家庭での性教育におすすめ!子育てメディア編集部イチオシの性教育本10選
なんとなく「恥ずかしいこと」というイメージのある性教育ですが、自分自身のことを知り、守るためにとても大切なことです。親の知識のアップデートに役立ったり、子どもにも自然と学んでもらえるような編集部おすすめの「性教育本」を紹介します。
家庭での性教育には本がおすすめ
「家でも性教育をした方がいいと思いつつ、なかなかきっかけがつかめない」「自分の知識に自信がない」「子どもにどうやって教えたらいいか分からない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
以前、「ソクラテスのたまご」が小中学生の子どもを持つ保護者に実施した「家庭でお子さんに性教育をしていますか?」というアンケート調査でも約6割の方が「していない」と答えています。
参考記事:子どもに性教育を「していない」62%。23%の「している」人に、家庭でどんなことをしているのかを聞いた
このアンケートで「性教育をしている」と回答した方の具体的な方法のひとつとして挙げられていたのが「絵本などのツールを利用する」というもの。絵本や漫画を子どもの手の届くところに置いておく、といった方法であればすぐに取り入れられそうですし、子どもへの伝え方を知れると普段の会話のなかにも盛り込めそうですよね。
そこで、性教育にも関心が強い「ソクラテスのたまご」編集部員のおすすめの性教育本を紹介してみたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
親向けの性教育本2冊
『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』
【内容】3~10歳頃の子供たちが自分の体に興味を持ち始める時期に、日常会話を通じて子供たちを守る。思春期に訪れる心と体の変化や、素朴な疑問への答え方、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけなどを紹介した書籍。
編集部O(3歳の娘のママ)
妊娠が分かったときに真っ先に思ったのが「自分を大事にしてほしい」「性被害に遭わないためにできることを知りたい」ということでした。そしてこの本ではそれを漫画で分かりやすく学ぶことができます。 生殖に関することだけでなく、「子どもの自己肯定感をあげるには?」「子どもはいつからセックスしていい?」「なんでも話せる親子関係をつくるには?」など、子育てをする・子どもを守るために知りたいことが具体的に紹介されていて、私の子育てのバイブルと言っても過言ではありません(笑)。手の届くところに置いて、ふとした時に何度も読み返しています。
編集部H(小4息子と小2娘のママ)
どう教えたらいいのかわからずに濁してしまっていた性教育について、どのように伝えればいいのかわかりやすく丁寧に書かれています!性を大切にすること=自分や相手を大切にすることであり、人権教育なのだと学びました。 ちゃんとした性教育を受けてこなかった大人も、この本を読むことで正しい知識が身につき、性教育に対するイメージがガラッと変わると思います。漫画なので、気軽に読める所もポイント!まずは性教育の入門書として、一家に一冊!おすすめです。
『0歳からはじまるオランダの性教育』
【内容】自分と異なる文化や価値観を持つ人たちと共存していくことが、性暴力や望まない妊娠を避けることに繋がるー。オランダで行われている性教育について、具体的にわかりやすく紹介した本。日本の性教育について考えるきっかけにもなります。
編集部N(小4息子と中1娘のママ)
オランダで行われてる性教育の事例。日本とは大きくかけ離れていて驚きますが、家でどういうことができるか、親がどう考えたらいいかが学びになります。
親子で読める性教育本4冊
『女の子の体 一生ブック』
【内容】生理、思春期、妊娠・出産、更年期。一生の中で女性の体がどのように変化するか、生理とは? 妊娠とは? など親子で知っておきたい性の知識について、小6の女の子を主人公に分かりやすい漫画で描かれています。大人の学び直しにも最適!
編集部A(中学1年生の娘のママ)
性教育はわりと早い時期に始めた我が家。小学校のときにナプキンのつけ方や生理の仕組みなど、ある程度の性教育はしていたつもりでした。しかし本を読み進めるうちに「エストロゲンって何?」「ピルはいつから使っていいの?」など娘から次々に質問が飛び出して、すぐには答えられないことも……。解説役の保健室の先生(宋美玄が先生がモデル)の説明が分かりやすいので、助かりました。
『子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める! 』
【内容】自分を守り、人を傷つけないために必要な「同意」。広義で言うと性的同意も含むそう。犯罪や暴力の被害者、加害者にならないために。いじめやトラブル、友達や恋人などの人間関係で困っているときに役立つ本。
編集部K(5歳と3歳の娘のママ)
大人でも嫌なことを「嫌」と言えないことはあるもの。この本では、「YES」「NO」は自分で決める! というメッセージをもとに、同意の重要性を紹介しています。 同意をしたあとでも「やっぱりやめておく」と途中から断ってもいいことや、安心してつきあえる関係性の育て方など、子どもの頃に教わっておきたかった重要なポイントがもりだくさん。「こちょこちょ」にも同意が必要なことなどが触れてあって、大人も子どもと一緒に読みながら学べる1冊になっています。
『マンガでわかる 子どもと一緒に楽しく学ぶ性教育』
【内容】「包括的性教育」について、漫画で分かりやすく解説した書籍。本書内では伝え方の例を挙げていたり、子どもが読みやすい別冊の小冊子もついていて、親も子どもも一緒に学ぶことができる工夫がたくさん詰まっています。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
マンガやQ&A方式で書かれているので、自分たちが教わってこなかった世代でもわかりやすく気軽にとてもさらさら読めます。「こういう場合親がどうしたらいい!?」という親向け性教育指南書。性教育は最終的にはコミュニケーションや人権教育につながるなと感じられる内容でした子どもの性別や年齢に関わらず読める本です。
『あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ』
【内容】「からだ」「いのち」など21のテーマごとに話が完結する絵本編と、その内容をもとに大人向けに解説や補足を記載した解説編の二部構成になっている。子どもへの伝え方のポイントやその際に配慮すべきことも書かれていて、1冊で大人も子どもも性について学ぶことができる。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
子どもが5歳くらいのときから読み聞かせを普通にしてました。大人はドキっとしちゃう絵もあり勇気が要ったのですが、絵がメインなので子どもに説明しやすいです。5歳ぐらいだといやらしいという感覚が一切ないので、「へえ!」といった感じで目を輝かせていました。知らないことを知れておもしろいという気持ちで聞いてくれたのを見て、まず大人が変なバイアス持っていたんだなと気づかされました。
子どもも読みやすい性教育本4冊
『とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本』
【内容】知らない人に声をかけられたり、体を触られた場合にどうすべきかという具体的な対処法を、日常生活の6つのシーンで紹介している。子ども自身が自分の身を守るための力をつけるための本。カナダの小学校の副読本として知られる絵本の日本語版です。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
子どもが小学校にあがるとき、登下校で犯罪にあわないようにと読みきかせした本です。ちょっと長いのでシチュエーション別に読んだりしていました。 この本を読むときに、性善説で生きてきた子どもにとっては「そんなに世の中怖い人いるの?」と初めて悪があることを知るタイミングになる気がして、私も読むのに躊躇する部分もありました。でも、「もしそういうことがあっても、あなたが悪いということは決してない」ということを話す機会になりましたし、親もどうしたら子どもが危険な目にあわないか考える機会にもなりました。性防犯のための良い本です。
『いいタッチわるいタッチ』
【内容】どこからが性的虐待なのか判断がつかず、性被害にあう子どもがいます。子ども達を性被害から守るために「いいタッチ」と「わるいタッチ」があることを分かりやすく紹介しながら、自分の身体を守ることを伝える絵本です。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
知識がない故におこる性犯罪被害から子どもを守る本。娘が幼児の頃読んだ本ですが、ぎゅーってしながら読みました。思春期になってたまにイライラしてるときや落ち込んでる娘にハグをするのですが、そうするようになったのは「この幸せなハグの感覚を覚えていてもらえたら嬉しいなー」という思いからで、それはこの本が培ってくれたのかなと思います。
『女の子のからだえほん』『男の子のからだえほん』
【内容】体の仕組みだけでなく、人権教育も含めた「包括的性教育」をわかりやすく解説した絵本。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークも獲得しています。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
思春期の娘が、やれ毛が生えて嫌だ、足が太いだと、そんなことばっかり言っていたので、「ひとそれぞれ身体は違う」ということを伝えたい目的と、性についてのバイアス(胸が大きいのがいいとか性器の色がどうとかそういうの)でコンプレックスを感じる必要はない)を理解させたくてさりげなくリビングに置いた本です(笑) 男の子の身体の仕組みがそんなにわかっていなかったので、母にとっても学びがありました!絵が割と直接的ですが(笑)、子どもの相談窓口があるので子どもへプレゼントするのも良いかなと思いました。
10歳からの カラダ・性・ココロのいろいろブック 性とココロのいろいろ編
【内容】自分の体がどんどん変わるため、「生理が始まった」「夢精しちゃった」と変化に悩む子どもも多い思春期。その多感な時期の疑問や不安を解消するための内容が詰まった一冊です。
編集部N(中1娘と小4息子のママ)
文字多めな読み物的なもの。デートDVやLGBTQ、AVなどにも触れていて、子どもは友達同士で話ながら読んでました。性のことを伝えてこなかった家庭で思春期になってさぁどうしようという場合は、こういう本がわかりやすくてとっつきやすいかもしれません。
編集部が実際に読んでおすすめしたい!と思える本を紹介しました。みなさんも“おうち性教育”を始めるための本を選んでみてはいかがでしょうか?
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