子どもに過去最高水準のお金をかける親たち。背景に「教育費によって学力や学歴が決まる」という思いも
お子さんに、どれくらい教育費をかけていますか? ソニー生命保険株式会社が「子どもの教育資金に関する調査」をおこなったところ、親の6割以上が「子どもの学力や学歴は教育費によって決まる」と感じていることが分かりました。学校外教育費の平均支出金額も過去最高額となっているようです。
教育費にいくらかけるかによって、子どもの学力や学歴は決まる?
ソニー生命保険株式会社は、子どもが大学生以下の保護者1000名に対して「子どもの教育資金に関する調査」をおこないました。
- 子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる
- 老後の備えより子どもの教育費にお金を回したい
- 早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ
- スポーツや芸術の習い事よりも学習塾に教育費をかけたい
の4項目について「自身の考えや状況にどの程度あてはまるか」という設問の結果がこちら。
「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる」について、「非常にあてはまる」「ややあてはまる」の回答が6割以上になりました。また、「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」と回答した保護者は7割程度!
アンケート結果を分析すると、子どもの将来のために教育費はかけるものの、それは「塾に行く」という選択肢だけに限らず、「知育」「英才教育」「スポーツ」「芸術」などを通して、学力や学歴につながるような“才能”を伸ばそうとしていることがうかがえます。
子どもの教育資金の予想金額は、過去最高を記録
また、未就学児の保護者248名を対象に「子どもが小学生から社会人になるまでに必要だと思う教育資金」についてアンケート調査をしたところ、集計結果はこのようになりました。
「1,000万円~1,400万円位」がトップで、「2,000万円~2,400万円位」がそれに続きます。すべての回答を平均すると、平均予想金額は1,439万円。調査開始以来、史上最高の金額となりました。
平均予想金額は、この3年ほど右肩上がりに上昇を続けています。原因として考えられるのは、物価高や値上げラッシュ。文房具から習い事の月謝まであらゆるものが値上がりしているため、トータルの金額も上がるのは仕方がないことかもしれません。
教育費の平均支出金額も過去最高
では、月額で考えると、毎月どの程度支出しているのでしょうか?子どもが大学生以下の保護者1000名に聞いた「学校以外での教育費の平均支出金額(子ども一人あたり)」はこのような結果になりました。
学校外教育費の平均支出金額は、1か月あたり17,593円。こちらも、調査開始以来の最高額を記録しています。
しかし就学段階別に見ると、「未就学児の親」「大学生の親」の支出額は若干減少しています。一方、「中高生の親」「小学生の親」は顕著に増加しています。
先のアンケートで「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」と回答する親は7割以上と紹介しましたが、平均支出金額のアンケート結果と合わせて考えると、「早期教育」は小学生以降にスタートする家庭が多いのかもしれません。
家庭によって経済状況は異なります。子どもに教育の機会を与えたくても、十分な費用を払えない家庭も少なくないでしょう。家庭の貧困や格差は連鎖すると言われています。「子どもの学力や学歴は教育費によって決まる」のではなく、すべての子どもが平等に教育を受けられるような社会になることを願ってやみません。
<参考資料>
・PR TIMES(ソニー生命保険株式会社)
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