【漫画連載】あまり話さない子 親が意識するとよいことを専門家に聞いた
漫画家・こげのまさきさんの連載企画。第17回のテーマは「あまり話さない子との関わり方」。
「今日はどうだった?」と聞いても「別に」「普通」と返ってきたり、自分からあまり話をしてくれなかったり…。子どもの様子が分からず、心配になることはありませんか?
実は、子どもが話さない背景にはさまざまな理由があるそうです。親はどんなことを意識するとよいのでしょうか?専門家に聞きました。



あまり話さない子どもにどう接したらいい?
お話し続ける子の対応も難しいですが、「保育園/学校どうだった?」と聞いても「うん」「別に」というように、あまりお話をしない子の対応も悩ましいですよね。
親としては家以外での様子や交友関係も知りたいし…でも無理に話させるもの違うような気も…と、どう対応すればよいのか判断がつかないことも。
「子どもによって背景や理由は様々。いくつか考えられる要因はとできる工夫を紹介するので、子どもの様子を見ながら、いろいろ試してみてくださいね」と話すのは子どもの発達に詳しい公認心理師の宮崎りさ先生。
お話をしない要因と、親が意識するとよいことを聞きました。
【あまり話さない要因】
- 話すことが苦手
- 表現のレパートリーが少ない
- 理解・応答に時間がかかる
- 抽象的な質問が苦手
- 話すことのメリットを感じてない
1.話すことが苦手
親が意識するとよいこと
-
過度に反応せず、ただ受け止める
子どもに限らずですが、人と話すことがあまり好きではなかったり、注目されたり、自分の言動に過度に反応されることが苦手、という人は一定数います。
子どもによっては聞いて欲しいけれど、真剣に聞かれると話しにくい、なんとなく照れくさい、言いにくい、など複雑な気持ちを持っていることもあります。その場合、過度に反応すると逆効果になることがあります。
普段あまり話さない子がお話をしてくれた時は、「そんなことがあったんだね」と、過度に反応せずただ受け止めましょう。
場合によっては子どもに向き合うよりも、家事などの作業をしながら聞く、ぐらいのほうが意外と子どもが話をしてくれることもあります。
2.表現のレパートリーが少ない
親が意識するとよいこと
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選択肢を提示したり、具体的に質問をしてあげる
話すこと自体は嫌そうではないけど、「別に」と言ったりすることが多い場合は、気持ちや思いを表現するレパートリーが多くないのかもしれません。
「疲れた?楽しかった?」と選択肢を提示したり、「5段階だとどのくらい?」など、具体的に質問をすることで自分の気持ちを伝えやすくなることもあります。
3.理解・応答に時間がかかる
親が意識するとよいこと
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少し待ってみる
情報を処理したり、頭の中のイメージを言葉にすることに時間がかかる子もいます。
返事が無いときに次々話しかけることで、混乱してしまい、余計に答えられなくなったり、分からなくなって「うん」と返事をしたりしていることがあるかもしれません。
なので、返答が無い時は、頭の中で言われたことを整理したり、伝えたいことを考えたりしているのかもしれないので、「返事がないな」と思っても少し待ってみてください。
分かりやすい言葉で伝えたり、短く端的に話してみたり、質問の仕方を変えてみてもよいかもしれません。
4.抽象的な質問が苦手
親が意識するとよいこと
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明確な答えがある質問や、具体的な質問をする
話すのが苦手なタイプの子にとっては、「学校どうだった?」などの抽象的な質問は、何を話せば良いのかがイメージしづらく、答えにくいことがあります。
「給食は何だった?」「外遊びあった?」など、明確な答えがある質問や具体的な質問をすると、答えやすくなる場合があります。
子どもの答えから話を少しずつ広げてあげるほうが話しやすいかもしれませんね。
5.話すことのメリットを感じてない
親が意識するとよいこと
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子どもにわかりやすい反応を示す
「◯◯がほしい」「これは嫌だ」など、要求や拒否を伝えることは本人にとってメリットがありますが、今日の出来事を話したりするのは、直接的な報酬などがあるわけではありません。
なので、子どもの年齢にもよりますが、“何気ない会話”の楽しみを見いだす成長の過程にいるのかもしれません。
子どもがお話をしてくれた時には、手を止めて子どもに向き合い、相槌をうったり、子どもに伝わるように表情を見せたり、わかりやすい反応を示しましょう。
「教えてくれて嬉しい」「◯◯ちゃんのお話を聞けて楽しかった」など、子どもとのコミュニケーションを楽しんでいること、嬉しいことを伝えてみてもいいですね。
「今日のご飯美味しかったね」と子どもに話しかけたり、夫婦で何気ない会話を意識的にしたりして、日常の中で些細な会話をする文化を家庭でつくるのもよいと思います。
会話はコミュニケーションの手段の一つ
いくつか考えられる要因と工夫をお伝えしましたが、大事なのは“会話はコミュニケーションの手段の一つ”ということ。
子どもの様子が知りたい、話してくれないと心配になる、という気持ちもあると思いますが、話さないタイプの子どもの場合は、子どもが好き・得意な方法でコミュニケーションを取るのがおすすめです。
例えば、抱っこ・ハグ・手を繋ぐ・もたれかかる…といった年齢に応じた触れあいによるコミュニケーションや、一緒にゲームをする・お絵かきをする・釣りをする・料理をする…など、大人も子どももお互いに無理なく楽しくできる方法で子どもとの時間を取ってみてください。
子どもがあまり話さないからといって、必ずしも困っているわけではないのですね。大切なのは「話さしてもらうこと」ではなく、その子に合ったコミュニケーションの方法を見つけること。会話でのコミュニケーションも意識しつつ、一緒に遊んだり、好きなことを楽しんだりしながら、その子のペースで気持ちを受け止めていきたいですね。
みなさんもぜひ参考にしてみてください。
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