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2023.11.30

「小1の壁」を作っているのは自分なのかも

インスタグラムで育児にまつわる情報を発信している「ソクたまアンバサダー」。そんなアンバサダーのみなさんに、子育てや教育について、それぞれの視点で執筆してもらうコラムです。今回は、インスタグラムで日々のことを綴っている、はるさんの子育てコラムをお届けします。

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上の娘が来年の春、いよいよ小学校に入学する。先日ランドセルも届いて、娘が嬉しそうに背負ってくれた。

私はと言うと「昔のランドセルとずいぶん違うな~!」なんて感激をしてしまった。(なんせ30年ほど前のランドセルの思い出と比較しているからね)

職場で同じ月齢の子どもを持つママさんとも「今週、就学児検診なの。2〜3時間かかるかもって聞いてるけど、そんなにかかるのかな……」なんて話をして。

就学児健診、学童クラブの申し込み、いつもの暮らしが少しづつ小学校入学に向けて変化しているのを感じるこの頃。

こうやってあっという間に入学式を迎えてるんだろうなってのんきに思っていた。特別心配なこともないし。

そう思っていたのに。

学童クラブの申し込みで電話をして、すごく驚いたことがあった。

「1年生って授業が少ないから帰宅するのが早いですからね。特に4月なんて午前中で帰ってくる日も多いから……4月からやっているこっちの学童がいいと思いますよ」

学童クラブなるものが何種類かあって、よく分からなくて電話をしたら丁寧に教えてもらえた。「ちゃんと確認してよかったー!」と内心ホッとしつつ「午前中に帰って来るの!?」と驚いた。さすがに午前中に帰って来る生活で、仕事はできない。

4月は小学校生活に慣れるための期間だから……という理由らしいから、聞けば納得。でも、現実問題として「学童に入れないと仕事ができない」とも感じた。家族の生活を守っていくために働くのに、働くことがそもそも一苦労である。

「あ、これが『小1の壁』ってやつなのかな?」と、何となく聞いたことのあったワードが頭の中に浮かんだ。

『小1の壁』とは、子どもの小学校入学と同時に、保育園に預けていた時よりも仕事と家庭の両立が難しくなることをいう。

例えば

  • 子どもの登校時間に合わせて勤務時間の変更が必要になること
  • 会社の時短勤務制度が「子どもが小学校入学前まで」の条件で継続できないこと
  • 保育園生活ではなかった長期休みがあること など

保育園の延長保育より学童クラブの預かり時間は短いから、今までフルタイムで働いてきた人はどうするんだろう。

私自身は時短勤務で働いてきて、この働き方を継続していくつもり。それでも、今の出社時間だと朝は子どもよりも先に家を出ることになってしまうため、働く時間の変更は必要になる。

長期休みなんて今まで経験したことがないから、毎日仕事をしながらお弁当を作ることを想像したら……それだけで今から心が重たい。

いろいろ想像してみたら、自分の前に高くそびえ立つ「壁」を感じた。

どうやって乗り越えようかなぁ と。

でも、ふと気づいたんです。

「小1の壁」というワードを意識し始めてから、小学校入学のハードルを高く思うようになったんじゃないかって。

それまではよく考えていなかったから、のんきでいられた自分が居たのも本当だけど、「壁」を意識し始めたから「壁」だと感じるようになったのかもしれない。

「壁」って自分が作り出しているんじゃないかって気づいた。

これ、今回のことに限ったことじゃない。

例えば家族で出かける時、私と夫の考えは正反対。

夫はいつも「どうにかなる」精神で、どこに出かけるにも荷物は少なく「何かあったら買えばいいじゃん」とよく言う。

「何かあったらでは遅いのに……」と私は思ってしまうのだけど、それで夫が困った様子になったのは見たことがない。

反対に私は「何かあるかもしれない」と思って、いろいろ準備して持ち歩く。よって荷物が多めの女。あれこれ準備したものが役に立つときもある。でも、重い荷物で終わった経験のほうがきっと多い。夫は大抵「それ必要だった?」って私に聞いてくる。

どっちがいい悪いじゃないし、どっちだっていい。だけど、同じ出来事に対しての心の持ちようは人それぞれ違うし、どれを選択するかは自分で選べる。

目の前の現実を、どう見るのかは自分で選んでいい。

だから今回のことも、「小1の壁」と思うからハードルが高いように感じて、乗り越えなきゃいけないものにしてしまったのではないか。

それなら、「小1の壁」というワードは私の中では必要ない。確かに暮らしを変える必要はあるだろうし、それに伴う苦労は多少あるだろうけれど、「壁」と感じて苦しくなるくらいならいらない。

そのかわりに私は「何とかなるもの」と思っていたい。

「何とかなる」と思っていたら「何とかなる」もので、目に入ることだって自然と「何とかなる」に変わっていく。

今までだって色々あったけど、何とかなってきたから今ここにいるわけでしょう? だから、何とかなる。今ここに私が居ることが何よりの証拠。それに、そのほうが心が軽いし、壁ばかり見ているよりも私は子どもの成長を見ていきたいから。

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haru

書くことが趣味な2児のワーママ。 いつの間にかその辺で寝ている夫のことや、 不器用なりに子どもと向き合う日常を書き続けている。

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