親のスマホ使用時間が長いほど、子も長くなる傾向に!? あなたのスマホ利用時間が我が子に及ぼす悪影響
スマホ依存症は大人だけの問題ではありません。最近ではスマホを手放せない10代も急増していて、視力や成績などへの影響が懸念されます。スマホに関するアンケート調査をおこなうと、親子のスマホ使用時間に一定の相関関係があることがわかりました。あなたのスマホ使用時間は、1日あたりどれくらいですか?
年齢が若いほどスマホに没頭する傾向がある
セゾン自動車火災保険株式会社は、スマホ依存の実態を調査するため、15歳以上の男女1105人にアンケートをおこないました。
まず「気が付くとスマホに没頭し、時間を忘れていることがありますか」と質問したところ、このような結果になりました。
15~19歳は9割以上が「ある」と回答しています。20~29歳も8割超! 全体的な傾向として、年齢が若いほどスマホに没頭する割合が高くなるようですね。
スマホは、メールや電話だけではなく、音楽が聴けたり動画を見られたりなど、さまざまな使い方ができます。ちょっと調べもののつもりで手に取って、気づいたら1時間2時間経っていた! ということも珍しくないでしょう。
保護者からも、お子さんのスマホ使用について、スマホ依存や視力低下などを心配する声がたくさん挙がっています。
親と子は同じようなスマホ生活をしている傾向がある
続いて、親と子それぞれについて、1日のスマホ使用時間を調査しました。
その結果は以下の通り。
全体的な数値を見ると、親と子のスマホ使用時間はある程度比例しているように見えます。
もっとも多かったのは親子ともに「1時間以上~3時間未満」で、全体の48.9%が該当しています。次に多いのは40.0%ですが、同率で「親5時間以上~7時間未満/子7時間以上~9時間未満」「親子ともに7時間以上~9時間未満」「親子ともにほぼ一日中」の3つがランクイン。10代は学校やアルバイトなどで忙しいと思うのですが、それでもこれほどスマホを使う時間があるということは、睡眠時間を削っているのでしょうか。
スマホ利用のルールを決めている家庭ほど、後悔や心配がある
スマホ依存を防ぐためには、ルールづくりが欠かせません。特に社会経験の少ない10代は、ルールがないとトラブルに巻き込まれかねないので注意が必要です。
また、後悔していることや心配していることについて調査すると、こちらも意外な相関関係が明らかになりました。
まずは「後悔していること」について見ていきましょう。
家庭内でルールを決めていても、「先生や親同士でもっと話し合っておくべきだった」という家庭が9割を超えています。後悔の理由は記載されていませんが、一人だけの価値観でルールを押し付けてはいけないということでしょうか。一方、ルールを決めていないという家庭は、後悔も特にないようです。
続いて「心配なこと」についても紹介します。
ルールを決めていない家庭は、心配なことについて8割が「特になし」と回答しているので、基本的にすべてお子さん任せの、いわゆる放置的スタンスのようです。もしかしたら、親自身がスマホを際限なく使っていたり、自分が自由に使っているぶん子どもにもルールは必要ない(考えてもいない)と思っていたり、ということもあるのかもしれません。
親子のスマホ使用時間には一定の相関関係があるようです。子は親の背中を見て育つといいますが、お子さんのスマホ依存が心配な家庭は、保護者がスマホ利用時間を減らして「スマホがなくても楽しく生活している」という姿を見せるのも良いかもしれません。
スマホは、上手に使えば生活を豊かにしてくれます。依存しすぎず、適度に距離を取りながら活用できると良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(セゾン自動車火災保険株式会社)
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