不登校を経験した人の回答は? わが子が不登校になったときに「家族ができること」
不登校の子どもの数は年々増加しています。しかし現在は“多様な学び”が尊重される時代。不登校も、お子さんにとっては人生のひとつの選択肢かもしれません。600人にアンケート調査すると、わが子が不登校になったときに家族ができることが浮き彫りになりました。
もし自分の子どもが不登校になったら
プレマシードは2023年6月、全国の10歳~29歳の男女300名、40歳~59歳の男女300名に対して「不登校に関する調査」を行いました。(なお、本調査では子どものいない方はご自身の子どもがいると仮定して回答しています)
ある日突然わが子が不登校になったら、親も戸惑ってしまいますよね。「もしあなたご自身のお子さまが不登校になった場合、家族として何をするか」と質問すると、お子さんが不登校の経験ある・なしに関わらず「ゆっくり過ごすことを勧める」が1位になりました。
不登校の経験ある・なし別に、回答を見ていきましょう。
「何もしない」の回答について、不登校の経験ありの割合は3.9%ですが、不登校の経験なしの割合は15.0%となっています。全体的な回答を見ても、不登校の経験がある方よりも経験のない方のほうが回答率は下がっています。いざその時にならないと自分の行動が具体的にイメージしにくいのかもしれませんね。
続いて、「もしあなたご自身のお子さまが不登校になった場合、どのような進路・学習方法を勧めるか」という質問について。アンケート結果はこのようになりました。
不登校になると、気になるのが学習の遅れです。不登校の経験あり・なしに関わらず、「自宅での学習」に切り替える方が多いようです。また「フリースクールや通信制高校など」の回答率も高めで、全日制の学校以外の選択肢が広く認知されてきたことがわかります。
実際、「フリースクール」「通信制高校」の認知度を調べてみると、「詳しく知っている」「何となく知っている」の回答が大半でした。
フリースクールや通信制高校の他にも、保健室登校やサポート校などさまざまな選択肢があります。お子さんの意見も聞きながら、その子に合った方法を選べたら良いですね。
不登校の子どもへ、大人からのメッセージ
「不登校の子どもに対してあなたが言いたいこと・アドバイスをお答えください」と自由回答形式で募ったところ、大人の心にも染み入るような、親身なメッセージがたくさん集まりました。
辛い時は大人を頼って無理しなくていい。
(27歳/女性)
学校に行くことだけが全てじゃない。
(28歳/女性)
不登校になる理由は人それぞれだから、あえて深掘りして聞いたり、怒ったりすることはない。ただ、せっかく学校に通わないという選択をしたのならば、他の周りの学校に通う生徒と差をつけるために趣味や自分のしたい学びを存分に楽しんで欲しいと思う。多様性の時代だから深く考えこまないで自分らしく頑張って行こう!とアドバイスを送りたい。
(23歳/男性)
広い世界を見て、様々な体験をしよう。学校のことは考えなくていい。
(28歳/男性)
不登校に関して、多くの大人が理解を示しているようです。
プレマシードの代表・岩田彰人さんは、「不登校になるということは、主に『教室で過ごす時間に問題がある』ということ」とコメントしています。学校や教室から逃げたくなるほどに重い“何か”があることを、周囲の大人が理解して正面から受け止めてくれたら、子どもにとって大きな安心になるでしょう。
ただ、「じゃあこれからどうする?」とさまざまな選択肢を提示してあげられるのは親しかいません。いつかその時が来ても慌てないように、今から「自分だったら」「わが子だったら」などいろいろイメージするのもよいかもしれませんね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社プレマシード)
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