メガネデビュー、最多は小1。メガネっ子の親に聞いた、メガネをかけ始めたことによる子どもの心境の変化
スマホや携帯型ゲーム機など、子どもの視力低下が懸念される昨今。「そんなに見続けていると目が悪くなるよ!」なんて、毎日のように伝えている親も多いのではないでしょうか。視力低下のみならず、メガネをかけ始めることで子どもにネガティブな心境の変化が起きないかも心配ですよね。今回はアイメガネがおこなった調査の結果をご紹介します。
デジタル世代ならでは? 小1のメガネデビュー率が高め
メガネショップ「アイメガネ」を展開するアイジャパンは2024年3月、メガネをかけている小学生の保護者750名を対象に「子どものメガネデビューに関する意識調査」をおこないました。
まず、「お子さまがメガネデビューした時期を教えてください」という質問から。
アンケートの集計結果はこのようになりました。
およそ7割のお子さんが、小学3年生までにメガネデビューしているようです。特に小学1年生のデビュー率が高いようですね。
次に、「お子さまの視力の異変に気付いたきっかけを教えてください」と質問しました。すると「視力検査」の回答が約半数。「見えている」つもりでも、正式に検査すると実は見えていないことがわかることがあるようです。
では、子どもの視力低下は何が原因なのでしょうか?
「お子さまの視力低下にはスマホや携帯型ゲーム機が関連していると思いますか?」と質問すると、「関連している」「どちらかというと関連している」の回答が約8割!
デジタル世代の子たちですから、多かれ少なかれ視力に影響が出るのかもしれません。機器を操作するなら“時間を守って目を休めながら”が望ましいですが、集中すると時間を忘れて没頭することもあるでしょう。
最近では学校の授業でタブレットが使われたり、ゲーム感覚で勉強できるタブレット型通信教材が開発されたりなど、勉強の用途でデジタル機器が使われることもあります。携帯ゲームが終わっても「次は勉強の時間だからタブレット」というように、一日を通してほぼデジタル機器に触れているお子さんも多いかもしれませんね。
メガネデビューでポジティブになる子の方が多い
子どもの年齢が低ければ低いほど、メガネデビューに不安を抱える家庭は少なくないと思います。
しかしメガネっ子の親に「メガネをかけ始めたことによる子どもの心境の変化」を聞くと、意外な結果になりました。
「変化はない」が44.7%ですが、「ポジティブになった」「どちらかというとポジティブになった」の回答も39.6%となかなか高めです。一方で「ネガティブになった」「どちらかというとネガティブになった」の回答は、たった9.1%という結果になりました。
日本眼鏡技術者協会の岡部信孝さんは、今回の実態調査の結果について、「今の子どもたちは、タブレットやパソコンを使用したIT学習の導入でデジタルの画面を見ている時間が大きく増えており、近視になる生活習慣を避けることが難しいのではないか」と解説しています。
また、「視力が低下していると黒板が見えにくく、授業に集中できないといった弊害が起こりやすくなる。運動においてもみえづらいことで上達の妨げになる場合もある」として、視力低下に気づいたら、早めに眼科を受診し、医師にメガネの要・不要の判断をしてもらうことを勧めています。
メガネをかけることで「ポジティブになった」と回答した方が多いのは、今までより黒板が見えやすくなったり、運動でも先生の動きがしっかりわかるようになったからかもしれません。いずれにしても、視力低下に気づいたら早めに眼科を受診するといいですね。
<参考資料>
・PR TIMES(アイジャパン)
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