勉強になる漫画35選!せっかく読むならためになる1冊を
本は読まないけど漫画なら読む!そんな子はいませんか? どうせ読むならおもしろくてタメになる漫画にするのはどうでしょう。 ワクワクしながら勉強になったり、夢がふくらんだり、知識も身に付いたり。親子で読んで子どもの夢と興味をわかちあえるはずです。
専門的な内容については、監修を付けたり、取材をしたりしてリアリティにこだわり執筆されている漫画も多いです。分厚い専門書を読むのは大変でも、漫画なら楽しく知識が身につきますよ。
目次
日本や世界の歴史の知識が身に付く漫画
歴史の大変なところは、なじみのない人名や地名、出来事を覚えていくこと! ですが、物語として理解していけば、納得しながら自然と覚えていくことができそうです。そこで、歴史や歴史上の人物を題材にした漫画を紹介します。
「バガボンド」井上 雄彦(講談社)
主人公は宮本武蔵。彼の生きざまを迫力のある画力と骨太なストーリー展開で見せる作品です。勉強になるのは、生まれた戦国時代の終わりの時代背景や人々の生活など。武蔵好きでなくとも面白く読める作品です。
また、もう一人の主人公なのが、武蔵のライバルである佐々木小次郎。武蔵と小次郎がどのようにして巡り合うのか、どのように生きてきたのか、時代小説では味わえない心理描写に歴史への理解が深まります。作者の芸術表現のような迫力ある表現も魅力ですよ。
「ヒストリエ」岩明均(講談社)
紀元前362年ごろから活躍した古代ローマのマケドニア王国アレキサンドロス大王。その書記官を務めたエウメネスの物語です。蛮族スキタイ人の出自を知らぬまま育った彼が、ある事件をきっかけに奴隷の身分に落とされるところから波乱に満ちた人生が始まります。
世界史は苦手という方でも、この作品を読んで登場人物や都市の名前などを知っていると実際に勉強をするときに愛着が湧いてくるはずです。
「三国志」横山光輝(潮出版社)
180年から280年ぐらいの中国を舞台とした「三国志」。日本で言えば戦国時代のような群雄割拠していた時代を生きる人々をときにコミカルに、ときに熱く描いた横山版『三国志』は名作コミックとして有名です。
中国の作品だけに、人物名も地名も文章だけだと取っつきにくい三国志ですが、漫画で読めば長編でも完読できそう。三国志が基になった故事成語や漢語もあり、知っていると意外に役立ちます。
「ヘタリア Axis Powers」日丸屋 秀和(幻冬舎コミックス)
世界大戦中の国を擬人化しその対応をコミカルに描いた作品。笑いながら読みつつも当時世界で何があったのかがユニークに学ぶことができます。
作中には、イタリアやドイツ、イギリス、日本、すでに現在にはない国も登場します。当時や今の国の「あるある」を再現し、いわゆるお国柄がどんなことなのかもわかります。ただし、その登場人物の行動がその国の絶対的な価値観ではありません。そのあたりを保護者が助言しながら読むことで、さまざまな価値観や歴史認識ができます。
「センゴク」宮下英樹(講談社)
この作品は日本人が大好きな戦国時代を舞台としていますが、主人公は織田信長でも豊臣秀吉でも徳川家康でもありません。織田家臣の一兵卒仙石権兵衛秀久です。
仙石は実在した武将で豊臣秀吉の最古参の家来でもあります。彼の視点、彼の出世、彼の失敗を通して戦国時代をみていきます。姉川の戦いや長篠の戦いなど、歴史のさまざまな出来事を教科書にはない角度から知ることができます。
「雪花の虎」東村アキコ(小学館)
江戸時代の僧・天海は明智光秀、源義経とチンギス・ハーンは同一人物など、さまざま語り継がれている歴史上の噂話。そのひとつが、戦国時代の名将”上杉謙信が実は女性”という説です。
本作は、その説を題材にした歴史漫画作品。1529年、越後の長尾家に後継ぎとして期待して産まれた女児は、虎千代の名で姫武将として育てられ、重い運命を背負って武将として生きていきます。
歴史漫画ならではの重いストーリーや、時代背景の説明的な部分も多いものの、ときおり混ぜられるユーモア、軽妙なジョークが歴史に疎い読者も逃しません。また、歴史解説部分は、読むのが面倒な人がワープできるような構成になっているので、ひとまずワープして、後に「あれ?この人なんだっけ?」「どうしてこんな展開になるんだっけ?」と思えば読み返す、そんな自分のペースで歴史を取り込んでいけるのも魅力です。
科学や物理、生物など理系の知識が身に付く漫画
「勉強しよう」「知識を貯えよう」と意気込むと難しくなりがちな科学や物理といった理系の話。しかし、漫画の力を借りれば面白くて、ワクワク読み進めるうちに興味がわいてくるはず!
「Dr.STONE(ドクターストーン)」稲垣理一郎(集英社)
突如人類が石化してしまい、文明レベルがゼロになってしまった世界で目覚めた主人公たちが、化学を武器に活躍していく様が見ていて爽快な漫画です。科学というジャンルを魅力的なゲームのように表現する作者の表現には脱帽させられます。科学の監修者も入っているので、安心して読めますね。
最初は石鹸やモルタルを作るぐらいだったのが、鉄や電気、さらには抗生物質や車まで作っていく主人公たち。それらを作るための工程なども漫画で説明しているので、科学に興味がなかった子もグッと身近に科学を感じることができるでしょう。
「はたらく細胞」清水 茜(講談社)
私たち人間の体で働いている細胞を擬人化した人気漫画。細胞は普段どんなことをして私たちの体を守ってくれているのか、どんな細胞が何をしているのか、例えば赤血球が酸素を体中に届けているなど、その様子を擬人化によってわかりやすく吸収できます。
色々なシリーズも出ていますし、アニメ化もされていますので、手に取りやすい作品から見てみるのもいいかもしれません。
「数学ガール」日坂 水柯(イラスト),結城 浩(著)(KADOKAWA)
数学が趣味の男子高校生が、数学好きの同級生女子ミルカや後輩のテトラとともに数学の問題に挑みながら距離を縮めていくラブストーリー。作中には、小学生レベルから高等レベルまで様々な数式が絡んでいます。
そのため、数学が得意な人はもちろん、得意じゃない人も物語を追うことで楽しめることでしょう。
「秘密のレプタイルズ」鯨川リョウ(小学館)
ヘビやトカゲ、カエルなどの爬虫類や両生類をメインに扱うペットショップが舞台のラブコメディ。
当然出てくる生き物もヘビやトカゲ、カエルばかり。ですが、そんなペットを飼うための知識を丁寧に登場人物の店員さんが教えてくれます。爬虫類が気になってる人はまずは漫画で飼うイメージトレーニングをしてみてはいかがですか?
もやしもん 石川 雅之 (講談社)
『もやしもん』は、子供の頃から菌が見えるという不思議な能力を持った主人公、沢木惣右衛門直保(さわきそうえもんただやす)と友人である結城蛍の農業大学キャンパスライフを描いた作品です。
沢木が見る菌は、顕微鏡写真で見るようなリアルな姿かたちではなく、かわいらしいフォルムをしたキャラクターで、ユルいセリフをしゃべっています。実は人間に害をなす菌も登場しますが、どの菌にも親しみが持ててしまうかも。菌の動きがみられるアニメ版から入るのもいいですね。
農大樹教授の菌についての長い説明を読むもよし、菌のゆるっとした振る舞いに癒されるもよし。きっと細菌の世界に興味が持てることでしょう。
日本の古典文化の知識が身に付く漫画
日本に昔からある古典文化。実生活の中ではなかなか触れる機会が少なくても、漫画の世界で触れることは可能です。日本の古典文化を題材にした漫画を紹介します。
「ヒカルの碁」小畑 健(作画)、ほった ゆみ(原作)(集英社)
主人公ヒカルはある日倉で古い碁盤を見つけ、その瞬間、碁盤に宿っていた天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識に住み着いてしまい、佐為の囲碁への情熱に導かれ、やがてヒカルも以後の世界へと推しを踏み入れます。
少年漫画には珍しい碁というジャンルを扱った本作。実際の囲碁棋士を監修につけ、リアリティある世界観を表現しています。ルールもそうですが、プロ棋士のなり方やプロ棋士になってからの活動など知ることができ、囲碁の世界が身近に感じられるでしょう。
「聖(さとし)」山本 おさむ(小学館)
主人公のモデルになったのは、29歳の若さでこの世を去った天才棋士・村山聖九段。子どもの頃に難病にかかり、病気によって人生を奪われたと感じていた聖ですが、将棋との出会いによって生きることに前向きになります。
将棋を知らなくても両親や師匠との絆があり、羽生善治さんをはじめとする数多くのライバルとの激闘もありで、見ごたえがあります。
「昭和元禄落語心中」雲田はるこ(講談社)
刑務所で服役中の元チンピラ・強次は、慰問で訪れた八代目・有楽亭八雲の落語を聞いて感動し、出所後そのまま八雲に弟子入りを申し出ます。
落語に惚れて落語家として一人前になるまでの物語だけでなく、リンクするかのように作中に出てくる落語。読むうちに実際に落語を聞いてみたいと思えば、寄席に連れていけば実際日本の古典文化に触れるきっかけになることでしょう。
※物語の中には男女の愛憎劇が含まれるストーリーもあるので、子どもの年齢によっては注意が必要です。
「あさきゆめみし」大和 和紀(講談社)
保護者世代の頃から読み継がれている日本古典文学の名作漫画といえば『源氏物語』をコミック化した『あさきゆめみし』抜きでは語れません。
子どもに古典文学を勧めても読む可能性は低いですが、漫画なら敷居は低くなります。しかも、『源氏物語』は究極の少女漫画のような愛憎劇が繰り広げられ、世代を超えて母娘で盛り上がれる作品。本作の後、母娘で現代翻訳版や古語で書かれた作品へとバーションアップしていくのはどうでしょう。
「有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。」ドリヤス工場 (リイド社)
太宰治の『人間失格』、芥川龍之介の『羅生門』、カフカの『変身』など有名なので読んでおきたいけどなかなか本のページを開けない、そんな作品をザックリと10ページぐらいの漫画にしてくれている本作。
読むことで、より有名すぎる文学作品に興味がでてくるかもしれません。まずは、どんな話なのか知っておきたい、勉強したい人におすすめです。
「ちはやふる」末次由紀(講談社)
小学校6年生の少女・千早(ちはや)は、転校生の少年・新(あらた)に出会い、彼が行う小倉百人一首競技かるたに衝撃を受ける。その後、高校生になった千早は、自ら学校にかるた部を作り、日本一を目指していきます。
映画化、アニメ化されていますが、漫画では、文字で句を見ることができるため、それぞれの句が記憶に残りやすくなります。読んでいるうちに好きな句ができたり、百人一首に興味をもったりするようになれば国語や古典にも役立ちます。
料理や音楽の知識が身に付く漫画
漫画は読むものですが、料理や音楽など味覚や聴覚にも訴えてくる作品があります。
読んでいて思わず食べたくなる、聴きたくなる、そんな作品を紹介します。
「フェルマーの料理」小林 有吾(講談社)
数学者崩れの高校生・北田岳と、謎の若き天才シェフ・朝倉海のコンビが繰り広げる一風変わった料理漫画。
数学という今までとは全く違う方向から美味しさを追求するアプローチはとても面白く、料理がなぜ美味しいのかを説明してくれる漫画です。ライバルの登場など熱い展開もあり、楽しく読めます。
「きのう何食べた?」よしながふみ(講談社)
弁護士のシロさんと美容師のケンジ、男性カップルの日常を描いたストーリー。彼らを取り巻く人間模様や、心情表現は自然とLGBTへの理解につながることでしょう。
また、作品で丁寧に描かれているのが、登場人物が食べる毎日のごはん。いわゆる家庭料理的なものが多く、レシピが書いてあるので料理好きな子どものレパートリーも増えていくことでしょう。作品中の登場人物に心を沿わせながら調理することで、食べてくれる相手を思いながら作られる料理の温かさやありがたみについても学んでいけるかもしれませんね。
「のだめカンタービレ」二ノ宮知子(講談社)
ピアノの腕前はピカイチでも、私生活はダメダメの主人公・野田恵(あだ名:のだめ)彼女が音大で出会ったのは、王子様的存在で指揮者を目指す千秋。ほかにも、世界的に有名な指揮者・シュトレーゼマンらと出会い、一人の音楽家として目覚めていきます。
漫画としてもおもしろいだけでなくオーケストラはどんな楽器で編成され、クラシックコンサートはどのように構成されているのかなど、音楽の知識も身に付く作品です。作中に出てくる音楽も聞きながら読めば、さらに知識も広がりそう!
「バジーノイズ」むつき潤(小学館)
好きな物が1個あればいいと考え、マンションで管理人をしながら、趣味で音楽を奏でる主人公・清澄。自分の世界だけに生き、自己完結していた彼の音楽をSNSを使っていこうとする少女と出会い、清澄の心は変化していきます。
SNSを活用した音楽シーンなど、今の小中学生にとってリアルな世界観で描かれている同作はは、ネットリテラシーや現代の音楽ビジネスを垣間見ることができるはずです。
医療や法律から社会を知ることができる漫画
医療や法律など難しい問題も、漫画では読み進めることも可能です。その中でもおすすめの漫画を紹介します。
「コウノドリ」鈴ノ木 ユウ(講談社)
周産期医療の現場を描いた本作。産医科を舞台に“出産”にまつわるさまざまな物語が展開されます。
中学生の妊娠・出産や未受診妊婦、出生前診断、産後クライシスなど、出産にまつわる社会問題なども扱っており、性に興味を持ち始めた年代の子どもも知っておいてほしいリアルも満載です。
「リエゾン」ヨンチャン(漫画)、竹村優作(原作)(講談社)
主人公の志保は、小児科の研修医。彼女が風変わりな児童精神科医に出会い、自分が発達障害を抱えていることを知ります。自分自身を受け入れながら、受診に訪れる親子たちと向き合っていきます。
現代、何らかの障害を抱える人が46万人いるといわれています。作中ではさまざまな障害について解説されており、自分や家族の生きづらさと当てはめて考えたり、社会のあり方についか考えたり、親子で話し合いたくなる作品です。
「ゴッドハンド輝」山本航暉(講談社)
伝説のゴッドハンド(天才外科医)を父に持つ新人外科医、真東輝(テル)が、患者の生命の重さに立ち向かう感動ストーリー。
ライバルとは医療とは命とは、登場人物たちとの熱い展開を通じて命の大切さ尊さを伝えてくれます。
「弁護士のくず」井浦秀夫(小学館)
主人公の弁護士・九頭元人は、相手の心情御構い無しにズケズケとものをいう、セクハラ発言もするなど、人間性は最悪です。しかし、仕事に関しては有能で悪知恵も働きキッチリこなします。
九頭の担当する事件は世の中で起きがちなトラブルが多くそれらに対する法律の知識などが勉強になるでしょう。弁護士の仕事の奥深さを知ることができます。
「まんが こども六法 開廷! こども裁判」伊藤みんご(画)、山崎聡一郎(原作)
2020年度上半期「児童書売り上げランキング」1位の「こども六法」(弘文堂)が漫画になっています。物語の舞台は、裁判のしくみを体験することができるバーチャル裁判「こども裁判制度」が導入された小学校。
同級生に悪口を言われ、傷つく小学6年生の未織は、裁判相談員の同級生・藤間くんに「裁判を起こそう!」と提案されますが…。
いじめや虐待など、日常に潜むトラブルは法律上、どうなるのでしょう。子どもだけでなく大人が読んでも法律的知識が身に付く1冊です。
※1巻は7月21日発売予定
夢見る心を育てる職業系漫画
社会の仕事はたくさんあり、もちろん特殊な職業や専門職も含まれます。漫画の世界ではそんな専門家たちの仕事を描いた作品もたくさんあります。
「重版出来!」松田奈緒子(小学館)
主人公は漫画雑誌の編集者。漫画は漫画家が描かなければ作品はできませんが、漫画として世に出るためにはブックデザイナーや営業など、さまざまな人が関わっています。漫画1冊に込められた思いや苦労が詰まっていることが分かる作品です。
「宇宙兄弟」小山宙哉(講談社)
兄弟で約束した宇宙飛行士の夢、弟は叶えたが兄は挫折してしまいます。トラブルで無職になった兄は弟を追いかけるように再び宇宙飛行士の夢へ向き合いようになりますが…。
宇宙飛行士の過酷な訓練描写は、宇宙に憧れる子どもの関心をひくほか、挫折から再起をかけ立ち上がる姿は夢をもつことの素晴らしさや、残酷さなども描かれ、少しリアルに“夢”というものに向き合うことができるかもしれません。
「海猿」佐藤 秀峰(佐藤漫画製作所)
新人海上保安官 仙崎大輔を主人公に海上保安官の現場を臨場感一杯に描く作品です。第一話では密入国者がいたりなど各事件ごとに様々な問題やトラブルが起き、海上保安官の凄さと人を助けるという素晴らしさを感じることができます。
「め組の大吾」曽田正人(小学館)
消防士に助けられたことで消防士に憧れ消防士になった主人公朝比奈大吾を中心に、消防士たちの活躍を描く漫画です。
身近な存在である消防士がいかに過酷な訓練を行っているのか、命をかけて任務にあたっているのかという消防士の苦労が分かるだけでなく、普段の仕事内容や器具の種類なども勉強になります。
「東京トイボクシーズ」うめ(小沢高広/妹尾朝子)(新潮社)
eスポーツ科が新設される私立白郷学園にスカウトされたプロゲーマーの安曇野蓮。そしてゲーム初心者の神崎真代。それぞれの視点から描かれる競技としてのゲームのおもしろさや、ゲームへの偏見が強い大人たちなど、現実でも賛否両論あるeスポーツについて熱く、しっかりと描かれています。
eスポーツ業界のさまざまなことが分かるほか、親子で読むことでゲームに対するお互いの価値観や思いを理解し合うことにも一役買ってくれそうな作品です。
受験や勉強方法が学べる漫画
ドラゴン桜 三田紀房(講談社)
倒産寸前の落ちこぼれ学校に現れた弁護士・桜木が提案したのは、東大合格者100人というとんでもない計画でした。この計画を実現させるため、自ら教師となり生徒を指導することになった桜木。大学受験のベテラン講師陣を呼び寄せ東大合格のための特別な授業を開始する、というストーリーです。阿部寛が主演したドラマも有名ですね。社会の仕組みと学歴を結び付けたリアリティのある名言も豊富です。
作中で大学受験の勉強方法について具体的に紹介されていることが話題になった本作。勉強法をまねれば、実際の成績アップにつながるかもしれませんね。
二月の勝者 ―絶対合格の教室- 高瀬 志帆 (小学館)
佐倉麻衣は、勉強を教えることにやりがいを感じる純粋な新人塾講師。そんな佐倉の前に現れたのは、「生徒は金脈」と言い切る男、黒木蔵人。塾の新校長となった黒木による小学校受験指導が始まる…というストーリーです。
2021年にドラマ化されているので、名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。
大学受験と比べて、情報量が多いとは言えない小学校受験についての知識が学べる漫画です。これから小学校受験を考えている子どもはもちろん、保護者にとっても読んで勉強になる漫画と言えるのではないでしょうか。
ブルーピリオド
素行の悪い友達とつるみながらも、周りから敬遠されることなく、そして成績は優秀。人間関係も勉強も無難にこなしてきた主人公・矢口八虎ですが、ある美術の課題をきっかけに、自分の気持ちを絵画の上に表現する気持ちよさにはまっていきます。
「卒業しても食えない」イメージのある美大の印象がガラッと変わって見える部分もあり、芸術方面に進みたい人の背中を押してくれるパワーがあります。あまり知られていない美大受験についても語られますよ。すでにアニメ化もされている注目作です。
お金や投資のことが学べる漫画
インベスターZ 三田紀房(講談社)
『ドラゴン桜』の作者が描く、お金と投資をテーマにした漫画です。
主人公の財前孝史は、超進学校・道塾学園にトップ合格する天才少年。この学園の学費は無料なのですが、それは「投資部」が生み出す利益のおかげでした。合格した財前は「投資部」の一員となり、300億の資金を運用することになるのですが…。
取材に裏付けられたお金と投資の基礎知識をしっかり学べる構成になっており、四季報とのコラボ経験もある作品です。堀江貴文氏など実際の実業家が登場して名言を語るところもあります。お金の仕組みを楽しみながら学びたい子どもにも大人にも貴重な漫画と言えるでしょう。
漫画が題材にしている範囲はとても広いです。面白いストーリーを夢中になって読んでいるうちに、知識がするっと頭に入ってくるのが漫画の良いところ。感動したり、笑ったり、感情を伴った経験はなかなか忘れづらいものです。漫画を勉強の敵ではなく、味方にして、子どもの世界を広げ見ませんか?
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