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2020.04.24

【現役教師が伝授】親が子どもに勉強を教える方法、子どもに一人で学ばせるコツとは?

小学校に入学すると気になるのが、子どもの学習面。「学校の勉強、しっかり理解できているのかな?」「そもそも、学校の勉強だけで良いのかな?」、そんな声が多く聞こえます。そこで、今回は自宅で学習しておくといいことや親が子どもに教える方法、子どもが一人でも学ぶことができるコツを紹介します!

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家庭での学習にも教科書がおすすめ!

家庭学習用の教材や問題集などが豊富な時代。しかし、どれを選んだら良いか迷ったり悩んだりする保護者も多いのではないでしょうか。

私がお勧めするのは、“教科書を使った学習”です。

もちろん、ネットでの学習や問題集を使って学習するのも悪くはありません。しかし、今の教科書には学習の仕方やノートの書き方までが丁寧に解説されてあります。つまり、“どのように学べばいいか”は教科書を見れば分かるのです。

例えば、算数では“ノートの書き方”を解説している教科書もあります。ノートには、“学習した日・問題・自分の考え・友だちの考え・まとめ・学習の感想などを書きましょう”と書かれています。学習の感想は、“今日の学習で分かったこと・気が付いたこと・次に考えてみたいこと・友だちの考えを聞いて思ったことを書きましょう”とあります。自宅では“友だちの考え”や“友だちの考えを聞いて思ったこと”を書けませんがそれでも、どのようにノートを書けば良いのかを知ることはできます。

教科書の使い方は? 教える場所はどこ?

国語

①漢字・音読
どの学年でも大切なのは、漢字と音読です。漢字については以下の記事を参考にしてみてくださいね。

子どもの特徴に合わせたコツがある 小学生でも覚えられる漢字学習のステップとは

国語の文章を理解するためには、説明文でも物語文でもスラスラ読めないと内容を理解することができません。音読の具体的は学習方法は、次章で解説しましょう。

②物語文
物語文の基本は、“いつの話”・“どこで起きた話”・“誰が出てくる(登場人物)”・“どうした(何が起きたかの出来事)”を捉えること。塾の先輩公私から教わったことですが、私はよく誰でも知っているであろう「桃太郎」の話を例に読み方を教えます。まず、子どもに桃太郎の概要(あらすじ)を話してもらいます。

私:「いつの話? 今現在? 昔?」
子どもたち:「昔」
私:「どこで起きた話?」
子どもたち:「川」「おじいさん・おばあさんの家」「鬼退治に向かう道」「鬼が島」
私:「誰が出てくるの?」
子どもたち:「桃太郎・おじいさん・おばあさん・桃太郎・イヌ・キジ・サル・鬼」
私:「簡単に言うと誰が何をしたお話?」
子どもたち:「桃太郎が鬼退治をした話」

上記のように、子どもたちとやり取りするのです。

“いつの話”・“どこで起きた話”・“誰が出てきた(登場人物)”・“どうした(何が起きたかの出来事)”を捉えることが、物語文を読むときに大切だと教えます。登場人物の心情を捉えるといった学習もありますが、まずはこの基本を押さえておくと良いでしょう。

③「説明文」

  • 指示語の内容をつかむ
    説明文では、“指示語が何を示しているのか”・“筆者が何を言いたいのか”を捉えさせます。指示語が示す内容を正確に捉えることができないと、文章を正確に読み取ることができないからです。
  • 筆者の言いたいことをつかむ
    筆者が言いたいことは、“初めの段落か終わりの段落に書かれている”ことが多いもの。言いたいことを一番に書き、その後に理由が書いてある文章、具体的な事例、最後にまとめとして筆者の言いたいことが書かれています。

④国語の学習でやっておくと良いページ

どの教科書にも“学習の手引き”のようなまとめのページがあります。このページを学習しておくのも良いでしょう。ここに学習すべきポイントがあります。私も学校の授業で時間がない時に、このページを使うことがあります。また、“言葉の学習”といった文法的な内容のページもあります。これも基本的なことなので、学習しておくと良いでしょう。

算数

算数の教科書では、だいたい“例題→類似問題→練習問題”という順で書かれています。この順番通りに学習するのがベターです。基本的な教え方として、例題には“問題の解き方”が解説されています。親が教える場合は、教科書の解き方通りに教えましょう。例題の後には例題の類似問題(数字が変わっているなど)が出題されています。途中まで一緒に解き、答えが導き出せそうな段階になったら子ども自身に解かせます。練習問題は、最初から子どもに解かせます。答え合わせと間違い直しも必ず行いましょう。

理科

自宅で観察や実験をするのは難しいので、ノートにまとめるだけでOK。これなら、子ども一人でもできますね。理科のノートには、“問題・予想・観察、または実験の仕方・結果・分かったこと”などを書かせます。イラストや色を使うと楽しめるでしょう。

社会

社会では資料を活用して学習することが多いため、“基本的なグラフの読み取り方”を教えておきましょう。グラフで一番最初につかまなければいけないことは次の通りです。①グラフの題名、②年度、③出典、④縦軸の意味(単位)、⑤横軸の意味(単位)、⑥およその変化の仕方(増えた・減ったなど)。

親が子どもに教えるテクニックとポイント

夏休みといった長期休暇になると、親が子どもに勉強を教えることは普段よりも多くなりますよね。ここでは、子どもへの教え方にスポットを絞って紹介しましょう。私が先輩教師から教わってきたこと、授業で実際にやってきたことばかりです。

「音読」のさせ方

音読には“追い読み”、“交代読み”といった方法があります。

追い読み…親が先に一文(「。」まで)を読みます。親が読んだ同じ文を子どもに読ませます。

交代読み…親が一文を読んだ後に、子どもが次の一文を読む。次の一文を親が読みます。親から読み始めたら、今度は子どもが先に読むようにすれば子どもも全ての文章を読むことができます。

「漢字」の教え方

漢字を教えるときには“空書き”、“なぞり書き”、“写し書き”をさせてみると良いでしょう。詳しくは「小学生でも覚えられる漢字学習のステップとは」を参考にしてみてくださいね。

消しゴムを使わせない 

消しゴムはできるだけ使わせないのが〇。間違えたところが残り、どこを間違えたのか見直した時に分かります。それだけでなく、きれいに消せていない文字の上に重ねて書いてしまうこともなくなります。

間違えた問題には×印をつけます。算数の問題などで間違えた箇所に印をしておき、2回目はその問題だけ解いてみると効率的に学習できます。

ミニ定規を使わせる

普段、子どもたちが筆箱の中に入れているものは15㎝定規ですがもう少し短い10㎝のミニ定規を使いましょう。ミニ定規を使うことのメリットは、ノートがきれいになること。子どもが「きれいにノートを書けた!」と思えれば、勉強のやる気や自信につながります。また、計算ミスも減ります。


※筆算の横線や“×”を書く際に、ミニ定規を使います。

中には、筆算で定規を使わせると答えを出すのが遅くなる子どももいますが、まずはスピードよりも正確に答えを出せることの方が大切。筆算の学習では、ミニ定規を子どもに使わせるべきだと私は考えます。他の教科の学習、社会科の学習でグラフを書いたり、国語や理科などでも大切な文章を枠で囲んだりする時にも使えます。基本的には、真っすぐな線を引かせたい時に使わせるので、算数以外でも使えますよ。

ヒントの出し方

子どもがどうしても答えを導き出せないという時には、赤鉛筆で薄くヒントを書いてなぞらせる方法があります。何もできないまま時間を過ごすのは無駄になります。考えても分からなかったのですから、「自分で考えなさい」という言葉も意味がないのです。

絵や写真の見せ方

絵や写真を見せる時には、“多くの情報”に目を向けさせることが大切。「どんなお話かな」と聞いたり“分かったこと”・“気づいたこと”・“思ったこと”を書かせたり言わせたりすると、絵や写真を読み取る力をつけることができます。

ノートのまとめさせ方

勉強したことや、“分かったこと”・“気づいたこと”・“思ったこと”をイラストや図などを入れてノートにまとめさせます。“見開き2ページだけ”などと制限をつけると、大切なことを選ばないと収まらなくなります。何が大切なのか、情報の取捨選択の学習にもなるでしょう。

問題で聞かれていることを答えるようにさせる

聞かれていることにきちんと答えられるように、答え方を教えておくことも大切です。「どちらが何個多いですか?」という問題であれば、「5こ」という答えでは正解にはなりません。正解は、「Aが5個多い」ですよね。何を答えなければいけないのかを理解させましょう。

子どもへの声がけと子ども一人で勉強を進められるコツ

ここでは、私の教師経験から得た子どもが大人に言われてうれしい言葉を紹介しましょう。親子での学習がなかなかうまくいかないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

また、これまで紹介した内容は親がフォローする部分が多いと思います。習っていない箇所を教えないで進めることは難しいですが、共働きで子どもの勉強のフォローをする時間がなかなか取れないという保護者も多いでしょう。そこで、子ども一人でも勉を進められるコツも同時に紹介します。

親に言われて嬉しい言葉

①ありがとう
子どものやる気を引き出せます。学習中にはあまり使わないかもしれませんが、お手伝いをしてもらった時などにはたくさん言ってあげましょう。

②上手・頑張ったね
褒められると、子どもは「頑張って良かった!」と思います。

③すごいね・あなたならできる
子どもが「何でもできそうな気になったり、自分はすごい」と思うことができ、これもやる気を引き出すのに良いでしょう。

上記のような言葉掛けを、毎日の生活の中に取り入れてみてくださいね。詳しくは、「子どもの心に響く効果のある“褒め方”とは?」も参考にしてみてください。

子どもひとりでも勉強を進められるコツ

①問題集などで、テスト形式で教える
テストはもともと、一人で取り組むもの。テスト形式で学習させれば、その間は親が手助けする必要がなくなります。分からない問題は、後回しにさせます。どうしても分からないところは答えを見るように言っておけば、子ども一人でも学習できます。分からない箇所は、親の時間が取れる時に教えてあげましょう。

②ノート作りをさせる
多くの子どもが好きな学習です。イラストや図を使ってマンガ風にまとめさせると、楽しく学習できます。ノートに書かせる内容としては、最初に紹介したように“学習した日”・“問題”・“自分の考え”・“まとめ”・“学習の感想”などを入れると良いでしょう。

③インターネットサイトのコンテンツや動画で学習させる
インターネットサイトや動画の学習で分からない箇所が発生したら、“どんなところが分からなかったのか”をノートにメモさせておき教科書などで調べさせると良いでしょう。もちろん、時間の取れる時に親が教えてあげるのも〇。親がフォローできない時間は、思い切って他の学習をさせるのも良いですよ。

教科書会社の教科書活用サービスの紹介

世界的に感染の広がったコロナウイルスの影響により、インターネットを活用した教育サービスも充実しています。

文部科学省では、家庭での学習について触れています。教科書会社でも教科書活用サービスを展開しているので、子どもの学校で使用している教科書に合わせたサイトを利用しても良いですね。

①文部科学省 「子どもの学び応援サイト
学校の教科等を学べるページを紹介しています。

②啓林館臨時休業期間中の 「学習支援コンテンツ・指導計画の内容のお知らせ
動画でも学ぶことができます。

③大日本図書 「臨時休業期間における児童・生徒用学習支援コンテンツのご紹介
ゲーム感覚で学べます。

④学校図書 「学習支援コンテンツのご紹介
ワークシートや動画で学べます。

⑤光村図書 「臨時休業中の児童生徒に向けた学習支援コンテンツ
前年度の振り返りの学習ができます。

⑥教育出版 「児童生徒用の学習支援コンテンツの紹介
教科書の学習内容からその学習に関連して興味を広げられるようなコンテンツもあります。

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須貝 誠

東京都小学校準常勤講師・塾講師・ライター。30校以上の教育現場で教えてきた経験があり、進学塾では主に国語を担当。教師が集まる民間教育団体であるTOSS相模原・和(のどか)会員として指導法を学んでいる。https://www.toss.or.jp/

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