【2024年】中学受験の動向|志望校選びで、親は「進学実績」を重視、受験生は?
首都圏では小学生の4.7人に1人が中学受験をしています。中学受験経験者は、どのようにして志望校を選んだのでしょう。株式会社栄光が、この春に中学受験した受験生と保護者に対して実施した「受験生アンケート」の結果を紹介します。
学校の教育方針・校風が合う、子どもの学力相当の学校に
株式会社栄光は、栄光の教室に在籍し、私立・国立中学校の2024年度入試を受験した受験生260人と保護者300人に「受験生アンケート」を実施しました。
その中で、「志望校・受験校を選ぶ上で、学習面について重視した点を教えてください」(複数解答方式・最大3つまで)と質問すると、このような結果になりました。
「学校の教育方針・校風」が親子ともにトップでした。
せっかく時間とお金を費やして受験勉強をするのですから、「こんな風に育ってほしい」「こんな学校生活が送りたい」という家庭の教育方針や自分の意向に沿う学校を選びたいですよね。どんな性格の生徒が多いのか、先生たちはどんなことを重視して指導をしているのかなど、その学校ごとの特色をしっかりチェックしてる親子が多いようです。
「大学への進学実績」は親の回答率がかなり高くなっていますが、受験生はそれほど重視していないようです。親は将来のことを見据えていますが、受験生自身は「まだそんなに先のことは考えられない」といった感じでしょうか。
一方、子どもの回答率が高かったのが、「学習に集中できる環境(施設・設備)」です。中学受験するのは小学生。見たこともない施設に興味が湧くのでしょうか。きれいな校舎に通いたいという子もいるのかもしれません。しかし親は環境をそれほど重視していないようです。
「自分の成績・学力に対応」は親子ともに約半数の人が選択しました。背伸びした学校を目指すわけではなく、あるいはレベルを下げるわけでもなく、「学力に合ったところに行く」という家庭が多いのですね。
受験生は「在校生の雰囲気」、親は「通学の利便性」を重視
では、学習面以外で重視した点も見ていきましょう。
「志望校・受験校を選ぶ上で、学習面以外について重視した点を教えてください」(複数解答方式・最大3つまで)と質問すると、結果はこのようになりました。
受験生の最多は「在校生の雰囲気」でした。親の回答もかなりの数になっています。
実際に学校へ足を運び、雰囲気を肌で感じるのは良いきっかけになりそうですね。楽しく過ごしている学生たちを見て「自分もああなりたい」「うちの子もあの仲間に入れたら」なんて憧れを抱く方は多いでしょう。
一方、親の最多回答は「通学が便利」でした。受験生の回答数も少なくありませんが、親の重視度に比べてそれほどでもないという印象です。
受験生の回答数が親の4倍になったのが「制服」。親は制服についてほとんど気にしないようですが、子どもはかなり気になるようです。思春期真っ只中ということもあり、制服のデザインが気になってしまう気持ちも分からなくはありません。「あの制服が着たい」という志望動機は、子どもにとってこれ以上ないモチベーションになるのかもしれませんね。
ほかに、「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実」の項目も、親に比べて受験生の回答数がかなり高くなっています。きっと受験生たちは、勉強だけではなく、文化祭や体育祭、クラブ活動など、さまざまなことを楽しみたい!と考えているのでしょう。
志望校をどのような基準で選ぶかで、中学受験のモチベーションは大きく変わるはず。時に子どもと意見が衝突するかもしれませんが、お互いに納得いくまで話し合えると良いですね。
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