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2024.04.19

【男女別】家庭での性教育。専門家から「どう伝えていいか分からない」親へのアドバイス

日本の性教育は遅れているといわれています。家庭で正しい性教育ができればいいのですが、そもそも昔から性の話はタブー視されてきたためか、親も「どう伝えていいか分からない」と悩んでしまいますよね。「家庭での性教育」のアンケート結果や専門家からの親へのアドバイスからヒントを探ってみませんか?

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家庭での性教育は必要。でも伝え方が分からない

ひまわり教育研究センターは2024年2月、10~12歳の子どもを持つ35〜45歳の母親100人(既婚、夫と同居、男の子の母親50人、女の子の母親50人)に対して「家庭での性教育」についてのアンケート調査をおこないました。

まず、「ご家庭でお子さんに性教育をしてきましたか?」という質問から。回答を集計すると、男女の違いはありませんでした。

「はい」よりも「いいえ」のほうが若干多めですね。

「はい」と答えた人は、以下のような性教育をおこなったと答えています。女の子の母親からは、「生理について話した」という回答が多く寄せられていました。

<男子の母親>

  • 人の誕生の仕組み、子供の作り方、赤ちゃんのでき方
  • 女性の生理について
  • 性器をむやみやたらに触らない、触らせない。男女で違う
  • 赤ちゃんが産まれるのはなぜか

<女子の母親>

  • 生理について
  • 子供ができる仕組み
  • 避妊のこと
  • 水着で隠れる部分+口はプライベートゾーンであること

では、家庭で性教育をしてきたと回答した母親が、具体的に何歳から性教育を始めたかというと、「10~12歳」が最多でした。

「10~12歳」は思春期に差し掛かる時期。自分の体はもちろん、クラスの異性の体の変化に気づく子も出てくるでしょう。そのようなタイミングで性教育をおこなうと、興味関心を持って聞いてくれそうです。

しかし、親からはこのような声が多数寄せられています。

  • 何からどう話をすればいいのかわからない。
  • どこまで詳細に話すか
  • お互いに恥ずかしい
  • 具体例を出しにくい
  • 答え辛いような質問を聞かれたらどうしようかと悩みます

家庭での性教育に必要性を感じていても、どこからどう切り出せば?と悩む方が多いようです。この問題を乗り越えるには、きっと専門家からのアドバイスが役立つでしょう。

専門家から「どう伝えていいか分からない」親へのアドバイス

家庭でしたくても、踏み込むのが難しい性教育。思春期の学生に性教育をおこなっている日本泌尿器科学会専門医の岡田百合香先生は、「幼児期から基本的な性教育を積み上げておくことがポイント」だと言います。

思春期に入ると、性教育をしようとしても「恥ずかしい」という気持ちが先立って話を聞いてくれないことがあります。そのため、「性=恥ずかしい」という意識が芽生える前に、すでに基本的な性教育を済ませておくのが良いそうです。

基本的な性教育というのは、たとえば

  • プライベートゾーン
  • 身体の構造や男女の違い
  • (性的)同意
  • 妊娠出産のしくみ

などが挙げられます。

幼いころに基礎の内容を定着させると、その後の応用編(避妊や性感染症、性的欲求との付き合い方など)を伝えるときにスムーズに進みやすいそうです。また、親と気軽に性の話ができる関係性がつくれるというメリットも。

日本はもともと、学校を含めて性に閉鎖的です。そのため望まない妊娠や性被害も後を絶ちません。親とオープンな関係を築いておけば、子どもが困ったときに相談しやすいでしょう。子どもの幸せな人生のためにも、家庭での性教育は欠かせないのです。

「基本的な内容でもハードルが高い」「具体的な伝え方がわからない」という場合は、動画教材や書籍、勉強会などを活用するのも一つの方法。「この表現いいな」と思えるものがあれば、積極的に真似してみましょう。YouTubeに子ども向けの性教育の動画がいくつもあるので、再生して渡すのもおすすめです。

日本の学校には「はどめ規定」があるため、肝心なことを教えてくれないことがほとんどです。家庭での性教育で、お子さんを正しく導いてあげられると良いですね。

<参考資料>
PR TIMES(イノベーションシステム株式会社)

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