義務教育(公立校)でも学費はこれだけ必要! ~小学校編~
「公立校だから学費がかからない」と思っている人は、この記事を読んで考えを改めてください。「教材費」、「校外活動費」、「給食費」、「PTA会費」など、公立校でも意外とお金がかかるんです。
目次
公立の小学校でかかる教育費 ①教材費
公立校でかかる費用としては、大きく分けて「教材費」、「遠足や施設見学などの校外活動費」、「修学旅行や宿泊を伴う校外学習費」、「給食費」、「PTA会費」などがあります。
まず、「教材費」ですが、ご存知のように配布される教科書代はこの中に含まれません。その他に学習にあったほうがよいと思われる副読本や教材などの費用がこれにあたります。
社会でいうと「地図帳」であったり、家庭科の裁縫でつくるものを業者からキットで購入する費用などです。
副読本に関しては、多くの自治体の場合、学校単独で決定することができ、地域の経済水準や学習進度を参考に決定しています。
キットについても活用する学校が増えてきています。
その背景には、「来週までにこのぐらいの大きさの布とボタンと・・・を準備しておいてください」といっても、共働き世帯が増える中、子どもの教材準備をする時間が取れない家庭が多いこと。また学校で共通のものを購入する方が安価に済むことなどから、一括で購入するケースが増えているようです。
公立の小学校でかかる教育費 ②遠足や施設見学などの校外活動費
「遠足や施設見学などの校外活動費」は、団体の公共交通費やバスのチャーター代、入館料などを含みます。
住んでいる地域や学校によっては、新聞社への見学や工場見学、国会議事堂見学、美術館見学など、学校ごとに校外学習の施設や場所を決定し、交通費や入館料などを集金することにしています。
なお、その際に撮影した集合写真やスナップ写真などは後日校内に掲示され、希望者が申込み購入することになっている場合が多いようです。
公立の小学校でかかる教育費 ③修学旅行や宿泊を伴う校外活動費
「修学旅行や宿泊を伴う校外学習費」としては、行く場所や宿泊先によって金額が異なります。事前に説明会が開かれ、必要な経費について詳しい説明があるようです。
修学旅行費のように高額になる場合には(行先によって金額が異なります)、一括支払いのほかに積み立て方式をとっている場合もあります。
公立の小学校でかかる教育費について ④給食費
「給食費」については、各自治体によって金額が異なります。
転校や転入する場合も考慮し、月額の給食費を指定の口座から引き落とす場合が多いようです(旧来からの集金方式をとっている自治体もあります)。
自治体の平均をとるとおおよそひと月に4,000円となり、12カ月(夏季長期休暇をカウントしない11か月で分割する自治体もあります)で合計48,000円かかることになります。
給食費については「義務教育なのだから支払う必要がない」というご意見をきくこともありますが、ご両親の意向はともかくとして、給食費を支払っていないことを子どもが知ったとき、どのように思うでしょうか?
給食費未納に関しては、また別の機会にほり下げてみたいと思います。
公立の小学校でかかる教育費 ⑤PTA会費
「PTA会費」についても、ご家庭の考え方次第でPTAに加入するしないに応じて支払う場合もあれば、支払わない場合もあると思います。
会費については、ひと月300円×12月=3,600円というところもあるでしょうし、ひとくち500円以上で何口でも申し込め、ただし活動ができる場合にはひとくちでよいなど、さまざまな形式・金額を設定しています。
または、PTA自体存在していないという学校もあります。
というのも、PTA(Parents&Teacher Assosietion保護者と教師が連携する組織)が任意団体であることから、統一されてはいないのです。
その学校が所在している地域性や保護者層、活動内容などによってPTA会費は設定されています。
ただし、公立校であれば近隣の学校間で大きく相違が生じるようなことはないと思います。
子どもが6年間お世話になるのは学校のみならず、周りの保護者でもあるはず。
コミュニティーを広げるためにも、できる限りPTAには加入しておくとよいでしょう。
その他にかかる学費
文部科学省によると、公立小学校6年間でかかる教育費の平均は約32万2千円だそうです(参照:「平成26年度子供の学習調査」)。
6年間で単純に割ると1年間に約5万4千円。
この中に先ほどの「教材費」、「遠足や施設見学などの校外活動費」、「修学旅行や宿泊を伴う校外学習費」、「給食費」、「PTA会費」などが含まれます。
また、1年分の約5万4千円の中には、文具や参考書代、習い事や塾代が含まれていると思います。
中学受験をする際には、高学年になればなるほど塾代がかさみ、場合によっては6年間にかかる平均金額を軽く上回ってしまうこともあるでしょう。
「公立校だから学費がかからない」という考えは間違った思い込みです。
とはいえ、中学校以降の学費を考えれば小学校の6年間が以降に必要な学費の貯めどきです。
無駄使いをせず、将来のために貯蓄しておきましょう。
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