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2024.05.02

英検とTOEICの違いとは?受けるならどちらか子どものタイプ別に解説

大切な我が子の将来が少しでも有利になるように、資格を取らせたいと考える人は多いものです。
進学や就職を意識したときに思い浮かぶのが、英語の資格ではないでしょうか。日本では英検とTOEICが有名ですが、違いがわからずどちらが良いかわからないという悩みもあるようです。
今回は英検とTOEICの違いを説明します。どちらの資格がおすすめなのか、タイプ別に紹介もしていますので、参考にしてください。

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英検とTOEICの違いとは

そもそも英検とは「実用英語技能検定」のことで、日本英語検定協会が行う資格試験のことです。また、TOEICは「Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)」の略で、「国際ビジネスコミュニケーション協会」が実施しています。まずは、英検とTOEICの違いを説明します。

有効期限の違い

英検の場合、一度合格すればその級の保持者になります。有効期限はありません。一般的に英検2級以上は履歴書に書けるとされていますが、有効期限がないため進学だけでなく就職まで使える資格です。

では、TOEICはどうでしょうか。合否判定される英検に対して「スコア」で成績を表すのもTOEICの特徴ですが、そのスコアにも有効期限はありません。ただし、当該スコアを取得したことを証明する公式認定証の再発行期間は2年間で、2年を過ぎると再発行できない点に注意してください。

試験形式の違い

英検とTOEICでは、試験形式が変わってきます。

まず英検には、5級~1級(間に、準2級、準1級)の、全部で7つの級があります。級によって受ける試験が異なるのが特徴です。3級以上の試験には2次試験もあり、1次試験に合格した人のみ進むことができます。1次試験は筆記試験、2次試験は面接試験です。

なお、英検は現在7つの級ですが、2025年から準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設されます。それもこの機会にぜひ知っておいてください。

TOEICの試験形式の大きな特徴は、マークシートという点でしょう。また、全ての受験者が同じ試験を受けるのも、英検との違いです。

試験内容の違い

英検の試験内容は、高校・大学の入学試験に似ていると言われており、級が進むにつれ必要とされる語彙力も増えていきます。級によって多少の変動はありますが、1次試験の合格ラインは6~7割程度とされています。2次試験となる面接試験では、印刷された英文のリーディングやイラストを見ての質疑応答が行われ、合格ラインは6.5割程度です。

一方のTOEICは、990点満点で、リスニング100問(45分)とリーディング100問(75分)の計200問が出題されます。コミュニーション能力を重視した試験のため、リスニングもリーディングと同じく100問が出題されるのです。受験者にビジネスパーソンが多いこともあり、オフィスシーンでの日常会話が多く出題される傾向にあります。

ただし学生でも過去問をやりこむことである程度の点数が取れるようになっていますから、安心してしっかり対策してください。

受験料と実施回数の違い

最後に、受験料と実施回数の違いを確認しておきましょう。

まず英検は年3回行われ、受験料は級によって以下のように変わってきます。

英検の受験料
1級12,500円
準1級10,500円
2級9,100円
準2級8,500円
3級6,900円
4級4,700円
5級4,100円
参考:日本英語検定協会ホームページ

TOEICは1年で10回開催されます。受験料は以下のとおりです。

TOEICの受験料
7,810円(税込)
参考:TOEICホームページ

英検とTOEICの違いを表で確認

ここまで、英検とTOEICの違いを見てきました。改めて、2つの資格の違いを表で確認しておきましょう。

 英検TOEIC
有効期限なしなし(ただし公式認定証の再発行期間は2年間)
試験形式・7つの級があり、それぞれ異なる試験を受ける ・3級以上は2次試験あり ・1次試験は筆記、2次試験は面接・全ての受験者が同じ試験を受ける ・マークシート式
試験内容・高校・大学入試と似ている  ・リスニングとリーディングが100問ずつ ・オフィスシーンでの日常会話が多く出題
実施回数年3回年10回
受験料1級 :12,500円 準1級: 10,500円 2級 : 9,100円 準2級: 8,500円 3級 : 6,900円 4級 : 4,700円 5級 : 4,100円  7,810円

英検とTOEIC、向いている子どものタイプは?

英検とTOEIC、どちらを受けようか迷っている場合、それぞれのテストの特徴をしっかり理解することはとても大切です。それと同時に、受験するお子さんのタイプや目的に合ったテストを受けるのがベストです。

中・高受験に役立てたいなら英検

日本英語検定協会ホームページ

中学受験・高校受験に英語の資格を活かしたいと考える人もいるでしょう。受験に役立てたい場合、英検をおすすめします。実は一部の私立中学では、学校指定の級を取得していることで内申点に加点されたり、受験科目から英語が免除されたりするのです。

例えば東京都の江戸川女子中学校では、英検4級以上を取得している場合、級に応じて加点されます。また聖徳学園中学校では、AO入試において英検4級以上を取得していれば英語の試験が免除です。

高校でも、受験校によって英検取得に対する優遇措置が取られている学校がいくつかあります。東京都の桜美林高校もその1つで、一般入試の際、英検準2級を取得していると加点される仕組みです。

いずれの場合も受験校による違いがあるので、学校の入試要項をチェックしましょう。

英検の勉強と受験勉強は、重なっている部分が多くあります。英検の合否が英語学習の進み具合の目安にもなるでしょう。受験、進学のために英語の資格取得を考えるのなら、文部科学省も推奨している英検がやはりおすすめです。

海外を視野に入れているならTOEIC

TOEICホームページ

将来海外を視野に入れている場合は、TOEICを検討するといいでしょう。

TOEICは海外、もしくは海外に向けた仕事に役立つ問題が多く出題される傾向にあります。グローバルな企業ではある程度のスコアが必須です。留学したい、グローバルに活躍したいなどの夢がある人は、TOEIC受験をおすすめします。

ちなみに企業によって求める英語力のレベルは異なるため、「この点数なら履歴書に書くと有利!」というスコアを一概に言うことはできません。ただしここ数年の平均スコアは580点強ですから、それ以上は必要だと考えられます。

英検とTOEICでは勉強方法にも違いが!おすすめのやり方は?

英検とTOEICでは、勉強方法にも違いがあります。それぞれおすすめの方法を紹介します。

英検の勉強方法

英検では、以下のポイントを押さえて勉強を進めてください。

受ける級の頻出単語を覚える

英検では、受ける級ごとに頻出の単語が変わってきます。まずはどの単語が頻出されているのか調べ、確実に覚えていきましょう。一度に多くの量を覚えようとするのは苦しいものですし、確実な暗記も難しくなります。毎日少しずつ暗記していくことが大切です。

英作文を書き写しで勉強する

英検では、英作文の問題も出題されます。対策しておかなければなりません。英作文の勉強でおすすめなのは、例文を書き写すことです。まずは書き写して、英文の構成を理解するようにしてください。ある程度理解できたら、自力で英作文を作成します。

面接の流れを掴んでおく

3級以上の場合2次試験で面接を受けることになります。筆記試験の勉強に加えて、面接対策をしておく必要があります。面接対策では過去問を参考に、流れのイメージを掴んでおくことが重要です。面接にも傾向があるので、流れと一緒に傾向も確認しておくようにしましょう。

TOEICの勉強方法

次に、TOEICの勉強のポイントを見ていきます。

 TOEICの頻出単語を覚える

まずは頻出単語を覚えていきます。ビジネスシーンを取り上げた問題が多いTOEICでは、普段馴染みのない単語もでてきます。しっかり準備しておきましょう。

リスニングを練習しておく

TOEICのリスニングでは、英語を母国語とする人の音声で出題されます。ネイティブな発音に慣れておく必要があるので、英語の音声をくり返し聞いたり、聞こえた英文を声に出したりして慣らしておいてください。

長文読解のスピードを上げる

TOEICでスコアを伸ばすには、長文読解のスピードが重要になってきます。単語の意味はすぐわかるけれど、文章になると理解が遅くなるという人は多くいます。構成を意識して、長文をたくさん読んでいきましょう。

今回は英検とTOEICの違いを見てきました。お子さんにどちらを受けさせようか、イメージはできたでしょうか?

英検もTOEICも、受けるのはお子さんです。進路や将来はどうしたいのか、挑戦したいのはどんな資格なのか。何より重要なのは、お子さんの気持ちをしっかり理解することでしょう。

ソクたま相談室では、子どもとのコミュニケーションの取り方など子育ての悩みを一緒に考えていきます。ぜひ一度お問い合わせください。

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