「幼い日の自己肯定感がずっと影響を及ぼす」から。親が知っておきたい、“ありのままでいい”という気持ちを育てるヒント
世の中、思い通りにいかないことだらけ。わかっているとしても、時には「どうせ自分なんて」という劣等感につながることもあるでしょう。大事な子どもが自分の価値を見失っているなんて、つらいですよね。子どもの自己肯定感を育てるヒントに、書籍『「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと』が役に立つかもしれません。
幼い日の自己肯定感が大人になっても影響を及ぼす
『「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと』(小学館)の監修は、精神科医である名越康文さん。執筆は、心理カウンセラーである加藤隆行さんです。
加藤さんはこれまで2500人以上の心理カウンセリングに携わってきました。その経験から気づいたのが、幼少期の自己肯定感は大人になっても影響を及ぼすということ。幼少期に「ありのままの自分でいい」と思えないと、大人になっても“自分ではない何か”になろうとして苦しむ傾向が強いそうです。
みんな違って、みんな良い。でも小学校では、自己肯定感を上げるコツなんて教えてくれません。それどころか、テストや運動の成績で他者と比較されたり、先生に叱られたりなど、気持ちが下がるような出来事ばかり。「どうせ自分なんて」「ダメな自分がイヤになる」と劣等感を抱くのも無理はないでしょう。
『「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと』は、子ども向けの本ではあるものの、大人にも役立つ一冊になっています。読み終えた後にはきっと、自分という存在をやさしく受け入れられているでしょう。
「確かにそう考えるとラクかも」新しい“気づき”を手に
『「どうせ自分なんて」と思う君に、知っておいてほしいこと』は、丁寧な文章と、やさしくポップなイラストで構成されています。
日ごろ感じるモヤモヤを、わかりやすく分析して、考え方のヒントを提示。「こんな感情を持つのは悪いことじゃないんだ」「確かにそう考えるとラクかも」など、新しい“気づき”を得られるでしょう。
また子どもが抱えがちな悩みも、コラムとして紹介しています。例えば、「緊張しないようになりたい」という悩みに対しては、「緊張は『もっと上手になりたい』という前向きに気持ちの表れ」と分析したうえで、「緊張をきらわず、上手につきあおう」とまとめています。「緊張する自分はダメなんだ」と劣等感を抱いているお子さんには、「今のままの自分でいいんだ」という気づきになりそうですね。
読者からはこのような声が寄せられています。
小学校教諭をしていますが、最近は自分に自信のない子どもや、自分の本心が分からない子どもが増えているなと感じています。自分の心と向き合うすべや、もしかしたらこうじゃない?と、自分の思いを代弁してくれるような一冊だと感じました。分かりやすく簡潔に書いてくれてあるので、自分の中の答えの糸口が見つかりやすいなと感じました。
(30代・女性)
流されていきがちな感情、モヤモヤの原因など、言葉にして表されているので、読んでいくうちにスッキリ感が出てきます。大人が読んでも十分考えさせられる良い本だと思います。特に素直に親や大人に相談しにくい年齢の子供達には、良いのではないかと思いました。
(50代・女性)
なるほど、デリケートな時期のお子さんには、そっと本を手渡してあげるのも良さそうです。早くから“考え方のコツ”を知っておけば、自分の価値を理解して、自分を大切にする大人に成長できるでしょう。
モヤモヤとの付き合い方を知ったお子さんの世界が、今よりもっと生きやすく変わっていくと良いですね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社小学館)
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