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2019.03.20

不登校という現実 親としての向き合い方、相談していい相手とは

何気ない日常から一転し、突然始まる不登校。高校進学や将来はどうなるんだろう、思い描いていた日常と未来を見失いそうになったとき、何か打つ手はないのかと、毎日悩み、考え、さまざまな情報を調べていることだと思います。そこで今回は、あらゆる理由から起こりうる不登校について、さまざまな対策方法があることを考えてみます。

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小中学生の不登校の割合は年々増加

平成30年10月、文部科学省は「平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を実施した結果を公表しました。

※文部科学省公式サイトPDF より引用

文部科学省平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2) 

調査結果によると、平成24年を機に不登校者数が増加していることが分かります。

同調査の別項目によると、国公私立を含む全国の小中学生の不登校児童生徒数の増減率は、前年度(28年度)に比べて7.7%増加。小学生は15.1%増加の3万5032人、中学生は5.6%増加の10万8999人だそうです。

また、その割合は小学生で185人に1人、中学生は31人に1人という結果が出ています。

小学生の場合、1クラスを35人程度に考えると5~6クラスに1人の割合で不登校児がいることになり、マンモス校であれば1学年に1人が不登校という状態になっているということです。

不登校の定義とは?

毎年増加傾向にある不登校ですが、その基準とはどういったものでしょうか。

文部科学省が実施する不登校、調査の基準を以下のように説明しています。

【引用】
(注2)年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒のうち不登校を理由とする者について調査。不登校とは,何らかの心理的,情緒的,身体的,あるいは社会的要因・背景により,児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にあること (ただし,病気や経済的理由によるものを除く。)をいう。

上記に当てはまる子どもが対象となるようです。

とはいえ、その理由は本当にさまざま。子どもからSOSを出ししてくれる場合なら解決方法を見出しやすいですが、なかなか重い口を開いてくれるパターンは少ないでしょう。

大枠として文部科学省が基準とする内容は一般的によく耳にする内容ですが、もちろんこれに限りではない場合もあります。

さまざまな相談先があることを知る

子どもに寄り添うことは親の責務のひとつなのかもしれません。しかし、一緒に悩み、落ち込んでいるだけでは事態は変わらないかもしれません。

次の一歩をどう踏み出せばいいか分からない子どもの代わりに専門知識や経験のある方々に相談するのも親がしれあげられることのひとつではないでしょうか。相談先には、次のような場所があります。

<相談先の一例>

・スクールカウンセラー

学校で月に数回実施される心理カウンセリングを受け、解決方法を一緒に考えていきます。現在は実施のある学校が増え、心理職専門家に相談できるメリットは大きいです。

カウンセリングに当たるのは、主に学校教育相談学会が認定している精神科医や学校心理士などの専門家で、心の悩みに対応することが目的とされています。
<各学校へ問合わせ>

・不登校支援センター

一般社団法人が運営する不登校支援センターで、全国で対応が可能です。主に50分間の無料面談があるため、相談してから先に進むか否かを決めることができます。
一般社団法人 不登校支援センター

・親の会に参加する

NPO法人が運営するネットワークで、全国各地に点在しています。こちらは同じ悩みを持つ親が集まることで居場所を作ったり、情報を共有すること等が目的とされています。

団体同士で交流を深めたり、不登校についての専門家の講演会に参加することで、少しでもヒントが得られるかもしれません。

NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

・小児心療内科で診察してもらう

もしも原因が発達障害から来る場合であれば、有効な手段の1つとして検討してみるのも手です。予約が必要ですが、専門機関に相談することで解決の糸口が見つかる可能性もあります。中学生までは小児診療科が利用でき、保健がきくというところもメリットです。
<近くの小児診療科へ問合わせ>

このように現在は多様な場所に相談することができるようになりました。

当事者の子どももつらいと思いますが、親もつらい不登校という問題。ときにさまざまな専門家などの力を借りながらその子に合った道を見つけてほしいと思います。

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