「何で私ばっかり」「誰かの人生のサポートしかしていない」…ママたちが“母親になって後悔”したわけ
どれほど良い母親でも、疲れていると気持ちが変わることがあるから不思議です。時には「何で私ばっかり」と、人生そのものに嫌気が差すこともあるでしょう。「母親になって後悔したこと」についてアンケート調査すると、子どもの世話をしながら母親たちが経験してきた苦悩が明らかになりました。
母親になって後悔したことがある。その理由は……
「ソクラテスのたまご」が小中学生の保護者160人に実施したアンケート調査で、「子どもが生まれてからこれまでに、『母親(父親)になって後悔したこと』はありますか?」と質問したところ、「はい」10%(17名)、「いいえ」81%(129名)、「どちらでもない」9%(14名)という結果になりました。
ではどのようなときに、ママたちの頭の中に“後悔”の2文字がよぎるのでしょうか? アンケートには、決して我が子のことを疎ましく思っているわけではないけれど、しんどい思いをしたママたちの悲痛な声が寄せられていました。
仕事と家事、育児をこなすことに疲れてしまって、子どもが赤ちゃんの時はよく主人とも喧嘩をしていました。なんで私(母親)ばっかりこんなに大変なんだ!とよく思っていました。主人は仕事が忙しく、また会社の飲み会も多く、ワンオペの日が多かったのでつらかったです。
(新潟県・30代後半女性)
昨年、産後パパ育休(出生時育児休業)がスタートしましたが、それでも女性に比べると、子どもが生まれても生活サイクルの変わらない男性が多いようです。朝から夜まで仕事をして、時には付き合いでさらに帰宅が遅くなるといった場合、ママの育児負担は大きくなってしまうでしょう。
特に子どもが生まれたばかりのころ、女性はこれまでと同じような規則正しい生活を送りにくくなります。このとき夫のサポートを得られないと「産後クライシス」が起こるかもしれません。夫への愛情が薄れてそのまま離婚!とならないように注意が必要です。
予定が母親業でいっぱいの中、夫が仕事や趣味の予定を立てていたとき。家族全員が風邪を引いて、私だけ病院に行けなかったり後回しになるとき。子どもの行事や突然の病気、看病に備えているのは自分だけなんだと思うと、誰かの人生のサポートしかしていないような気持ちになります。
(埼玉県・30代後半女性)
“自分”が主役だった独身時代と異なり、子どもができると自分のことは二の次三の次になりがちです。しかし、子どもは大人のサポートがなければ生きていけません。今お子さんが元気に成長できているのは、母親がこれまで献身的にサポートし続けた証拠。今はサポート役でも、お子さんがもっと成長すれば“自分”の人生を再び楽しめるようになるでしょう。
今までの仕事やプライベートな時間が一気になくなり、はじめは落ち込み、後悔することもありました。夫が出張で家にいないこともあり、子育ては基本的にワンオペです。自分の体調も良くないときも、まとまった睡眠が取れません。自分は母親失格ではないかと、不安や後悔があったのは主に入園前の時期です。心にゆとりがありませんでした。
(福岡県・40代前半女性)
子どもを出産した瞬間から、子ども最優先の生活に切り替わった女性の中には、戸惑いを覚えたことがある人も多いのではないでしょうか。特に慢性的な睡眠不足は体調や心に大きな影響を及ぼします。
子どもが成長するにつれ、睡眠時間を確保しやすくはなりますが、「今日も頑張ってる!」とご自身をいつも褒めてあげながら、手を抜ける部分は手を抜きつつ、ゆとりのある子育てができると良いですね。
「何で私ばっかり」と、理想と現実のギャップに頭を抱えたことがある母親は少なくないようです。アンケートによると、1割の母親は「母親になって後悔したことがある」と回答しています。自由回答にもさまざまな苦悩が寄せられましたが、思わず「うちもそう!」と頷いた方もいるのではないでしょうか。
育児はなかなか他人と比較しにくいもの。多くの母親が直面する“あるある”も、それが“あるある”だと知らないと、後悔や自己嫌悪につながる気がします。身近なママ友に相談してみると、意外に共感の嵐で気持ちがラクになるかもしれませんよ。
子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!
「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。
子育てに役立つ情報をプレゼント♪
ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!