夏休みのゲーム問題。「子どもがルールを守らない」とき、ペナルティを与えてもいい?
夏休みのゲーム問題は、多くの家庭の“定番”です。制限時間を守らなかったり、食事やお風呂の時間を削ってまで没頭したり、中には親が注意すると逆切れするケースも。
「子どもがルールを守らない」とき、親はどう対処すれば良いのでしょうか? ペナルティの与え方によっては、子どもが自己コントロールを学べるそうです。
保護者が抱えがちなゲームの悩み3つ
株式会社すららネットは、臨床心理士の道地真喜さんの協力のもと、保護者244名に対して「夏休み中に不安が高まるゲーム依存や家庭学習に関するお困りごと」への対策法を紹介するオンライン講座を開催しました。
講座の中で取り上げられた保護者の悩みの一部がこちら。
- 子どもがルールを守らない
- ゲームを取り上げても他の遊びをして勉強をしない
- 高校生からでもルールを設けても遅くない?
約束を破ったり好ましくない行動を取ったりしたときはガツンとペナルティを与えたいところですが、それが原因で親子関係に亀裂が入ったら大変です。でも、口で注意しても同じことを繰り返すし……。親子間の悩みって、本当にデリケートで難しいですよね。
道地さんによると、保護者は子どもの行動を分析して、先を見越してアクションを起こすのが望ましいそうです。ゲームの場合はこのようになります。
A:ルールを伝える
B:子どもがルールを守ったので、
C:褒めて安心させる
A~Cの流れがルーティンになると、子どもはB(ルールを守ること)を強化していくそうです。
しかしBが反故にされた(ルールを守らない)場合、Cのアクションを見直さなければなりません。「その日は一日ゲームなし」というように即日&一時的にペナルティを与えることで、子どもは「きちんとルールを守らないとゲームができなくなる」と理解するでしょう。
なお、Cの“褒める”は「ゲームを取り上げても他の遊びをして勉強をしない」「高校生からでもルールを設けても遅くない?」などのお悩みにも通じるとか。努力や過程を褒めて、親子関係を構築していけば、自主的にルールを守る子に成長するでしょう。いわゆる自己コントロールですね!
親が努力や過程を褒めれば、子どもは自主的に机に向かう
「ゲームは積極的にするのに勉強は何度言ってもやらない」というご家庭は多いはず。
このお悩みの解決も“褒める”がポイントです。
多少気になる点があっても、そこはあえてスルーして、良い点を見つけて褒めることが何よりも大事。乗り気ではないことを渋々やった子どもは、「やったのに怒られた」という結果に終わると、ますます勉強が嫌になってしまいます。
不正解ばかりだったとしたら、字を褒める。字が雑だったら、その中の1字だけでもマシな字を見つけて褒める。不正解ばかりで落ち込む子どもには、「いいね、今間違えたから次はどうすればいいか分かるようになったね」とポジティブな言葉をかけてあげてください。
勉強を“褒める”ときに大切なのは、結果や能力には言及しないこと。「95点なんてすごい!」「かしこいね!」などの言葉を使ってしまうと、好ましくない結果が出たときに「自分はやっぱりダメなんだ」と塞ぎ込みかねません。あくまで、努力や過程にフォーカスして褒めてあげてくださいね。
夏休みのゲーム問題には、多くの家庭が頭を抱えているでしょう。「子どもがルールを守らない」ときは、即日&一時的であればペナルティを与えても構いません。
ただ、子どもが素直に反省して、自己コントロールのできる子に成長するためには、日ごろから良い親子関係が築けていることが大前提。“褒める”の魔法は、きっと親が考える以上に、子どもの心にまっすぐ届きますよ。
<参考資料>
・PR TIMES(すららネット)
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