水泳の授業は好き？　どんなスクール水着を着てる？　中高生1400人に聞いた結果……

水泳の授業がない高校が多い

まず、「あなたの通う学校では、体育授業で『水泳』の時間はありますか」という質問から。

調査結果はこのようになりました。

高校生になると、半数以上の学校で水泳の授業がありません（！）。これは年月と共に水泳の授業を行わない学校が増えたということでしょうか？　それともコロナ対策で一時的なもの？　年度ごとの推移も気になるところです。

水泳の授業に対して、中学生はネガティブ、高校生はポジティブ

次に、「あなたは『水泳』の授業は好きですか」という質問。

全体的に「とても好き」の割合は少なめですね。中学生は「あまり好きではない」「とても嫌い」という回答が目立ちますが、高校生になると「とても好き」「まあ好き」の割合が伸びています。授業として強制されない分、プライベートで楽しくプールに通ったり海で遊んだりしているということでしょうか。

また、習い事の人気ランキングで「水泳」は常に上位をキープしているのに、全体的に半数近くがネガティブな回答ということも気になります。

最近、中高生を中心に「男女共同の水泳授業」にNOの声があがっているようです。

肌の露出に男女共に抵抗を覚えることに加え、コロナ禍でマスクを外す機会も水着を着る機会も減ったため、抵抗感がさらに大きくなっているとか。もし「男女別だったら、水泳の授業は好きですか？」と質問したら、結果はどのように変わるのか興味深いところです。

スクール水着はまだまだ定番

LGBTへの理解や、個性が尊重されるようになってきた昨今。制服も、スカートタイプ・パンツタイプを自由に選べる学校も増えてきました。

では、水着はどうなのでしょうか？　「『水泳』の授業の水着のタイプは、どちらのタイプですか」と質問すると、意外な結果に……。

男子は海水パンツ、女子は上下がつながっているワンピースタイプ……というように、いわゆる“定番”はまだまだ根強く残っているようです。体の露出が高い水着だからこそ、もう少し配慮がほしいものですが……。

ひと昔前の“体育のとき女子はブルマ！”という風潮も、いつのまにか消え、今では男女ともにハーフパンツが主流になっています。水泳で使われる水着も、ブルマと同じ、いやそれ以上に酷なデザインですから、もう少し肌を隠したスポーティーなデザインへと移行するのはそれほど遠い話ではないかもしれません。

水泳の授業って、「水着を着て異性の前に出る！」という、思春期のお子さんにとってはなかなか酷なイベント。最近では、男女共同の水泳授業に疑問符が呈されることもあり、水泳の授業のあり方について見直すきっかけになっています。

「海やプールでは水着でも平気なんでしょ？　学校で水着になるのはヤダっていうのは甘えでは？」という大人の声もあるようですが、見知った顔ぶれの前、あるいは好きな異性の前でこんなに肌を露出するなんて！　という恥じらいが背景にあるのかもしれません。

せめてスクール水着だけでも、肌の露出が控えめのユニセックスなデザインに変更すれば、水泳の授業を楽しめる子が多くなる気がするのですが……。

＜参考資料＞
・PR TIMES（カンコー学生服）