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2024.09.11

小中学生にスマホを持たせた理由やトラブルの有無は?小中学生のスマホ利用の実態を調査

年々上昇している小中学生のスマホ所有率。自分の子どものスマホデビューのタイミングや、制限やルールについてどうすべきか悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。そこでソクたま編集部では、小中学生のスマホ利用の実態について200名にアンケートを実施しました。ぜひスマホを持たせる際のルール決めなどの参考にしてください。

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※記事中のグラフは小数点以下を四捨五入して作成しています。

小中学生のスマホの使用時間と使用用途は?

今どきの小中学生は1日にスマホをどのくらい使用しているのでしょうか。全体では「2~3時間未満」(32%)が1位という結果になりました。小学生に絞ると少し結果が変わり「1~2時間未満」が30%と最多になりましたが、大きな差は見られませんでした。

子どもたちはスマホでどんなことをしているのかというと、やはりYouTubeで動画を見たり、LINEなどでコミュニケーションをとっている子どもが多かったです。3位にゲーム、4位にSNSと続きました。

中学生に絞ると「SNS」「動画視聴」「情報検索」の割合が少し増えましたが、こちらも小学生と中学生でそれほど大きな差はありませんでした。

スマホデビューの学年とスマホを持たせた理由は?

子どものスマホデビュー(※キッズケータイは除く)の学年は「中学1年生」(22%)が最多で、約半数の家庭が小学校高学年~中学1年生のときにスマホを持たせているという結果に。小学生のスマホ所有も珍しくはなくなってきましたが、小学生のうちにスマホを持たせる家庭が約7割を占めました

スマホを持たせた理由についても聞くと、「子どもといつも連絡を取れるようにするため」(66%)が他と大きく差をつけて1位になりました。「子どもの居場所を把握するため」(38%)も3位となっており、子どものを状況を把握するために持たせた方が多いようですね。また、4位には「子どもの友達が持ち始めた」(32%)の回答が。周りの状況にあわせてスマホデビュー、という家庭も一定いる様子が伺えます。

スマホを持たせる際に不安だったことは?

さまざまな理由でスマホを持たせることにしたものの、子どもなので不安も多いもの。「不安や心配はなかった」は7%のみで、やはり多くの保護者が子どもがスマホを持つことに不安や心配を抱いていました。

具体的には「トラブルや犯罪に巻き込まれること」(59%)、「SNSでのいじめ被害にあうこと」(47%)といったなにかしらの被害にあうことと、「スマホ依存になること」(50%)の回答が目立ちました。大人でもついついスマホを触ってしまう……なんてことが多いので子どもであればなおさら心配になりますよね。

子どもにスマホを持たせてどんなトラブルがあった?

スマホを持たせる際に多くの保護者がトラブルや犯罪に巻き込まれないか心配していました。では、実際にはどのくらいトラブルがあるのでしょうか?今回のアンケートの結果では15%の保護者が「トラブルがあった」と回答しました。

具体的なトラブルとしては「グループLINEでのトラブル」(中学1年生の子どもを持つ30代の保護者)、「LINEの文面が間違って解釈されて、嫌な思いをさせてしまった。」(小学5年生の子どもを持つ30代の保護者)など、LINEでの友達とのトラブルが目立ちました

ただ、なかには「人と会っていた。」(中学2年生の子どもを持つ30代の保護者)というヒヤリとする回答もありました。

ネットリテラシーに関する教育は実施した?

現代の子どもは当たり前にネットに触れていますが、いざ自分だけの端末を持つとなると親から見えないことも増えます。前述のトラブルを防ぐためにもネット上での情報を正しく理解したり、怖さをしっかりと認識した上で適切に使用してほしいですよね。そのために必要なのが「ネットリテラシー」を身につけることです。

スマホを持たせるにあたり、6割の保護者がネットリテラシーに関する教育を行ったと回答しました。

では、具体的にどんなことをしたのでしょうか。回答の一部を紹介します。

  • ネット上での怖さを学校からの配布物で一緒に学んだ。(スマホデビュー小学5年生/40代の保護者)
  • SNSでのマナー、相手が見えないことの怖さ、また自分の時間を費やすこと、中毒性があることなど、例を出して話し合った(スマホデビュー小学6年生/40代の保護者)
  • ネットリテラシーの動画を一緒に見た(スマホデビュー小学6年生/40代の保護者)
  • SNSで安易に人とつながらないことなど話した(スマホデビュー小学5年生/30代の保護者)
  • ゲーム等のアプリでもコミュニケーションをとれるが、知らない人とは繋がらない 相手は小中学生と名乗っても実際はおじさんだったりする等伝えた(スマホデビュー小学6年生/40代の保護者)

また、「まずいことになっても隠さず正直に話す」など、なにかあればすぐに親に相談するように伝える方も。こんなトラブルがあるということだけでなく、トラブルがあったらどうするべきかを教えることも大事ですね。

子どものスマホにどんな制限や設定をかけている?

スマホの使いすぎや、ゲームへの課金など、親として防げることは防ぎたいもの。スマホにはそんな親向けにさまざまな設定ができるようになっています。

実際、約7割の保護者が子どものスマホに制限をかけたり、設定を変えていると回答しました。

具体的には「有害なサイトや動画を見れないようにしている」(73%)、「アプリのダウンロードや課金ができないようにしている」(60%)、「1日の利用時間の上限設定をしている」(47%)と、半数異常の方が何かしらの設定をしていました。

スマホそのものだけでなく、アプリごとに設定を変えることもできます。特に子どもだけでなく大人もつい見過ぎてしまうYouTubeでは時間制限や年齢制限をかけることが可能。以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】
YouTubeは時間制限ができる!アプリやテレビで設定する手順を紹介!
YouTubeの年齢制限をするには?子ども向けに設定する方法を紹介

スマホの使い方についてどんなルールを決めている?

スマホの使い方については、ルールを「決めている」という家庭が約7割、「決めていない」は約3割となりました。ちなみに「決めていない」家庭のうち約半数(全体の17%)が「スマホに制限をかけたり設定を変えていない」と回答しています。

では、「決めている」家庭ではどんなルールを決めているのでしょうか。特に多かったのが次の3つのルールです。

  1. 使う時間帯を決める
  2. 使う場所を決める
  3. 課金をしない

次に具体的な回答を紹介します。

1.使う時間帯を決める

  • 一日4時間しか使えない(中学3年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 21時以降使えない(中学1年生の子どもを持つ30代の保護者)
  • 夜10時以降は見ない。 食事中さわらない(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 0時を超えて使わない 晩ご飯の時は家族でごはんを食べるのでスマホは見ない(中学1年生の子どもを持つ40代の保護者)

2.使う場所を決める

  • リビングのみでの使用(中学1年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 寝る前にはリビングに置いて、寝る時には持たない。(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 自室には持っていかない。寝るときはリビングへ置いておく(中学2年生の子どもを持つ30代の保護者)
  • トイレで使用しない(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)

3.課金をしない

  • 課金はしない(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 自室には持ち込まない 課金をしない(中学1年生の子どもを持つ30代の保護者)
  • ゲーム内課金はさせない。ネットショップを使う際は親の前で利用(中学3年生の子どもを持つ40代の保護者)

他には以下のルールもありました。勉強やSNSの利用に関するものなど、ぜひ参考にしてみてください。

  • 勉強の時には別室へ持って行くこと(中学3年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 人を傷つける発信はしない(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 21時以降の友達との連絡ツールは禁止。紛失などしても自分の命と周りのことを1番に考えること(中学2年生の子どもを持つ40代の保護者)
  • 相手のお母さんを知っているお友達としかLINE交換しない。(小学5年生の子どもを持つ30代の保護者)

子ども一人あたりの月額料金は?

最後に、子どものスマホの月額料金について紹介します。1位は「2001円~3000円」、2位に「1001~2000円」、3位に「1000円以下」が続き、3000円以下に押さえている人が約8割となりました。近頃は大手キャリアだけでなく、安く利用できる格安SIMも充実しているので、上手に活用している家庭が多いのかもしれませんね。

親が子どもの時とはネットに関する環境が大きく異なる現代の子どもたち。不安になることも多いですが、いづれは持つようになるもの。どんなタイミングで持たせるとしても、適切に付き合っていけるようにサポートしてあげたいですね。

ソクたまではスマホ・ネットリテラシーに関する特集も作成しました。ぜひこちらも参考にしてみてください。
特集:子どもとスマホ

【調査概要】
調査手法 :インターネットリサーチ
調査地域 :39都道府県
調査対象 :小学生・中学生の子どもがいる保護者(20代:6名、30代:73名、40代:118名、50代:3名)
調査期間 :2024年7月16日(火)
有効回答数:200サンプル
※本アンケート結果を引用する場合は『ソクラテスのたまご』URL(https://soctama.jp/)を使用してください。

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大人のための子育て・教育情報サイト「ソクラテスのたまご」で、子育て・教育の専門家150名以上の取材協力や監修のもと子育てに関する確かな情報を発信中。子育て・教育の悩みに特化した日本最大のオンライン相談サービス「ソクたま相談室」を運営。編集部員は、全員が子育て中の母親、父親です。|公式インスタグラム公式LINE

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