実は子どもを否定している……! 親が良かれと思って「つい言いがちなNG言葉」とは
「何度言ったらわかるの!」「早くしなさい!」。ちゃんとした大人に成長してほしいと思ってかけた言葉は、実はお子さんの劣等感を助長しているかもしれません。
言葉ひとつで、伝わり方は変わります。表現を工夫すれば、いつもの言葉がけがお子さんの自立を促す言葉がけに変わるかもしれませんよ。
親が良かれと思って「つい言いがちな言葉」とは
「この子をちゃんとした大人に育てなきゃ」と思うあまり、つい口から出てしまう言葉の数々……。
- 何度言ったらわかるの!
- 早くしなさい!
- どうしてやらないの?
- ちょっとちがうね
子育て真っ最中のご家庭は、これらの言葉に心当たりがあるのではないでしょうか。
しかし、それらの言葉が子どもの心にストレートに届くとは限りません。
お子さんにとっては、「別のことに今夢中なんだけど」「早くできない自分じゃダメなの?」「自分のやり方でやってみたいのに」……というように、自分を否定されたように感じることがあるそうです。
お子さんの成長を促すはずが、むしろ劣等感を助長してしまっては本末転倒ですよね。しかし忙しい毎日、子どもへの声掛けをやめるわけにもいきません。
そんなときは、「子どもの判断を認める言葉」を使いましょう。
積極的に使いたい「子どもの判断を認める言葉」
「何度言ったらわかるの!」「早くしなさい!」などは、「親の言うことを聞かせる言葉」。子どもの考え方や都合に関係なく、親の判断を押し付けているだけです。
ここで「子どもの判断を認める言葉」を使えば、次第に子どもは自立していくでしょう。遠回りのように思えますが、実は成長のためにはそれが一番の近道だそう。自分の判断を親に認めてもらうことで、一つひとつの判断に責任を持つようになります。これは考える力を伸ばすことにもつながるでしょう。
毎日繰り返せば、自ら考えて、自ら行動する力が身につきます。自分に自信を持ち、いつの日か親の指示がなくても自力で歩んでいくでしょう。
では具体的にどのような言葉で伝えれば良いのでしょうか?
書籍『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(天野ひかり・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン・刊)は、日常生活の「あるある」の場面を切り取って、それぞれベストな「声かけ」について紹介した本です。また、声かけだけではなくて、親の行動についても多くのヒントが描かれています。
「どうせできないでしょ」よりも……
たとえば、忙しい朝の着替えの時間。
「自分でやる!」と言うお子さんの意思を尊重して見守った結果、「やっぱりできなかった~。手伝って~」と言われて二度手間……ということもあるでしょう。かと言って、「どうせできないでしょ」と有無を言わさずササッと着替えさせてしまうのも考えもの。お子さんが「どうせ自分はできないし」と、あらゆることに消極的になりかねません。
そんなときは、サポート役にまわるのがベスト。たとえば上記の着替えシーンであれば、ボタンや袖を留めやすいように手で持ってあげるだけで、お子さんの“やりやすさ”は格段に向上します。「できた!」という達成感はお子さんの自信になり、やる気の芽をむくむく成長させるでしょう。
子どもの行動にヤキモキする、いつもの光景。でも言い方や対応を変えるだけで、子どもはグンと成長していきます。
『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』は、オーディオブックも発売されています。お子さんのために、そして親自身もラクになるために、本書で気づきが得られると良いですね。
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