難関校に受かっても、悩みは尽きない? ”偏差値60以上”の中学に子どもを通わせる親の「悩みの中身」
偏差値60以上の難関中学校。受験を突破して、念願の中学生活をスタートした子どもたちですが、70%もの保護者が合格後の生活において悩みを抱えていることが、アンケート調査の結果で分かりました。
では、難関中に子どもが通う保護者の“悩みの中身”とは何でしょうか?
難関校に通う子どもの中学生活に関する悩みとは
「お子さんの中学生活において、何か悩みはありますか?」の設問には、7割もの保護者が「悩みがある」と回答しています。
父母別の結果はこちら。父親のほうが母親よりも、悩みを抱える人がわずかに多いようです。
子どもの中学生活における悩みの中身
では、難関中に通う子どもを持つ保護者は、具体的にどのような悩みを持っているのでしょうか。その結果がこちらです。
「友達関係」「お子さんの心の不安定さ」「成績」「朝起きないなどの日常生活について」「クラブ活動」などの回答が目立ちました。
父母別に見ると、TOP1とTOP2の、「友達関係」「お子さんの心の不安定さ」は、母親のほうが悩んでいることがうかがえます。反対に、「成績」「クラブ活動」については父親の方が悩みを抱えやすいことが分かりました。
難関中に合格したからこそ、合格後の成績が気になるのかもしれませんね。また勉強とクラブ活動の両立や、思春期を迎えた我が子の心の不安定さ、友達関係は、難関校ならずとも中学生の子どもを持つ親に共通する悩みといえるでしょう。
「こんなことに悩んでます!」保護者のリアルな声
最後に、保護者から寄せられた声を一部抜粋して紹介します。同じ悩みでも、お子さんによってさまざまな背景があることが分かります。
成績
- 上位に食い込まない
- 成績の伸び悩み
- クラブとの両立
- テストのたびに点数が変動する
- 皆が勉強できるから困る
小学校では上位の成績でも、上位ばかりが集まる難関中では「普通」になりがちなのが難しいところ……。挫折せず、「まわりが頑張っているから自分も頑張る!」とモチベーションに変えることができるといいですね。
日常生活
- 疲れているような表情がある
- 夜が遅く朝すっきり目覚められず、だらだらしてしまう
- 深夜まで起きている
- 遅くまで勉強するので朝が弱い
- 遊ぶ時間がとれない
「寝るのが遅い」という回答が多く見受けられました。中学受験を終えたら、大学受験に向けてまた勉強。頑張る子どもたちを心配しながら見守っていることが分かります。
クラブ活動
- 勉強と部活とでも遊びたい気持ちもあり、やりたい事をやらせてあげられているかわからない
- 部活の大会等の両立
- クラブ活動と宿題の両立が難しい
- クラブ活動中心になっている
クラブ活動が始まると、早朝に登校することがあったり土日も練習試合に行ったりするでしょう。勉強との両立を悩ましいと感じている人が多いようです。
友達関係
- 今までの友達関係が薄くなって新しい友達が出来にくい
- 友達と関わるのが苦手
- 友達との学校生活でトラブルはないか心配した
- 仲間はずれ
友達関係は、お子さんのもともとの性格はもちろん、「まわりにどのような子がいるか」によって、悩みの種類が変わってきそうですね。
心の不安定さ
- 反抗期もあり会話が少ない
- イライラしてしまう
- 気分の浮き沈みがある
- やらされ人間になってしまった
中学生は本当に難しい時期。反抗期だと分かっていても、何か話しかけた時に、「別に」「普通」と返されると寂しく感じてしまいます。でも、反抗期はいつか通り過ぎるもの。手を放しつつも心は離さずにしておきたいですね。
偏差値60以上の難関中に通う保護者のうち、7割は何かしらの悩みを抱えていることが分かりました。難関校に受かったから“ひと安心”とはいかないのかもしれません。
しかし子どもは壁にぶつかりながら少しずつ成長していくもの。見守りながらも、必要な時はしっかりとサポートしてあげられるといいですね。
<参考資料>
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