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ソクラテスのたまご

2019.04.21

【新学習指導要領】英会話教室と塾の違いって? 小学生の英語教育にはどっちがおすすめ?

東京オリンピックの開催される2020年、ついに小学校でも英語が正式教科になります。”小学生の子供に英語学習を早い段階でスタートさせたい”と考えた時、英会話教室や塾に通うことを検討すると思います。しかし、「英会話教室と塾、どちらに通わせるのがいいのか分からない」という方も少なくないでしょう。そこで、今回はそれぞれの違いや特徴についてお話していきます。

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英会話教室と塾では授業も教師も違う

英会話教室と学習塾を比較してみると、英会話教室では英語の技能のうちスピーキング(=話すこと)をメインに練習するのに対し、学習塾は日本の学校での成績向上を目的としているため、リーディング(=読むこと)やリスニング(聞くこと)の学習に主眼が置かれていることに気づきます。

 

つまり、授業内容や重点が置かれている部分が違うのです。

 

ただし、大学入試での英語4技能試験化の流れを受け、最近ではスピーキングやライティングの授業を開講している英会話教室も徐々にではあるものの増えてきています。

 

また、英会話教室と学習塾のもう一つの違いは外国人教師の比率です。

 

英会話教室で行われる授業内容は英会話練習がメインであることから、英語ネイティブの外国人講師の割合が高く、経済産業省の統計によると英会話教室の講師は63,5%が外国人講師となっています(※1)。それに対し、学習塾では基本的に日本人講師が英語を指導をすることになります。

 

 

英会話教室のメリットとデメリットとは

英会話教室のメリットは、前述の通り講師の半分以上が外国人のため、ネイティブ講師から自然な英語の発音や、実際に日常生活で使う生きた英語表現を習得することが可能な点です。特に英語の発音に関しては自己流で覚えてしまうと、大人になってから自然な発音に矯正することが容易ではないため、小学生のうちに正しい発音を身につけておくことは有利です。

 

また、子どものころから多様な国籍の講師と触れ合うことで、異文化への抵抗が少なくなり国際的な感覚を育てられることもメリットの一つと言えます。英会話は勉強というよりも、コミュニケーションの一部という側面もあるため、会話が好きな子どもであれば純粋に講師との会話を楽しみつつ、英語を学んでいくことができるでしょう。

 

英会話スクールのデメリットとしては、初めて外国人に接する子どもの中には外国人講師に対して少し抵抗を感じてしまう子も少なからずいるという点です。特に、英語を話すことに慣れていない子どもの場合、恥ずかしがってしまい英語を自発的に話せるようになるまでに少し時間を要するケースもあります。

 

 

 

学習塾のメリットとデメリットとは

学習塾のメリットは、受験対策や学校での指導内容に沿った授業を受けられるため、入試や学校での成績UPに向けて効率よく英語学習を進めることができる点です。学習塾では学校の授業や、中学・高校入試に出る内容がしっかりと研究されているため、授業や試験で出る内容をピンポイントで学習することができるのです。

 

また、学習塾では授業は原則日本人の講師が日本語で行い、教材も日本語のものが使用されます。そのため、“講師の話す英語自体がわからなくて、授業内容が理解できない”という心配がないのも学習塾のメリットです。質問があれば日本語で質問できますし、講師も日本語で説明してくれるため、英語が苦手な子どもであっても安心して学習に取り組みやすい環境であるといえます。

 

学習塾のデメリットとしては、一般的な学習塾で英会話を学ぼうとする場合、講師のほとんどは日本人であるため、英語スピーキングスキルの高い講師が限られてきてしまうことです。また、授業カリキュラム自体も、英語を実践場面で“使える”ようになることを目指すというよりは、学校の授業で習う英語を“覚える”ことが中心になっています。

 

英語は、インプットする(=覚える)だけではアウトプットできる(=話せる)ようにはならないため、学習塾は自然な英語発音・表現、高い英語運用力を身につけさせるには不向きであるといえます。

 

 

 

 

楽しめることが英語力を伸ばすカギ

ここまで英会話教室と学習塾の違いについて説明してきましたが、どちらが優れているということはなく、目的に応じて使い分けるのがベストです。

 

例えば、小さい頃からでネイティブの発音に触れさせることによって、より自然な発音と実践的な英語コミュニケーション能力を身につけさせたいと考えるのであれば英会話教室に通わせると良いでしょう。

 

一方で、お子さんの学校の成績を効率よく上げたり、受験に合格するためのツールとして英語を学ばせたい場合は、それらのための対策指導をピンポイントに行ってくれる学習塾を選ぶのがおススメです。

 

また、子どもを通わせることで得られるであろう効果についてばかり着目してしまいがちですが、それと同じくらい大事なのは子どもが“楽しい”と感じられるかどうかということです。授業が楽しくないと、通うことが苦痛になってしまい継続が難しくなってしまう可能性もあります。たとえ通い続けることができても、授業が苦痛だと英語自体にも苦手意識を持ってしまうこともあり得ます。

 

塾や英会話教室の中には、カウンセリングや見学、体験授業などを無料で行っているところも多くあります。実際にそういったものを受けてみて、今回ご紹介した学習塾・英会話教室のそれぞれの特徴も考慮しつつ、子どもが楽しいと思える方を選ぶことをおすすめします。

 

※1 https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabizi/result-2/h14/pdf/h14-t-27.pdf

 

佐藤ちか

佐藤ちか

英会話スクールにて英語講師をする傍、フリーライターとしても活動。中学2年時に不登校になり、ニュージーランドの現地校へ転校し1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFLibt106点を取得。早稲田大学国際教養学部に進学するものの1年で中退。英語学習や留学関連の記事を主に執筆している。

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