教育は未知にあふれている

ソクラテスのたまご

2019.07.12

自分のことを話さない? 思春期の息子と良い関係を築くには

「姉と比べて自分のことを話したがらない息子は大丈夫?」
「家にいてもあまり私と話そうとしないけど、母親と息子ってこんなもの?」
思春期もあってか、なかなか母親と話さない男の子。今回はそんな思春期を迎えた男の子との会話について考えてみましょう。

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家庭内だけでなく学校や友達との関わり方にも目を向けて

“女の子に比べて男の子は、あまり自分のことを話さない”というのは、よく聞く話ですね。子どもの個性により程度の差こそあれ、特に思春期に入った男の子は母親から見ると“自分の殻に閉じこもっている”ように見える場面も少なからずあるでしょう。

 

しかし、わが子の口数が減っただけで心配するのは早計かもしれません。普段から全く外に出ず、ひとりも友達がいない。誰とも話しているところを見たことがない。そうなれば話は別ですが、あまり話さない子でも友人とは気兼ねなく話していることが多いのです。

 

息子さんを「自分のことを話さない子」と決めつけず、どんな場面でよく話しているかを思い出してみましょう。また、話すことだけがコミュニケーションではありません。話さなくても楽しそうにしているなら、あまり心配する必要はないのです。

 

 

時には“会話がしたい”気持ちを素直に伝えてみる

「うちの子が自分のことを話さなくて心配なんです」と話すお母さんはよくいらっしゃいます。その中でもよく耳にするのが「他の子はもう少し口数が多いんだけどな」「私のこと嫌いなのかしら?」といったネガティブな言葉。

 

こういった親の発言は、子どもに「他の子と比べられている」と感じさせてしまったり「自分のことを話さないのはおかしい」という価値観の押しつけになってしまうことにもなりかねません。「話さなくてはいけない」と感じた瞬間から、意識してしまい余計に話しにくくなってしまうことも…。

 

確かに、あまり話さずに黙っているのが気になる場合もあるでしょう。しかし「自分から話さない」というのは、その子の個性なのかもしれません。自分の気持ちを言葉に出さないけれど、心で感じている子もいるのです。

 

それでも不安なときは「お母さん、ちょっとお話したいな」と自分の気持ちを素直に伝えてみましょう。そこで、息子さんが話したがらなければ今は話したくない時。そっと見守ることが大切なんです。

 

 

 

 

思春期を迎えた息子に母としてできること

あまり多く会話をしない子に母親ができることは「話させること」ではありません。次の3つを意識してコミュニケーションを取ってみると、わが子の新たな一面が見えるかもしれません。

 

  • 毎日新鮮な気持ちで子どもと接する
  • 「話さないことが安心」な子もいる
  • 気にかけても心配しすぎない

 

子どもの気持ちや感情は、大人が考えているよりも目まぐるしく変化しています。あまり話をしないからといって話しかけるのをやめてしまったり、反対に息子が話す前に色々と勝手に決めてしまたりするのはもったいないこと。「今日はどんなことを感じているかな?」と、新鮮な気持ちで見守ってみてくださいね。

 

私には「普段話さなきゃいけないところで話しているから、家では何も考えずリラックスしていたいんだよ」という友人がいます。私自身「家族とはみんなでワイワイ話して楽しく過ごすもの」と思い込んでいましたが、「あまり話さずに済む空間が安心する」という人もいるのです。もしかすると結局は、あまり心配しすぎずに一緒に楽しく日々を過ごすだけで良いのかもしれません。

 

「誰とでも気軽に話せる子に育ってほしい」というのは、多くの母親の共通の思いでしょう。しかし、わが子の様子に不安が募って焦りやいら立ちをぶつけるのは避けたいところ。男の子にとって母親はいつでも大切な存在です。ぜひ、ゆったりと構えて息子さんを見守ってあげてくださいね。

 

木下恵理奈

木下 恵理奈(監修:西村創)

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、トラストコーチングスクール、認定コーチ、教育支援、WEBライター。「世界の子どもたちがコーチングという学問を知り、自分の選択の幅を広げていける世界」を目指し日々奮闘中。大学では国際理解教育を専攻、エチオピアで学習指導を行う。この経験をきっかけに「気持ちの良い選択」をモットーに生きることを決意。学習塾で事務・講師経験を積み、海外ボランティアに参加。2年間途上国にて学校教員に向けた教育支援を行い、現在に至る。好きなことは読書・旅行・食事。

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