コンプレックスに押し潰されそう……思春期の子どものモヤモヤに、親はどう寄り添えばいいのか
思春期の男女は、とてもデリケート。些細なことで怒ったり、傷ついたり、悩んだり……。保護者が「どうしたの?」と声をかけても、「うるさいなぁ!」と一蹴されてしまうでしょう。デリケートな時期の子どもに、どう親はどう寄り添えばいいのか。その答えの1つとなる1冊をご紹介します。
思春期の子どもが生きやすくなるためのヒント
『マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方』は、2022年12月2日(金)に株式会社主婦と生活社から発売された、思春期のお子さんが生きやすくなるためのヒントが詰まった本です。
監修者は、精神科専門医の藤野智哉(ふじの ともや)先生。藤野先生は「ピンチなとき、しんどいと感じたときに“自分と相手をよく理解し、向き合い、上手に受け流していく力”が大切」といいます。
モヤモヤ・イライラしたときに「どうしてこんな感情になるの。自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責めてしまうお子さんは多いでしょう。しかしこれは、その子の性格や個性によるものではなく、ただ“受け流す方法”を知らないだけかもしれません。
コンプレックスとの向き合い方
誰もが、多かれ少なかれコンプレックスを抱えているものです。思春期のお子さんならなおさら、自分が他の子より劣っているように感じるかもしれませんね。
『マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方』には、コンプレックスとの向き合い方も解説されています。
コンプレックスと聞くとネガティブなイメージになりがちですが、実は“自分という人間を知るために役立つもの”。他人よりも劣っていると感じることがあったら、その気持ちをバネにして、ジャンプアップしていけば良いのです。
「短所は長所の裏返し」といわれますが、本当にその通り。言い方というか、思考の方向を変えるだけで、自分の新たな魅力を発見できるでしょう。
たとえば、
- わがまま⇒意思がはっきりしている
- 優柔不断⇒思慮深い
- マイナス思考⇒慎重
- 暗い⇒落ち着いている
- 緊張しやすい⇒真面目
……というように、考え方ひとつで「あれ? 別にコンプレックスではないような」とポジティブ思考に変わっていけるはず。
『マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方』にも、このように“思いグセ”を変える方法が丁寧に解説されています。
自分という存在をまるごと受け入れられれば、人生はもっと楽しく、生きやすくなるもの。弱点だって魅力のひとつ。「自分にも長所はたくさんある!」と気づくためのノウハウは、大人になっても役に立ちそうですね。
上手な受け流し方や考え方をマンガで学ぼう
『マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方』は、大きく分けて5章で構成されています。
・第1章 自分に自信がない・・・コンプレックスってなんであるの?
・第2章 友だちとうまくいかない・・・悪いのはアイツ? 自分?
・第3章 いじめにどう向き合う? それぞれができること
・第4章 先生も親もウザい! 大人っていったいなに?
・第5章 気持ちを整理して、自分を知ろう! 心を守ろう!
マンガもたっぷり使っているので、「そうそう! 私もこの主人公と同じように、ちょっとしたことでイライラするの」というようにスッと入り込めそう。
友達には言いにくい、親にはもっと言いにくい。もう、モヤモヤ、イライラ!……そんな多感な時期のお子さんを、『マンガでわかる! 小学生のためのモヤモヤ・イライラとのつきあい方』はきっと、手助けしてくれるでしょう。
思春期のモヤモヤ・イライラ期は、誰でも一度は訪れるもの。その時期を乗り越えるまでストレスまみれで生活するよりも、上手な受け流し方や考え方を学んだほうが楽しく過ごせるはずです。
大人への階段を上り始めているお子さんを、優しく静かに支えてあげてくださいね。
<参考>
・PR TIMES(株式会社主婦と生活社)
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