• facebook
  • twitter
  • LINE
  • hatena
2025.10.16

地域全体で子育て世帯を温かくサポート!「子育てと教育で選ばれるまち」福島市の魅力とは?

「子育てと教育で選ばれるまち」をキャッチフレーズにして、子育て世帯への手厚いサポートを行っている福島市。
地域のみんなで子育てを応援する「子どものえがお条例」、5年連続で待機児童ゼロの実績や、18歳までの医療費無償化など、子育て世帯にとって魅力的な環境が整っています。さらに、妊娠期から一貫したサポート体制や、企業と連携した教育支援など、独自の取り組みにも力を入れています。
この記事では、福島市の担当者への取材をもとに、子育て支援の具体的な内容と移住サポートについて詳しくお伝えします。

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

福島市はどんなところ?

東北地方の南部に位置する福島県。その県庁所在地である福島市は、人口約27万人の中核市です。養蚕と阿武隈川の舟運でにぎわった城下町として、県北地域の政治・経済・文化の中心地として発展してきました。

夏は暑くて冬は寒いですが、この寒暖差があるおかげで美味しい果物が育ちます。“果物の宝石箱”と呼ばれるように、イチゴ、さくらんぼ、桃、梨、ぶどう、りんごと一年中おいしい果物が生産されている全国でも有数の産地のひとつです。

ここでは、そんな福島市での暮らしについてご紹介していきます。

都市と自然の「いいとこどり」ができる暮らし

福島市の大きな魅力は、県庁所在地としての都市機能と豊かな自然環境を両方楽しめることです。市内にはお店や病院、学校がたくさんある一方で、郊外に出れば田んぼや里山が広がっていて、便利さと自然環境のよさを享受できます。

アクセスの良さも抜群で、新幹線を使えば東京まで1時間半。仙台も車で1時間程度で行くことができ、「高速道路が東西南北に広がっているので他県まで気軽に行ける」と好評です。宮城県・山形県への日帰り旅行も気軽に楽しめる立地の良さは、子育て世帯にとって大きなメリットといえるでしょう。

地域全体で子育てを支える「子どものえがお条例」

福島市の子育て支援の根幹になっているのが「子どものえがお条例」です。「子どもたちが福島に住んでよかったと思えるまちにしたい」という温かい思いから生まれたこの条例は、行政だけでなく地域全体で子育てをサポートしていくことを目指しています

条例ができたことによる変化は、目に見える形で現れています。「子どものえがお条例」をきっかけに、子育て世帯を応援するための「未来への子育てエール運動推進協議会」がスタート。120以上の団体が参加し、福島市への紙おむつや遊び場の駐車券の寄贈など、子どもと子育て世代を応援する取り組みの輪が広がっています。

福島市子育て情報サイト「こどものえがお条例があるまち」

全国でも珍しい取り組みが充実!福島市の子育て・教育環境

福島市は、4か月・1歳6か月・3歳児健診のアンケートでおよそ95%のパパママが「福島で子育てをしたい」と回答するほどの満足度を誇っています。高い満足度の理由は、妊娠期からずっと続く切れ目ないサポート。経済面でのサポートから保育環境づくり、サッカーや和太鼓、福島の自然を活かした田植えや稲刈りなど、こどもたちの豊かな創造性や感性を育む特色ある幼児教育保育を推進し、子育て世帯のニーズに応える色々な取り組みが行われています。

妊娠期から一貫サポート こども家庭センターの手厚い支援

妊娠から出産に関する支援はどの自治体でも行われているものではありますが、福島市では特に、様々な家庭状況を考えた手厚い支援が揃っています。

なかでも注目したいのが、妊娠期からの一貫したサポート体制です。

「こども家庭センター・えがお」では、妊娠届出・母子健康手帳の交付時には、保健師や助産師等がすべての妊婦さんに面談を行います。面談では、妊娠までの経過や、子育ての支援者の有無、出産・子育ての準備、生活の様子などについて丁寧に話を聞きます。不安や困りごとがある場合は、さまざまな機関と連携をとりながら、解決策をみつけるためのサポートを行います。

このように、「妊娠の時期から、児童福祉の担当も一緒にサポートを始められる」体制にすることで、支援が必要な世帯に早めに対応できるセーフティーネットを作っています。

福島市こども家庭センター えがお

18歳まで医療費無料!手厚い経済的支援

福島市の子育て支援で評価が高いのが、経済的支援の充実ぶりです。子どもの医療費は18歳まで完全無料で、子育て世帯の家計をサポートしています。保育料についても国の基準額から大幅に軽減しており、第2子は半額、第3子以降は無料です。

子ども医療費助成制度
福島市の保育料(利用者負担額)

子どもの居場所づくりも充実

「今日は子どもを連れて、どこへ遊びに行こう?」というのは、どのご家庭でも悩みの種ですよね。

福島駅のすぐそばにある「こむこむ館」は、平成17年にNHKと一体的に整備された教育文化施設です。プラネタリウムや常設展示室、多目的ホールなどを備え、ワークショップも開催しています。

現在は屋内遊び場を求める声の高まりを受けて、令和11年度中のリニューアルを計画中です。学びと遊び場をひとつにした施設として、時代のニーズに合った施設づくりを進めています。

こむこむ

安心して子育てができる 未就学児に関する独自の取り組み

共働き家庭が増えている昨今、子どもの預け先の確保は必須です。その一方で待機児童や保育士不足といった問題も深刻化しています。

そんななか福島市では、工夫を凝らした取り組みで子育て世帯をサポートしています。

AI活用で5年連続待機児童ゼロを実現

福島市の待機児童対策は、まさに「逆転劇」と呼べる成果を上げています。現在は5年連続で「待機児童ゼロ」を継続していますが、令和元年には待機児童数が県内最多だったというから驚きです。

この劇的な改善の一助となったのが、AI技術の活用です。令和2年度からAIシステムを導入し、保育施設入所の調整作業を自動化しました。作業に要する時間を削減したことで調整の回数や入所希望施設の上限数を増やすことができ、どこにも入れない待機児童の解消につながりました。

AIシステム導入前AIシステム導入後
4月入所に向けた利用調整作業2回3回実施
申し込める施設の数第3希望まで第6希望まで

先進的保育を実践する公立認定こども園が開園予定

もりあい認定こども園外観イメージ

令和8年4月の開園に向けて準備が進む「もりあい認定こども園」は、地域の教育・保育施設の拠点として大きな期待を集めています。「理想とする保育を実現する施設をつくりたい」という明確なビジョンのもと、福島市の保育の「核」となる場として計画されました。「公立だからこそできること」を大切にして、私立を含む地域全体の保育の質向上や、さまざまな保育の提供を担います。また、すべての子どもが同じ場で共に育ち合う「インクルーシブ保育」を目指しています。

もりあい認定こども園が対応する保育の例

  • 休日保育
  • 病児病後児保育
  • 医療的ケア児保育
  • こども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)

企業と学校をつなぐ新しい教育支援

福島市では、教育分野でも新しい取り組みを始めています。令和7年1月から始まった「スクール・サポート企業登録制度」では、サービス業、製造業、医療・福祉業など幅広い分野から、職場体験や出前授業などのサポートを受けています。2025年6月末現在で100社以上の企業・団体が登録中です。

実際にサポートを受けた学校や子どもたちから「学校外のリソースとつながったことにより実現した学びの体験でした」と好評を得ています。

スクール・サポート企業登録制度

福島市の移住定住サポート

住み慣れた土地を離れて移住するのは大きな決断。そのため、事前の情報収集と支援制度の活用が欠かせません。福島市には、子育て世帯にとって魅力的なサポート制度が充実しています。

福島市が提供する移住サポートは以下のとおりです。

支援制度 移住サポート助成金額等詳細支援内容詳細参考URL
東京圏からの移住に対するUIJターン移住支援金2人以上の世帯の場合は100万円18歳未満の世帯員1人につき100万円を加算(子育て加算)東京圏(埼玉県、千葉県、東京都および神奈川県)から福島市に移住した方が一定の要件を満たした場合に支援金を交付https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/support/2/1/3280.html
引越費用の支援引越費用の2分の1の額(1,000円未満切り捨て)福島市内への引越しに要する家財の運送費用及び荷造り等のサービス費用を補助(引越業者等による費用に限る)https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/support/2/1/2921.html
湯めぐりパスポート4つの公衆浴場の入浴料が最長3年間無料市外から福島市に転入した方で、要件を満たす方に湯めぐりパスポートを交付https://www.city.fukushima.fukushima.jp/ijyuu/support/2/1/2991.html

特に人気があるのは、「UIJターン移住支援金」です。国の移住サポート制度を活用することで、子ども2人の4人家族なら最大300万円の支援金を受けられます。福島市への就業だけでなく、テレワークでの移住も対象になっている点もうれしいポイントです。

令和6年度は26世帯が利用して、運用開始から令和6年度までの78世帯のうち、転出したのはわずか2世帯。定着率は95%を超えました。

子育て世帯の移住者が約4割!「のびのび子育て」が決め手

移住を検討している方へのサポートも手厚く、年間300件以上の相談に対応しています。オンライン相談や現地見学のご案内も実施して、約2割の方が相談を経て実際に移住しているそうです。

特に注目すべきは、移住支援金利用者78世帯のうち、28世帯(35.9%)が子育て世帯という点です。子育て世帯の福島市への移住の決め手について担当者は、「自然豊かな環境の中でのびのびと子育てができること」と分析しています。

また、28世帯のうち約7割の世帯が「夫婦のどちらかが福島市出身のUターン」ですが、出身者でない方でも福島市に魅力を感じて移住するケースも多いそう。「福島市を訪れているうちに家族みんな温泉が好きになった」「地域の方と仲良くなって、そのつながりで移住した」など、身近なきっかけから移住に至る例も珍しくありません。

「都市と自然のいいとこどり」という言葉通り、便利さを保ちながら自然豊かな環境で子育てができる福島市。移住を検討している子育て世帯にとって、安心して子どもを育てられる環境が整った都市といえるでしょう。福島市への移住や転居が気になる方は、オンラインやメール、出張移住相談会で気軽に相談してみてください。

福島市移住応援サイト「ふくがましまし ふくしまし。」
▶福島市への移住相談はこちらから

福島県福島市ホームページ

画像提供:福島市

子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!

「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。

子育てに役立つ情報をプレゼント♪

ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!

\ SNSでシェアしよう /

  • facebookfacebook
  • twittertwitter
  • LINELINE
  • hatenahatena

ソクたま公式SNS