【漫画連載】時間になっても「まだ遊びたい!」遊びを切り上げられない子へのNG対応と上手な声かけ
漫画家・こげのまさきさんの連載企画。第22回のテーマは「時間通りに遊びを切り上げられない」。公園や遊び場で「もう帰る時間だよ」と伝えても、「まだ遊びたい!」となかなか切り上げてくれないことはありませんか?
まだ時計が読めなかったり、時間の感覚が十分に身についていなかったりする子にとって、時間に合わせて遊びを終えるのは難しいこともあります。そんなとき、どうすれば気持ちを切り替えやすくなるのでしょうか。避けたい声かけや対応と、代わりにできる工夫を専門家に聞きました。



時間になっても遊びを切り上げられないのはなぜ?
公園や遊び場から帰ろうと「もう帰る時間だよ」と声をかけても、「まだ遊びたい!」となかなか切り上げてくれない…。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
大人からすると「最初に約束したのに」と思ってしまいますが、子どもは大人に比べて、気持ちを切り替えたり、先の見通しを持って行動したりする力がまだ発達途中です。
さらに、時計がまだ読めなかったり、時間の感覚が十分に身についていなかったりする子にとっては、「5時になったら帰る」「あと少しで終わり」と言われても、いつまで遊べるのかイメージするのが難しいこともあります。
そんな時はどのように声をかければよいのでしょうか。子どもの発達に詳しい公認心理師の宮崎りさ先生に、ついやってしまいがちな「避けたい対応」と、代わりにできる工夫を教えてもらいました。
遊びを切り上げるときに避けたい4つの対応
NG対応1|「もう帰るよ!」と急に終わりを告げる
子どもは急に「もうおしまい」と言われても、なかなか気持ちを切り替えられません。
遊び始める前に「今日は○○になったらおしまいだよ」と伝えておき、「あと100秒でおしまいだよ」など、終わりが近づいたらこまめに声をかけてあげましょう。
また、遊びを終えたあとに何があるのか、子どもにとって楽しみになる見通しを伝えてあげると、より気持ちを切り替えやすくなります。
NG対応2|大人のペースで無理に中断させる
いろいろと都合があり、余裕がないときもあると思いますが、遊びの途中で「もうおしまいだよ!」と強引に中断させると、子どもはなかなか納得できません。
「最後に○○する?□□する?」「あと60秒待つ?30秒待つ?」など選択肢を出して、子ども自身が終わり方を決められるようにしてみましょう。
また、「あと60秒で閉店です!」「最後の電車が発車します。乗り遅れのないようにお急ぎください!」など、ごっこ遊び風に声をかけるのもおすすめです。子どもが楽しい気持ちで「やってみよう」と思えるような伝え方を意識してみてください。
NG対応3|「約束を守れないなら○○できないよ」と脅す
約束した時間になっても遊びをやめてくれないと、つい「○○できないよ」と言いたくなりますよね。ただ、制限や脅しを使った声かけは、その場では効果があるように見えても、子どもの本質的な理解にはつながりにくく、大人との関係にも影響することがあります。
例えば、「片付けないならおやつはあげないよ」ではなく「お片付けできたらおやつを食べよう」、「言うことを聞かないならテレビは見られないよ」ではなく「お家に帰ったらテレビを見よう」など、「○○したら□□できる」という言い方で伝えてみましょう。
NG対応4|「早く」「5時まで」など分かりにくい言葉で伝える
「早く」「急いで」といった言葉は、実はとても曖昧で、人によって感覚も異なります。「長い針が5になったら」「10数えたら」など、子どもにも分かるように具体的に伝えてみましょう。
また、漫画にもあったように、目や耳で分かるように伝えるのもおすすめです。タイマーやアラームなら、遊びに集中していても音で気づきやすく、残り時間が色などで表示されるものなら「あとどのくらい」が目で見て分かります。
ほかにも、カウントするときに指で残りの数を見せたり、砂に残り回数分の丸を書いて、一つ終わるたびに消したりするなど、子どもが目で見て理解できる工夫を取り入れてみましょう。
遊びを上手に切り上げるためにできる工夫
遊びをスムーズに切り上げるためには、子どもが「もう終わり」と納得し、次の行動をイメージできるようにすることがポイントです。これまで紹介した内容を参考に、次のような工夫を試してみましょう。
- 遊ぶ前に終わりを伝えておく
- 終わりが近づいたらこまめに知らせる
- 子ども自身に終わり方を選んでもらう
- 終わったあとの楽しみを伝える
- 遊び感覚で切り替えを促す
- 時間を目や耳で分かるようにする
遊びに夢中になっている子どもにとって、気持ちを切り替えて時間通りに終わらせるのは、意外と難しいこと。「約束を守らせる」ことだけに目を向けるのではなく、子どもが納得して次の行動に移れるような伝え方を、いろいろ試してみてくださいね。
みなさんもぜひ参考にしてみてください。
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