から⑤までスムーズに進んでいくお子さんもいれば、①から③まで進んだけれど休むことを選択する子もいます。
大切なのは「学校に行かせること」や「教室に戻すこと」ではなく、本人の困りごとを話せる環境を作ったり、3から5年後の少し先の未来のために自己肯定感を下げるような環境で無理やりに時間を過ごさせないことです。
料理のレシピのように統一されたものではなく、お子さんの特性や心理的背景と環境との相性によって、100人いれば100人異なってくることなので、あくまでも参考の1つにしてくださいね。

保健室登校の子に親ができるサポート

保健室登校を選んだお子さんに、親御さんができるサポートは大きく分けて次の3つです。

①保健室登校をスタートする前に、学校としてのサポート計画を作成してもらう

養護教諭(保健室の先生)だけに頼っていては、教室復帰した際に関係する先生たちが同じように配慮やサポートをしてくれるかどうかわかりません。実際にサポートを受けられないで結局は不登校状態が深刻化したケースをいくつも見てきました。教育相談部会や不登校対策委員会(学校によって組織の名前は異なりますが、設置をすることは決められていているものです)において、お子さんの今後のサポートを話し合ってもらえるように「親御さんの希望」を具体的に話をしてから保健室登校をスタートさせることが安心です。

②保護者自身がストレスを増やさないために、校内のスクールカウンセラーや、外部のカウンセリングを活用する

不登校状態になっているのはお子さんですが、それをサポートする親御さんの心身が健康であることが、お子さんにとってはとても大切になってきます。お子さんのことで必死になっている時には自覚が生まれない方が多いのですが、お母さんやお父さんが心を安定させておくと、お子さんの自立のスピードは確実に早くなります。スクールカウンセラーは専門的資格を持っていない講習を受けただけの人もいますので、相性が合わない場合が多くあります。不信感を持ってしまったからといって「カウンセリングは自分には合わない」と決めつけずに、外部の心理カウンセリングをおすすめします。相性が合うカウンセラーさんが見つかるまでは、いろいろと気軽にお試しするのもいいですね。

③保健室登校ができた日も、できなかった日も、同じ態度で接することを心がける

「学校に行けた日はお母さんは嬉しそう」「行けなかった日は悲しそう」とお子さんが感じてしまうと、「学校に行く」という行動へのハードルが高まってしまいます。
もちろん、お仕事などの事情や親御さんの体調もあるとは思いますが、できるだけ、同じ態度でいることを心がけてください。それが、お子さんの自らの行動につながっていきます。

保健室登校をしていた子(小6女児)の事例

私が養護教諭(保健室の先生)をしていた頃に保健室登校をしていた女の子Kさん(小6)の事例を紹介させてください。

Kさんは勉強も得意で運動もでき、クラスでも友達や先生から頼られる、いわゆる優等生の子でした。
Kさんが保健室に頻繁にやってき始めたのは運動会の練習がはじまった頃でした。

最初の頃「頭が痛い」「めまいがする」という訴えで、熱など訴え以外の症状はないという来室が続き、教室に行けなくなりました。そして当初体調不良以外の話をしなかったKさんですが、数日間保健室で過ごしていく中で、見えてきたことがありました。それは、運動会の応援団長に推薦され、その役を引き受けたKさんが、優等生という仮面をみんなの前でつけていることに疲れてきた、ということでした。
「教室では本音を話したことがないんです」「みんなの期待に応えなきゃ嫌われると思ってすごく怖いんです」と泣きながら話してくれました。

また、お母さんが迎えにきた時には、背筋をピシッと伸ばし「保健室にしか入れなくってごめんなさい。塾にはいくから、迷惑かけてごめんなさい」と謝ってばかりいました。その様子から、家でも優等生を頑張っているのだなとわかりました。
養護教諭としてスクールカウンセラーつないだり、親御さんにKさんの状況をわかってもらうためにお話をさせていただいたり、時間を見つけてはKさんに心の健康教育を行いました。

「ありのままでいいんだよ」ということを伝え、不安を取り除いた

「頑張らなくても、KさんはKさんのままでいいんだよ」
「期待に応えるよりも、まずは、ありのままの自分を知って、それを好きになる練習をしようね」
「期待に応えなくっても、Kさんと友達でいたいと思う子はいるよ」
というように、Kさんの意識を変えていくと同時に担任へのアプローチ、保護者へのアプローチ、教育相談部会での情報の共有を行い、教室復帰ができるように準備していきました。

そうすると、2ヶ月も経たないうちに「私はやっぱり体育が好きだから、運動会には出たい」「もっと周りを頼ってみる!」と言い出し、教室で過ごす時間が増え、運動会の日には完全復帰していました。

複数の専門家により観察し、じっくりサポートしていくことが大事

不登校状態のお子さんの中には「完璧主義」「セルフイメージが現状より高すぎて苦しんでいる」という子が多くいます。
これにはいくつも背景が考えられるので、全てがKさんのように「自分のありのままを認めて、意識を柔軟にする」ことだけでは解決しないこともあります。
発達障がいの特性を持っている子や、過去の経験が大きな傷となって残っているなど心理的背景が大きく関わっている子もいるからです。
必要なのは、複数の専門家の目で(担任やスクールカウンセラーや、発達障がいに特化した心療内科医や臨床心理士、公認心理師など)お子さんの現状を観察し、サポートする目的をベースに長期的な計画をしていくことです。

焦ってしまう気持ちは十分にわかります。けれど焦った時には、まずは親御さん自身がカウンセリングを受けることをおすすめします。

もとの教室に戻る以外の選択肢は?親が考えてあげたいこと

今では不登校状態の児童生徒は、全国で約30万人いるという現状です。隠れ不登校(本当は行きたくないけれど、苦しみながら学校に行っている子どもなど)は40万人いるという調査もあります。

不登校は、あなたのお子さんだけの問題ではなく「子どもを取り巻く学校環境が、現在に合っていない」という社会問題とも考えることもできます。

学校に行けないお子さんにも教育の機会を確保しましょうという目的の法律である教育機会確保法も2017年に施行され、ICT教材による自宅での学びや、フリースクールなどでの学びの権利も保障されています。

「うちの子が不登校になったのは私のせいかもしれない」
「不登校になったら進学できないのではないか…」
「このまま引きこもりになったらダメだから、無理にでも登校させなくちゃ」という
誤った情報に苦しむ前に以下のことをしてみてください。

不登校を経験した人の回答は? わが子が不登校になったときに「家族ができること」
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不登校の子どもの数は年々増加しています。しかし現在は“多様な学び”が尊重される時代。不登校も、お子さんにとっては人生のひとつの選択肢かもしれません。600人にア.....

①医療機関を受診してみる

医療機関で(小児科や思春期内科、こどもに対応している心療内科など)で、心身ともに疾患がないかどうかを確認してあげましょう。
不登校の背景に、心だけではなく、脳や甲状腺機能の疾患が隠れていることもありますので、安心のためにまずは医療機関を受診することをおすすめします。

②話しやすい先生に相談してみる

学校の中でも保護者さんが安心して話せる教職員(担任の先生が合わない場合は養護教諭や教頭先生、学年主任の先生などでもOK)に別室登校、放課後登校などの選択肢を聞いてみましょう。保護者さんの希望を堂々と伝えて大丈夫です。

③フリースクールを検討してみる

自宅から送迎できる距離のフリースクールを調べて見学や相談に行ってみましょう。

※フリースクールについての記事はこちら

フリースクールとは?費用や進路、不登校の子が成長できる理由を元スタッフが解説
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不登校の児童・生徒が通う施設というイメージのフリースクール。一般の学校とは異なり、それぞれのペースに合わせて学習や活動ができる子どもの居場所ですが、学校に通える.....

④不登校特例校を検討してみる

地域によっては「不登校特例校」(不登校に特化した学校)もあります。調べてみましょう。

※不登校特例校についての記事はこちら

「子どもたちのありのままを受け入れる」<br>不登校特例校・草潤中学校の学びとは
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⑤適応指導教室を検討してみる

教育委員会が管轄している「適応指導教室」(教室復帰までのクッションとなる学習支援施設)もありますので、相談や見学に行くのもいいですね。

不登校でも進学をしたり、起業をしたり、発明をしたりなど、さまざまに自分らしい人生の進み方をしている人はたくさんいます。また、私も実際にそんな子どもたちを見てきました。不登校は不幸への道ではありません。たくさんの可能性に満ちています。
1人で抱えないでくださいね。生きている限り、何度だって、何にだって挑戦ができるのです。
応援しています。

※適応指導教室(教育支援センター)についての記事はこちら

教育支援センター(適応指導教室)とは|どんな子が通ってる?メリット・デメリットは?
教育支援センター(適応指導教室)とは|どんな子が通ってる?メリット・デメリットは?
不登校の子どもたちが通う「教育支援センター(適応指導教室)」とは、どのような施設なのでしょうか。その特徴や、ほかの施設との違い、メリットやデメリットなどを紹介し.....

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高橋智世

公認心理師。大学在学中にベトナムで孤児院運営活動に携わり、その後、専門性を深めるために心と体の健康教育について学んだ後、家庭教師・塾講師・個別指導塾の教室長を経て、養護教諭として6年間勤務。10年以上の不登校支援・養護教諭の経験を活かし、不登校や発達の凸凹に悩む親子を多数サポートしている。

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