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2019.02.14

子どもの進路決定に親ができる最善のサポートとは

中学・高校受験など子どもたちが進路を決める時期がやってきたとき、親が悩むのが「子どもの進路決定にどこまで口を出していいの?」ということではないでしょうか。子どもの意志を尊重したいけれど、「本当に自分で決められるのかしら?」と不安な保護者の方に、できるサポートをご提案したいと思います。

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【親ができること①】子どもが行きたい進路を聞く

進路を心配するあまり、親が言ってしまいがちなのが「○○高校がいいよ」「最低でも偏差値○○以上の学校じゃないと」という言葉。もちろん子どもの将来を考えると、できるだけ偏差値の高い学校に行って欲しいという気持ちも理解できます。

しかし、もし親が決定した進路に進み、その先で勉強や人間関係に悩んだとき、子どもはどう感じるでしょう。「だからお母さんが言った高校に行きたくなかったんだ」と、もしかすると自分の困難を親のせいにしてしまうかもしれません。自分の人生に責任をもつことができない大人に育ってほしいと思いますか? そうならないためにも、まずは子どもの意志を確認することが大切なのです。

「外国の人と働いてみたい」「服を作るのが好き」「病気になった人のサポートをしたい」。そんな子どもの「やりたいこと」を聞いていく中で、「○○高校には、留学制度があるよ」「病気の人を助ける人ってどんな働き方があるかな?」など、子どもの希望にあった情報を伝えたり、確認してあげることができます。進路決定は子どものしごと。親はあくまでそのサポートをしていくことが大切です。

【親ができること②】合格に向けて何ができるか考える

例えば、子どもの行きたい高校が決まったとしましょう。A君の今の国語の点数は30点。高校の合格点は80点以上だとします。「点数が全然足りないんだから塾に行きなさい」「毎日勉強しなきゃ50点も上がるわけがない」と、子どもにプレッシャーをかけられてしまったり、行動を制限されたりすることは子どもにとっては辛いことです。

点数が足りないのであれば、子どもに追い込むのではなく「あと50点上げるためには何をすればいいかな?」と、一緒に考える時間を持つことが大事です。

でも、中にはなかなか子どもと話す時間が取れない方もいるかしれません。そんなときには、親が無理をする必要はありません。時間が取れないからといって親が子どもの行動を決めてしまうのではなく、子どもがやることを自由に決めて実行していく様子を見守ってあげることが子どもの自立心を育てることにつながっていきます。

【親ができること③】「できない」「やめた方がいい」と決めつけない

子どもが決めた進路が、今の学力から見ても非常に厳しい状況だったとします。そんなときに「このままじゃ絶対受からないからやめなさい」など、ネガティブな声かけをするのは良くありません。

例えば「点数が全然足りないから、1日10時間勉強する!」と子どもが張り切っていたら、どんな言葉を返しますか?「10時間なんてできないよ」「無理するのはやめなさい」そう言ってしまう方もいるかもしれませんね。

でも、まずはやらせてみることが大切です。3時間の勉強に挑戦した結果、2時間しかできなかったとき、子どもはいろんな捉え方をするでしょう。

「今日は2時間しかできなかったけど、明日は1時間早く起きれば3時間できるかも」

「がんばっても2時間が限界だな。でも塾の自習室でならもう1時間くらい勉強できそう!」

「そういえばA君は2時間しか勉強していないのに成績がいい。どうやって勉強しているのかな?」

何でもできることだけを子どもにやらせる必要はありません。自分で目標を立てて行動した子どもは、その目標を達成できなかったとしても、その結果を子どもなりに受け止めて成長していきます。

「子どものために絶対合格させてあげなくては!」「より良い進路を決めてあげなくては!」という考えが、子どもの成長を妨げてしまうことがあります。子どもの進路決定に親ができることは、何でもしてあげることではなく子どもが自分で将来を決めることのできる環境づくりなのです。

<監修:西村創(教育・受験指導専門家)>

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