働くママを悩ませる“小1の壁”のリアル|どう乗り越えた?100人の答え
子どもの小学校入学はうれしい節目である一方、働く親にとって不安の声も多いのが「小1の壁」。入学直後~小学校低学年は下校時間が早く、仕事との両立に難しさを感じるママも少なくありません。
そこでソクたま編集部では、現在小学生の子どもを持つワーキングマザー100名にアンケートを実施。小学校入学にともなって仕事との両立で大変だったことや、入学前に備えてよかったこと を聞きました。
本記事では、先輩ワーママのリアルな声とともに、「小1の壁」の実情や工夫を専門家のコメントとあわせて紹介します。
目次
働くママ100人が直面した「小1の壁」、5つのリアルな大変さとは?
子どもが小学校に上がるタイミングで「小1の壁」を感じた働くママ100名に、「仕事と育児の両立で特に大変だったこと・困ったこと」 を聞いたところ、主に次の5つの悩みが多く挙がりました。
- 帰宅時間が早い
- 仕事を休まなければならない場面が多い
- 宿題や学習のサポート
- 学童に入れない・学童を嫌がる
- 夏休みのお弁当づくり
それぞれについて、実際のママたちの声を詳しく見ていきます。
①帰宅時間が早く、仕事との時間調整が難しい
- 小学校の終わりが14時で帰りが早くなったが、自分の帰宅が19時頃になるため、帰る時間を調整するのが大変だった(京都府・43歳)
- フルタイムで働いていたが、子どものスケジュール管理と自分のスケジュール管理が上手くいかず、時短勤務に切り替えました(東京都・39歳)
- 早く帰ってくる曜日があるから大変(京都府・35歳)
- 時短勤務の延長はできたものの、拘束時間延長を余儀なくされて児童クラブのお迎えに間に合わない日が出た(兵庫県・36歳)
②突然の休みや行事で、仕事を休まざるを得ない
- 直前になって帰りが1時間早まったり、土曜日の振替えで休みだったりして仕事を休まなければいけない(茨城県・38歳)
- 風邪や体調不良、学校へ行きたくないと言って休む日が多くなり、そうなると会社も休まなきゃいけなくなる。会社に休ませてほしいと言いづらくなる(滋賀県・39歳)
- 授業参観など行事が多く仕事を休まなければならないことが増えた(長崎県・39歳)
- 授業参観や発表会等の振替休日が必ずあり、仕事を休まなきゃいけない時がある(富山県・40歳)
③宿題や学習サポートが想像以上に負担になる
- 宿題などの勉強をなかなか見てあげれない(京都府・31歳)
- 仕事から帰宅後、ご飯の準備のほかに宿題を見ないといけない(広島県・37歳)
- 宿題の採点など学習サポートが多くなった(東京都・37歳)
- 宿題を教えたり見る時間がない(長崎県・32歳)
④学童に入れない・子どもが嫌がる問題
- 学童がいっぱいで入れなかった(大阪府・38歳)
- 小学校1年生になり帰りの時間が保育園の時より早くなったので学童をお願いしようと思ったらどこも定員がいっぱいで落ちてしまい、結果仕事を時短にするしかなかった(三重県・37歳)
- 学童がつまらないので嫌がること(神奈川県・42歳)
- 児童館に通わせたが、子どもが嫌がり、かといって時短勤務もできず退職してパート勤務に切り替えた(新潟県・25歳)
⑤長期休みの「お弁当づくり」という新たな負担
- 夏休みのお昼ごはんの用意(福島県・29歳)
- 夏休みの学童へ持っていくための毎日のお弁当づくり。学童でお弁当を注文出来るが給食に比べるとかなり値段が高い(兵庫県・35歳)
なぜこんなに大変?専門家が解説する「小1の壁」
このように育児と仕事との両立が難しくなる“小1の壁”ですが、改めて“小1の壁”ではどんなことが大変なのでしょうか。公認心理師とキャリアカウンセラーの資格を持ち、多くのワーキングマザーの相談を受けてきたかわむらゆみ先生にお話を聞きました。
一番多いのは、やはり帰宅時間が早くなることですね。
『もう帰ってきたの?』と感じるくらい、あっという間に子どもが帰宅するケースが多いです。ワーキングマザーの場合、学童を利用しても、保育園時代のほうが長く預かってもらえていた、ということも少なくありません。
また、学習面のフォローも大きな負担になります。時間が限られているなかで宿題を見たり、勉強をサポートしたりするのは、想像以上に大変です。学校によっては“家庭学習”として、何をやるかを子ども自身が決める場合もあり、その分、親の関わりも増えていきます。
学校によっては廃止しているところもありますが、長期休みの自由研究なども同じですね。
さらに中学受験を考えている場合は、親の伴走が欠かせません。早い子では2〜3年生から塾に通い始めるので、ここは相当な覚悟が必要になってきます。
アンケートには出にくい部分ですが、通学の負担も意外と大きいです。幼稚園や保育園と違って、子どもは自分で学校に行かなければなりませんし、重たいランドセルを背負って長い距離を歩くこともあります。私も子どもが慣れるまではしばらく付き添っていましたが、親にとっても負担の大きい時期でした。
ワーママたちはこう乗り越えた ― 小1の壁へのリアルな対策
アンケートの回答を整理すると、小1の壁に対して、多様な対策や工夫が取られていることが見えてきました。その中で浮かび上がってきたのが、小1の壁を乗り越えるための5つの工夫パターンです。
実際のママたちの声とともに、どんな対策が取られていたのかを見ていきましょう。
- 家事・食事を「外注・時短」して負担を減らす
- 家事のやり方や時間帯を工夫する
- 家族・親に頼る体制をつくる
- 働き方・仕事の調整で乗り切る
- 地域や周囲の力をうまく使う
① 家事・食事を「外注・時短」して負担を減らす
- 食事はミールキットを使って時短にする(東京都・37歳)
- ネットスーパーかデリバリーサービスを利用(神奈川県・38歳)
- 自炊を減らし、外食や中食でもOKとした(兵庫県・36歳)
- 家事が短時間で効率よくできるよう、家電を買い替えた(東京都・35歳)
② 家事のやり方や時間帯を工夫する
- 週末に平日分の食材を下処理して冷凍保存(千葉県・27歳)
- 子どもが帰ってくるとバタバタするので、朝早く起きてその日の夜ご飯を作るようになった(京都府・35歳)
- 仕事の休憩時間を使って必要なものの買い物にいく(福岡県・35歳)
- 洗濯等の日常的な家事は家族が起きる前に終わらせる(東京都・37歳)
③ 家族・親に頼る体制をつくる
- 旦那との家事分担(神奈川県・39歳)
- 義父母への協力の依頼(富山県・45歳)
- 何曜日と何曜日は祖母にまかせると決めた(大阪府・36歳)
- 夫にテレワーク出来るときはしてもらう。夏休みは実家に1週間滞在させてもらう(神奈川県・42歳)
④ 働き方・仕事の調整で乗り切る
- 職場に早めに勤怠の予告をした(東京都・28歳)
- 自宅から近い職場に転職した(広島県・37歳)
- 勤務時間を短くした(岩手県・28歳)
- フルタイムからパート勤務へ変更した(兵庫県・35歳)
⑤ 地域や周囲の力をうまく使う
- ママ友と交互にしばらくは校門まで送った(東京都・39歳)
- シッターを雇った(大阪府・35歳)
小1の壁は「頼れる先」を先に用意しておくことがカギ
アンケートの結果からもわかるように、小学校に上がると、保育園時代のように手厚いサポートがなくなるため、「困ったときにすぐ頼れる先があるかどうか」が、働く親の負担を大きく左右します。
では、実際にどんな準備をしておくとよいのでしょうか。
小学校に上がってからは、とにかく“頼れる先を積極的に確保しておくこと”がとても大切です。時間が足りない場面や、子どもが体調を崩したときは、保育園時代と同じように急な対応が必要になります。
実家に頼るのもひとつの手段ですが、私は基本的には地域の子育てサポートを活用していました。たとえば、学童のお迎えに間に合わないときのサポーターや、病児保育を行っている施設、民間のベビーシッターなどです。低学年まで対応してくれるところも多いですし、地域によっては高学年まで利用できる場合もあります。
最近は、民間の学童で習い事の送り迎えまで対応してくれるところも増えてきています。こうしたサービスは“いざというとき”にすぐ使えるよう、事前にリサーチして登録しておくことがとても重要ですね。
また、可能であれば保護者同士でサポートし合える関係をつくっておくのもひとつです。ご近所や同じ学校の保護者と、あらかじめお願いし合える関係があると、いざというときに助けになります。
小学校は、子どもだけでなく親にとっても環境が大きく変わるタイミング。だからこそ、使えるサポートや人のつながりを、事前に準備しておくことが大切だと思います。
小1の壁は「ひとりで抱え込まない」ことがいちばんの対策
小1の壁に直面すると、「仕事も育児もちゃんとやらなきゃ」と気負ってしまいがちです。しかし、今回のアンケートや専門家の話から見えてきたのは、ひとりで全部を完璧にこなそうとしないことこそが、いちばん大切だということでした。
家事や送迎、学習のフォロー、急な対応…。小学校入学後は、親に求められる役割が一気に増えます。だからこそ、家族や周囲の人、サービスの力を上手に借りながら、「頼れるところは頼る」視点が欠かせません。
どうしても、働いていると子どもにかけられる時間や労力には限りがあります。だからこそ、すべてを一人で完璧にやろうとしなくていいんです。ご主人がいれば、うまく巻き込んで、使えるサポートはどんどん使っていってほしいですね。
それから、小学校に上がってからは、担任の先生とのコミュニケーションもとても大切になります。保育園ほど密にやりとりする機会は少なくなりますが、だからこそ、少し“しつこいかな”と思うくらいこちらから関係づくりをしておくといいと思います。子どもの様子を共有したり、家庭で手が回らない部分をフォローしてもらえる関係があると、親の安心感も大きく変わります。
小1の壁は、ママの頑張りだけで乗り越えるものではありません。
周囲の力を上手に借りながら、親も子も無理をしすぎない形で、新しい生活リズムをつくっていきましょう。
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