PTAは「必要な存在」「積極的に参加すべき」その理由は?「学校のPTAについてどう思う?」【アンケート】
PTA役員になったことはありますか? 任意団体と言いながら実態は強制に近く、役員になる人がいなければくじ引きで強制的に割り当てられたり、「役員ができない理由」を皆の前で発表しなければならなかったりする学校もまだまだあるようです。「学校のPTA」についてアンケート調査すると、不要論と必要論どちらもあがりました。その両方の声を見ていきましょう。
PTAについてネガティブな意見が大多数
「SHUFUFU」を運営する株式会社しんげんは、子どもが小学生以上の200名の保護者に対して「学校のPTA」に関するアンケート調査をおこないました。
まず「学校のPTAについてどう思いますか?」という質問の結果から。アンケート結果はこのようになりました。
「強制はやめて欲しい」が最多でした。その他にも「外部委託するべき」「活動内容が時代にあっていない」「PTA自体必要ない」などネガティブな意見がずらりと続きます。
「必要な存在」「みんな積極的に参加するべき」の声もありますが、全体の1割程度。
不要論、必要論、それぞれに寄せられた保護者の声を見ていきましょう。
PTA不要派の声
強制はやめて欲しい
- 共働き世帯には非常に厳しいです。(50代〜男性)
- 学校の生徒が少なく必ず1度は役員をやらなければいけないと言われました。強制的にやらされることにとても疑問を持っています。(50代〜女性)
- 仕事や子供の習い事で都合がつかないのに、活動に参加することが難しい。(30代女性)
PTA会則で「子ども1人につき1度は必ずPTA役員をやること」などルールが設けられていることも珍しくありません。しかし共働き世帯は活動に参加すること自体が難しかったり、PTAの集まりのために子どもの習い事を休まざるを得なかったりなど、保護者だけではなく子どもにも負担がかかることも。多くの保護者が不満を抱えるのも無理はないでしょう。
外部委託などするべき
- 子どものためのPTAと言いながら、子どもより先に家を出発したり家でもPTAに関する資料づくりや連絡を行うなど、子どもに我慢させること場面が多かったからです。(40代女性)
- 今の時代は共働きが多いし必要最低限でやった方がいいと思います。できる限り委託して軽減した方が良いと思います。(40代女性)
- 今の時代共働きが当たり前なので、PTAの時間を作るのは大変だと思う。出費が出ても外部委託をするべきだと思います。(40代男性)
外部委託についての要望の声が多数ありました。近畿日本ツーリストは、PTA業務アウトソーシングサービスを提供していますが、“無償の強制ボランティア”が当たり前の風潮を変えられれば、PTA役員の立候補者も増えるかもしれません。
活動内容が時代にあっていない
- 保護者がほぼ共稼ぎ、まだ、働いていなくても個々に事情がありまともに人も集まらない。(50代〜女性)
- 今どき紙の書類だし、同じ内容話すだけなのにやる意味あるのかと思ってしまうから。(30代女性)
- 子供のために何かできる事をしたくて関わるようにしていましたが、小学校でも中学校でも昭和から続くような活動内容だと感じました。自分がいなくても決められることばかり。集まる時間も忙しい時間帯だったり、共働きの時代に合っていないと感じ途中で抜けました。関わる人も一部の決まった人たちだけで、周囲は任せっぱなしな感じです。全保護者が関わりやすい組織ではないと感じました。(50代〜女性)
「共働きなのに頻繁な招集」「デジタルツールがあるのに紙の書類」など、活動内容に疑問を感じる方が多数いました。今はオンラインでも問題なく仕事できる時代ですから、PTAの活動内容も効率化できそうですが、「前例がないから」「伝統だから」と却下されてしまうのでしょうか。
PTA自体必要ない
- コロナ禍でPTA活動がない時、特に必要性を感じなかった。(40代女性)
- 昔と違って、子供の数もかなり少なくなっているので、家庭でサポートすれば良いと思います。(50代〜男性)
- PTA自体必要ない。問題が多いイメージ。負担がある。(30代女性)
コロナ禍でPTA関連のイベントがほとんどなくなった時期がありました。しかし、なくても特に問題なかったようです。また、PTA自体なくても良いという回答も見受けられました。「負担」「強制」などネガティブなイメージが保護者の間に染みついているようです。
PTA必要派の声
必要な存在
- 自分がやってみて、やっぱりいろんな仕事があるので先生にお任せしたら先生の負担が増えて大変だと思った。(50代〜女性)
- 学校行事運営などにおいて、先生方の負担が減るような活動はとても有意義だと思う。(40代女性)
- 親も学校と関わることができるので貴重な機会だと思います。(40代女性)
「PTAがないと先生の負担が多い」という思いやりに満ちた意見がいくつかありました。先生を助けるための、無償のボランティア活動。それが強制でなかったら、役員に立候補する保護者も少なくないかもしれません。
みんな積極的に参加するべき
- 自分の子供に関する活動なので、誰かがやるでは無く、皆でやるが良いと思う。(40代男性)
- みんなが参加しなければPTA活動をしている意味がないから。(30代女性)
- PTAは学校をよくするために、教師の他に生徒の親が参加をして変えていくことなので、積極的に参加をするべきだと思います。(50代〜男性)
確かに、PTA活動は本来「みんなが参加」するもの。特定の保護者だけ強制で役割を与えるのではなく、できる人ができる時にマイペースでできたら、PTAという団体への見方も変わるのかもしれませんね。
PTAについて、不要派が圧倒的多数を占めましたが、あなたの考えはどちらに近いですか? PTAの形も、時代に合ったものに見直していく必要があるのかもしれませんね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社しんげん)
・SHUFUFU
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