スイミング、ピアノ、習字……昭和の子どもと同じ習い事を、令和の親がさせるわけ
スイミング、ピアノ、習字などは、昔から子どもの習い事として根強い人気を誇っています。時代は刻々と移り変わるのに、なぜ小学生に人気の習い事は親世代も令和もさほど変わらないのでしょうか。そこには理由があるようです。
【2023年】「小学生に人気の習い事ランキング」結果
Fanssが運営する国内最大級の子どもの習い事メディア「習い事スクスク」は、0歳~12歳の子どもがいる保護者551名を対象に、子どもが「現在習っている」「習っていた」習い事についてアンケート調査を行いました。
その結果がこちら。
1位はダントツで「スイミング」(36.6%)でした。2位の「英語・英会話」(20.2%)とは、かなりの差が開いていますね。続いて「ピアノ」(17.3%)、「学習塾」(14.2%)、「書道・習字」(13.9%)の順に人気となっているようです。
このランキング結果の上位にラインナップされている習い事、自分や友達がやっていたという人もいるのではないでしょうか。時代は大きく移りかわれど、人気の習い事が、親が育った昭和や平成初期の時代とさほど変わらないのはなぜでしょう。
それぞれの習い事を習わせている理由から紐解いていきましょう。
1位:スイミング
親世代が子どものときも、スイミングを習っている子はわりとたくさんいたのではないでしょうか。なぜ昔も今もスイミングは人気なのか、保護者に聞くと納得の理由が挙げられました。
- 肺を強くするため(福岡県/ママ46歳・お子さん12歳)
- 泳げるようになってほしかったし、親が教えるのが難しかったので(京都府/ママ36歳・お子さん6歳)
確かに全身を使うスイミングは体づくりに最適ですね。泳ぎが苦手な保護者は、「自分のように水泳に苦手意識を持ってほしくない」との親心もあるのでしょう。
2位:英語・英会話
2位にランクインしたのは「英語・英会話」。将来のことを見据えて、英語は話せるに越したことはないでしょう。保護者からはこのような声が挙がりました。
- ネイティブの英語に触れさせて、英語への抵抗をなくしたい(神奈川県/ママ34歳・お子さん6歳)
- 子どもが大きくなったときには英語が必須になっていると思ったため(茨城県/ママ37歳・お子さん9歳)
日本で暮らしてきた保護者は、どうしても発音がネイティブに劣ってしまうもの……。だからこそ「早くから本場の英語に触れさせればスムーズに聞いたり話したりできるはず」と考えるようです。またグローバル化を見越して、早期教育を意識する保護者も目立ちました。まさに時代に即したランクインといえそうです。
3位:ピアノ
ピアノも根強い人気を誇る習い事の1つ。保護者の声を紹介します。
- 生涯音楽を楽しんでほしいから(京都府/ママ44歳・お子さん10歳)
- 幼少期に指を動かすと脳の発達にいいと聞いて始めたが、子どもがとても上手になったので続けさせている (神奈川県/ママ34歳・お子さん6歳)
純粋に音楽に触れてほしいという方もいれば、脳トレの側面も意識している保護者も見受けられました。発表会での緊張感や達成感、上達すると音楽祭で伴奏を任されるなど、さまざまな経験もできそうですね。
ランキング4~10位にも、保護者からさまざまな声が寄せられました。
4位:学習塾
- 勉強の習慣をつけるため(大分県/ママ40歳・お子さん12歳)
- 学校の授業で少しでも「これ知ってる!」と自信を持つことに繋がればいいなと思ったから(大阪府/ママ34歳・お子さん9歳)
5位:書道・習字
- 姿勢をよくするため(秋田県/ママ36歳・お子さん10歳)
- 書道で段が上がっていく達成感が味わえたり 、集中力が身につくといいなと思ったから(大阪府/ママ34歳・お子さん9歳)
6位:通信教材
- 放課後の有効活用(広島県/ママ44歳・お子さん10歳)
- 勉強する癖をつけてほしかったから(青森県/ママ38歳・お子さん10歳)
7位:運動・体操
- 学校の体育で役立つから (兵庫県/ママ43歳・お子さん12歳)
- 体を動かすことで頭がよくなると思うから。子ども本人が楽しんでいるから (神奈川県/ママ34歳・お子さん6歳)
8位:サッカー・フットサル
- 体の使い方を楽しみながら学んでほしいから(埼玉県/ママ36歳・お子さん10歳)
- チームワークを学び 、体力をつけてほしいから(千葉県/ママ37歳・お子さん11歳)
9位:ダンス
- リズム感を育むため(静岡県/ママ30歳・お子さん2歳)
- 踊れるとかっこいいから(東京都/ママ42歳・お子さん10歳)
10位:株算・そろばん
- 算数の苦手意識をなくすため (神奈川県/ママ44歳・お子さん6歳)
- 計算が早くなるし、数字に強くなると思ったから(三重県/ママ37歳・お子さん10歳)
なるほど、今も昔も変わらず人気の習い事は、どの時代にも必要とされるスキルが身に付くことが分かります。
「この子が成長するように」「将来役立つように」など、親が子を思う気持ちは時代がどれほど進んでも変わることはないでしょう。孫世代になっても、同じような習い事がやっぱり人気なのかもしれませんね!
スイミング、ピアノ、習字など、昭和の子どもと同じ習い事を令和の親がさせるわけは、いつの時代も子どもの成長を願う“親心”にありました。
どの習い事も、しっかりと子どもの糧になっているはず。学校では得られないスキルを身に付けて、大きくジャンプアップしてくれたらいいですね。
<参考資料>
・PR TIMES(株式会社Fanss)
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