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2023.12.18

「フォートナイト」の課金で何ができるの? 小学生の親が覚えておきたい対策とは

ネットゲームの中でも小学生に人気の高い「フォートナイト(FORTNITE)」。基本無料で楽しめますが、課金したがる小学生は多くいるようです。フォートナイトの課金とは何なのか、親として取るべき対策について解説します。

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小学生に人気のフォートナイト。「課金したい」ってどういうこと?

そもそも「フォートナイト(FORTNITE)」とは、どのようなゲームなのでしょうか?

フォートナイトは、自分で集めた素材で壁や階段、屋根・床といった建築やトラップを作ることができるいわゆるクラフトゲームと、操作するキャラクターを追うかたちのTPS(サードパーソン・シューティング)ゲームの二つが合わさったゲームです。

また、①アクション、②バトルロイヤル、③サンドボックス(定められたルールや攻略手段の存在しないゲームスタイルで、代表的なものに「マインクラフト」がある)の3つのスタイルで楽しむことができます。

  1. アクション
    「世界を救え」は、最大4人が協力して敵から拠点を守るアクションゲーム
  2. バトルロイヤル
    最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで対戦するサバイバルゲーム。特に人気のスタイルで、同時接続人数が1000万人を超えるイベントもある
  3. クリエイティブ
    プレイヤーが独自の世界を好みに創造することができるサンドボックスモード

また、プラットフォーム(ゲームのできる環境)も多彩で、PC・「PlayStation 4・5」・「Xbox One」・「Xbox Series X/S」・「Nintendo Switch」などほとんどのゲーム機で遊ぶことが可能です。

ただし、「iPhone」「Android」端末では2020年8月14日にアプリが削除されています。既にインストールされている場合は、“13.40”(ゲームのバージョンを表す数字で、これが大きいほど新しいバージョン)でのみ遊ぶことができます。また、Android端末では「Epic Games App」というPC経由でダウンロードが可能となっています。

課金で何ができる? フォートナイトのプレイで得られるメリットとは

フォートナイトは、基本的には無料でプレイできるゲームです。ではなぜ、子どもは課金したいと考えるのでしょうか。フォートナイトの課金システムはどのようなもので、何が購入できるのか見ていきましょう。

フォートナイトでは、課金によってゲーム内通貨「V-BUCKS」を入手し、目的のものを購入することができます。ゲームの難易度に関してのメリットは存在せず、あくまでプレイを面白くするための要素というコンテンツになります。

  • スキンが入手できる
    プレイヤーの見た目が変わるスキン(コスチューム)の購入ができます。スキンの内容には他にも「ラップ」「グライダー」「ツルハシ」などコスチューム以外の要素が変更できるものもあり、初期スキンとはひと味違った見た目でゲームを楽しめるようになります。
  • エモートが入手できる
    スキンの一部ではありますが、キャラクターのエモート(ダンスなど)も購入することができます。これによって喜びを表現したり、相手プレイヤーをたたえたりといったアクションを行うことができます。
  • バトルパスの購入
    「バトルパス」とはおよそ75日間有効なチケットのことで、「ティア」と呼ばれる数値を上げていくことにより、シーズン限定のスキンやエモートを報酬として入手することができます。バトルパスを購入すると、「バトルパスチャレンジ」が解禁されます。これは毎週更新されるミッションのようなもので、達成することでティアがあがる「スター」が入手できます。これによってティアを上げ、バトルパスの報酬が解放されていくことになります。現状、バトルパスの報酬はアイテムショップなどでは購入できないため、限定品扱いとなるのです。
二段階認証? 「フォ―トナイト」の子ども用アカウントで親が気をつけたいこと
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課金意外でもフォートナイトで気になることが…

子どもに大人気のフォートナイトですが、親の立場からすれば心配なことは課金以外にもまだあるようです。どのようなことに注意すれば良いのか、それぞれ見ていきましょう。

  • 仲間外れにされる?
    ボイスチャットで遊んでいる場合、思わず舌打ちをしてしまって雰囲気が悪くなったり、スキンやエモートが充実していないことを理由に仲間に入れてもらえなかったり、あるいは間違ったエモートを送ることで誤解が生じ仲間外れにされてしまったりということはあるようです。特に「キック」と呼ばれるプレイメンバーのグループから除外されてしまう行動を取られると、大きなショックを受けることも…。逆に、わが子が友達を仲間外れにする可能性も見逃せません。わが子の様子を見て、場合によってはゲームからいったん距離を置く方が良いこともあるでしょう。
  • 普段よりも言葉遣いが乱暴になる?
    フォートナイトは、戦闘を行うことのあるゲーム。その性質上、乱暴な言葉遣いや舌打ちをするケースが見受けられます。言葉遣いに気を付けるということは、あらかじめわが子と話しておくのが良いかもしれません。

フォートナイトで小学生が課金する金額はどのくらい?

わが子に「課金したい!」と言われ、「無料で遊べるなら必要ないでしょう」と答える保護者は多いのではないでしょうか? しかし「お友達もみんな課金してる!」「課金してないのは、私だけ」などと言われたら、親としてどう判断すべきか迷いますよね。少額なら良いのか、そもそもどのくらいの金額ならOKなのか…。

無課金でゲームをしている子を除いた小学生の課金額は、月に3000円程度から1万円までとその金額に幅があります。しかし、中にはお小遣いを全て課金に使ってしまっている子もいるようです。

フォートナイトの課金対象となる、ゲーム内通貨「V-BUCKS」はそれぞれ、次のような価格帯で購入できます。また、まとめて多量に購入するとボーナスを獲得することも。

PS4/5・Nintendo Switch版

  • 1080円=1000(ボーナス+0)V-BUCKS
  • 2700円=2500(ボーナス+300)V-BUCKS
  • 6480円=6000(ボーナス+1500)V-BUCKS
  • 1万800円=1万(ボーナス+3500)V-BUCKS

PC版

  • $9,99=1000(ボーナス+0)V-BUCKS
  • $24,99=2500(ボーナス+300)V-BUCKS
  • $59,99=6,000(ボーナス+1,500)V-BUCKS
  • $99,99=10,000(ボーナス+3,500)V-BUCKS

ちなみに、バトルパスは「950V-BUCKS」なので、バトルパスのみの購入であれば最低金額(1080円)の課金でも十分。バトルパスで購入したV-BUCKSも、ゲームをプレイすることで元を上回るV-BUCKSを取得できるように設定されているようです。

一方で、人気のスキン(コスチューム)は「2000V-BUCKS」するものも…。スキンのみを購入したい場合は、課金額が上回っていく可能性もあります。

フォートナイトの課金による小学生のトラブルは多い!?

小学生がフォートナイトで課金する場合、どのようなトラブルやリスクがあるのでしょうか。実際に起こったトラブルを含め、紹介しましょう。

親の知らぬ間に勝手に課金していた!

Nintendo Switchなどの一部のゲームには、プリペイドカードで課金できるシステムがあります。これはゲームの購入の他にも、ゲーム内の課金にも適応されます。

直接の課金を禁止していたとしても、お小遣いなどを貯めてプリペイドカードを購入し、そこからフォートナイトで課金をするといったことはあります。また、親がクレジットカードを利用している場面から「暗証番号」を盗み見て課金していたという事例もあるようです。

ギフトを求めたりばら撒いたり…

フォートナイトでは、二段階認証が済んでいるアカウントでは「ギフト(バトルパス以外の全ての相手が持っていないアイテム、スキンからエモートまで)」を送ることができます。これにより「ギフトを送ることができるユーザー」の子にギフトを求めたり、代理購入を依頼することもあるそうです。

また、仲間外れを恐れてギフトをばら撒くなどといったことも考えられます。

小学生の課金でトラブルを防ぐには?

小学生の課金のトラブルを防ぐためには、どのような対策が考えられるのでしょうか? 既にトラブルが起きてしまった場合なども併せて、考えていきます。

無断課金を防ぐためにゲーム環境を確認する

大前提として、クレジットカードは親自身でしっかりと管理することが必要です。その上で、わが子がフォートナイトをどのゲーム機や環境で遊んでいるか確認しましょう。ゲーム機の種類によって課金の方法も変わってくるため、その方法を親側がまずしっかりと確認しておくことが重要です。

課金の方法はそれぞれ次の方法があります。

  • PS4/5版
    クレジットカード、PSNカード(プリペイドカード)、Paypal
  • Nintendo Switch版
    クレジットカード、ニンテンドープリペイドカード、Paypal
  • PC版
    クレジットカード、Amazon Pay、Paypal

万が一、身に覚えのない請求があった場合も、課金やその確認方法を知っていれば発見や対応も早くできます。

課金したい理由を親子で話し合う

課金を禁止するのも一つの手段ですが、頭ごなしに禁止するとかえって反発してしまうことも…。親子間の信頼関係に支障を来す可能性も否定できません。親子で話し合い、お互いが納得できる方法を導き出すことが必要です。

フォートナイトは課金によってゲームの難易度に変化はないため、ゲームのプレイ環境やコミュニケーションの問題で課金をしたい可能性が考えられます。

何をするために課金がしたいのかをしっかり話し合うことで、必要かどうかの判断ができるでしょう。

「ギフト」の認識を親子で確認する

2段階認証はセキュリティ面では推奨しますが、一方でギフトが行えるというデメリットがあります。

フォートナイトの課金は、ゲーム内通貨である「V-BUCKS」を購入すること。その後に、好みのスキンやエモートを「V-BUCKS」で購入する手順を踏みます。そのため、現実のお金が動いている認識が薄れてしまうことも考えられます。

“ギフトは現実のお金を送ることと同じ”ということを、子どもに認識させることも大切です。

課金によってゲームの難易度が変わることはありませんが、限定のスキンやエモートが獲得できるなど、ゲームをより楽しめる要素として魅力的なコンテンツでもあります。

親子間で話し合い、ルールを決めておくことでトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

課金以外にも気を付けたいポイント

小学生がフォートナイトをする際には、課金以外にも以下のポイントに気を付けたいところです。

時間を忘れてのめりこんでいないか

フォートナイトは様々なプレイスタイルがあり、コミュニケーションを楽しめる所も魅力的です。しかし、魅力的がゆえに、時間を忘れてのめりこんでゲーム中毒のような状態になる可能性があります。ゲームをするときは、時間制限内で終わらせるという約束をすると良いでしょう。

なお、Switchユーザーなら『Nintendo みまもり Switch』というアプリのゲーム時間を制限できる機能を保護者が使う手もあります。

ゲームによって人間関係がこじれていないか

フォートナイトは、友達とコミュニケーションをとりながらゲームを進められる点が魅力です。しかし、前述したように、ゲーム内でのやり取りによって誤解が生じたり、喧嘩や仲間外れが起こったりする可能性もあります。ゲームの中の会話は外側の大人にわかりづらいので、先生や親が知らないうちに人間トラブルが発生していないかは気を付けたいポイントです。

普段から、子どもがゲーム内の様子についても大人に気軽にしゃべれる環境を作っておけると良いですね。

個人情報などが漏れていないか

ゲーム内では、知らない相手とボイスチャットを楽しむこともできます。しかし、一歩間違えばコミュニケーションをとる中で子どもや家庭、あるいは友達の個人情報が第三者に漏れてしまうかもしれません。

「自分・友達・知り合いの個人情報を漏らさない」ことを子どもと約束することが大事です。この時に、個人情報とはどんなことで、漏れるとどのようなリスクがあるのかを子どもと一緒に考えてみてはどうでしょうか。

フォートナイトをすることにはメリットもある?

フォートナイトをプレイすることには、メリットもあります。

学校での友達作りのきっかけになる

フォートナイトをプレイしている者同士共通の話題ができるので、学校で友達を作るきっかけが増えます。家の中にいてもオンライン上で友達と集まれるため、近くに子どもの遊び場がない、天候が悪い、インフルエンザやコロナで外に行けないというケースでも、学校の友達と会話しながら遊べます。

オンラインでのコミュニケーションについて学ぶ機会ができる

現代において、オンラインで全くコミュニケーションをとらずに生きていくことは難しいです。フォートナイトは、子どもがオンラインでのコミュニケーションについて学ぶ良い機会ととらえてみてはどうでしょうか。

ネット上の会話でも乱暴な言葉遣いや差別的な発言をしないこと、安易に個人情報を書き込まないこと、誰とでも簡単につながらないことなどは、フォートナイトだけでなくあらゆるオンラインコミュニケーションで重要なことです。フォートナイトをプレイする中での約束として、親子でオンラインコミュニケーションについて話し合う場を設けてみてはどうでしょうか。

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