「休めない」「迷惑をかける」は思い込み? 自己肯定感が低い女性ほど抱きがちな“ギルティバイアス”の正体って?
休みたいのに休暇を取得しなかった、という経験はありませんか? こうした「休むと周囲に迷惑をかけてしまう」という無意識での思い込みは、「ギルティバイアス」と呼ばれます。エスエス製薬の調査によると、休みたいのに休めない女性は約7割もいるのだとか。なぜ、女性にこれほどギルティバイアスが芽生えてしまうのでしょうか?
休むと迷惑をかけてしまう…という「ギルティバイアス」
エスエス製薬株式会社は2023年9月30日~10月1日、20代から50代の有職者男女1000人に対して「休暇に関する意識調査」をおこないました。
まず、女性に聞いた「これまでの仕事において、本当は休みを取りたいが周囲を気にして取れなかった(ことはあるか)」という質問から。アンケートを集計すると、このような結果になりました。
「頻繁にある」「時々ある」を合わせると、およそ7割の女性が休暇取得を躊躇したことがあるようです。
なぜ躊躇するのか質問すると、「職場に休める空気がないから」「他人に迷惑をかけてしまうから」の回答が僅差でトップでした。3位の「罪悪感を感じるから」と合わせても、多くの女性がギルティバイアスに苛まれていることがわかります。
特に、自己肯定感が低い女性ほど、周囲の反応を気にし、仕事を休むのは申し訳ないと思ってしまうようですね。
本来、休暇の取得は労働者に認められた権利です。しかし仕事はチームでおこなうもの。「もし私が休んだら、私の仕事は他の人がやることになってしまう」「先輩さえ休んでいないのに」など、休暇を申請しにくい気持ちもわかります。
ところが!
こちらのアンケート結果をご覧ください。
「本当は休みを取りたいが周囲を気にして取れなかった」という女性が7割いるのに対して、自分の企業は「女性が休みを取りやすい環境になっている」と答えた方も7割もいました。これって需要と供給が見事にマッチしている状態ではないでしょうか。
また、「休みを取りづらいと感じる理由」について、約5割の方が「職場に休める空気がない」と回答していましたが、実際は7割がこのように「休みを取りやすい環境になっている」とも答えているのです。
ギルティバイアスの正体は、単なる思い込み!?
これらの結果を分析すると、ギルティバイアスの正体がはっきり見えてきますね。休暇を取りやすい環境が本当に整っているとしたら、“思い込み”が邪魔をしているのでしょう。
つまり、「先輩は休んでいいと言ってくれているけど、やっぱり迷惑をかけるわけにはいかない」「チーム作業だから私ひとりだけ休むわけにいかない」というように、さまざまな思い込みが足かせになって、休暇取得というハードルを自分で高くしているのです。
女性の休暇取得についてアンケート調査すると、8割以上の方が「前向きな気持ち」と回答しました。
女性はひと月の間でも体調に揺らぎがありますが、体調不良を理由にした休暇も前向きに捉えられているようです。同性はもちろん異性からの理解も得ているのですから、本当に、休みたいときに休んで問題ないのです。
「いいんだよ、気にしないで休んで」の言葉は建前とは限りません。やりたいことを好きなときにやるために、あるいはしっかり休養できるように、本心から言ってくれる人も多いのではないでしょうか。
男女ともに女性の休暇取得への理解がすすんでいるので、休みたいときは遠慮せず相談してみては? 笑顔で休むあなたの姿が、ほかの女性たちにポジティブな連鎖を起こすかもしれませんよ。
<参考資料>
・PR TIMES(サノフィ株式会社)
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