ほどよい暮らしが実現!全国初の子育てリフレッシュ支援が人気の三重県桑名市
よりよい子育てを考える上で自然環境はもちろん、将来を考えて地理的な利便性も重視する人は多いのではないでしょうか。三重県桑名市は名古屋市へのアクセスが良く、第1回ニッポン移住者アワードでも「子ども未来賞」を受賞しています。今回は「市民の声を大切にして、子育てをするなら中部エリアでは桑名が一番、になることを目指している」という桑名市への取材を元に、桑名市の子育て支援や移住支援についてご紹介します。
目次
桑名市はどんなところ?

東海地方三重県北部に位置している桑名市は、愛知県と岐阜県に接しており、東海道の宿場町として栄えた歴史があります。
近年はベッドタウンとしてのイメージが強い桑名市ですが、多度山や揖斐川・長良川・木曽川の木曽三川をはじめとする自然豊かな環境と多度大社(たどたいしゃ)や六華苑(ろっかえん)といった歴史的な建物が調和しているまちでもあります。そんな桑名市に暮らす魅力をご紹介します。
名古屋市へのアクセスが抜群

桑名市は名古屋市へのアクセスが非常によく、電車なら最短で16分ほど。通勤や通学がしやすいことから、名古屋市のベッドタウンとして若い世代にも人気があります。
市内には高速道路のインターチェンジが5か所あるので、車での移動もしやすく、京都や大阪方面へも1時間半弱でアクセス可能です。さらに、新興住宅街では名古屋方面への高速バスも運行されており、公共交通機関の選択肢が多いことも魅力のひとつです。近年は特に若い世代からの支持が高まっています。
ほどよい暮らしができる
桑名市は名古屋方面へのアクセスが良い一方で、自然が多く比較的田舎の空気も感じられるエリアです。都会すぎず田舎すぎず「ほどよい」と感じる暮らしができるのが大きな魅力。地価も名古屋よりリーズナブルなため、庭付きの戸建てで暮らす家庭も多いです。
名産のハマグリをはじめとした海の幸も豊富で、地元の食の豊かさを感じられます。また、「ナガシマリゾート」や「なばなの里」といった人気のお出かけスポットも近くにあり、日常の中でレジャーも気軽に楽しめます。
三重県全体がさまざまなランキングで真ん中くらいになりがちですが、それがまた心地よく、無理のないほどよい暮らしが叶います。
▶桑名市観光サイト
・「ナガシマリゾート」の魅力解剖
・なばなの里
子どもを育てやすい桑名市の子育て支援

子育てをする中で、行政からどんなサポートが受けられるかは大切ですよね。桑名市では子育て世代から評価されたサポートが揃っています。全国初の子育てリフレッシュ事業など、桑名市の子育て支援についてご紹介していきます。
満足度90%超え。全国初の子育てリフレッシュ事業
「選べる桑名子育てリフレッシュ事業」は、出産後、子どもが2歳になる誕生月までの計3回、毎年リフレッシュプランチケット(1万1000円分)と一時預かりチケット(3000円分)が支給される制度です。
特に一人目の場合は子どもと離れるのを躊躇し、育児に疲れてしまう方が多いと思いますが、この制度を利用して「子育てに忙しいママ・パパに、自分の時間も満喫して、リフレッシュできる時間を過ごしてほしい」という市の願いが込められています。
チケットはちょっと贅沢なランチやエステ、マッサージなど市内の多様な場所で使えるため、子育て中の親が自分の時間を持つ機会となっています。子育てリフレッシュ事業を利用した人のアンケートでは利用者満足度が90%を超え、「久しぶりに夫婦の時間が持てた」「自分の時間ができて心にゆとりができた」など好評の声が多数寄せられています。
18歳まで医療費窓口無償化
子どもの健康を守る体制はどうなっているのでしょうか。桑名市では、0歳から18歳到達年度末(高校生相当)までの子どもを対象に、医療費の窓口負担を完全無償化しています。しかも所得制限がないので、すべての子育て世帯を対象に恩恵を受けられるのが大きな特徴となっています。また、令和7年4月からは新しく妊婦のための支援給付も開始し、出産前からの切れ目ないサポート体制が整っています。
第二子以降の保育料の軽減や多胎児支援が充実
二人以上のお子さんを育てる家庭への支援として、桑名市では保育料を第二子は半額、第三子以降は無料となる制度を導入しています。所得制限なしで市内の認可保育施設に通うすべての世帯が対象です。
また、双子や三つ子といった多胎児支援として、多胎児を妊娠中の方や0〜3歳の多胎児を育てる家庭を対象に家事支援や育児支援、外出同行などのヘルパーサービスを提供しています。1回500円で利用でき、住民税非課税世帯や生活保護世帯は無料で利用可能です。
さらに、多胎児の育児を経験した市内の先輩ママ(ピアサポーター)に、多胎の妊娠、出産、子育てについて聞くことができる場も。
桑名市では、この他にも「くわなハッピーナビ by 母子モ」という母子手帳アプリや24時間対応の子育てAIチャットボットなど、時代に合わせた子育て支援サービスを展開しています。

桑名市の主な子育て支援制度一覧
| 支援制度 | 対象 | 支援内容詳細 |
| 選べる桑名 子育てリフレッシュ事業 | 桑名市で0、1、2歳を育児されている方 | デジタルチケットを支給(子ども1人につき、リフレッシュプランチケット 1万1000円分と一時預かりチケット 3000円分を支給) |
| 子ども医療費助成 | 0歳から18歳到達年度末(高校生相当)までの子ども(所得制限なし) | 対象の医療機関窓口負担なし |
| 第二子以降の保育料軽減 | 市内の認可保育施設に通うすべての世帯(所得制限なし) | 保育料が第二子は半額、第三子以降は無料になる |
| 桑名市妊婦のための支援給付 | 令和7年4月1日以降の妊婦給付認定申請時に桑名市内に住民票がある人 | 妊婦支援給付金(1回目)令和7(2025)年4月1日以降の妊娠届出時(または届出後)に、妊婦給付認定申請を案内 妊婦支援給付金(2回目)令和7(2025)年4月1日以降に妊婦給付認定を受けた人で、出生届提出後対象の方に、申請書類を郵送 |
| 桑名市特定不妊治療費助成事業(回数追加) | 夫婦双方またはどちらか一方が市内在住の方 | 保険適用終了後に保険適用外で行った特定不妊治療にかかった費用に対して、治療内容により最大30万円を助成 |
| 桑名市特定不妊治療費助成事業(先進医療) | 夫婦双方またはどちらか一方が市内在住の方 | 保険適用の特定不妊治療と併用して実施された先進医療にかかった費用に対して、最大5万円を助成 |
| 特定不妊治療費助成事業(PGT-A) | 夫婦双方またはどちらか一方が市内在住の方 | PGT-Aを含む特定不妊治療にかかった療養に対して治療内容により、最大30万円を助成 |
| 桑名市不育症治療費助成 | 夫婦双方またはどちらか一方が市内在住の方 | 保険適用外で行った医師が必要と認める不育症治療、または検査にかかった費用に対して、最大10万円を助成 |
| 一時預かり(有料サービス) | 3か月~就学前の未就園児(ただし預かる施設によって異なる) | 保護者の就労、家族の急な入院や葬儀毎日の家事や子育てなどに伴う心理的、肉体的負担の軽減などを目的に子どもを預かる(目的によって申し込み時期や回数が異なる) |
| 多胎児ヘルパーサービス事業 | 双子などを妊娠中、もしくは0歳から3歳までの多胎児のお子さまを育児されている方 | 家事支援、育児支援、外出同行の支援で1回500円(住民税非課税世帯及び生活保護世帯の方は無料。子どもの年齢によって利用回数が異なる) |
| くわなハッピーナビ by 母子モ | 桑名市に住む母子手帳を受けとった親 | アプリで管理できる母子手帳のデジタル版 |
| 子育てAIチャットボット事業 | 24時間365日、子育てに関するちょっとした疑問をAIが回答するサービス(英語、ポルトガル語、ベトナム語に対応) |
桑名市での新生活をサポートする最大100万円の移住定住支援

桑名市の移住定住支援はどのようなものがあるのでしょうか。桑名市外に住む45歳以下の人を対象に、市内に住居を取得した場合、最高で100万円の補助金を交付する「桑名市移住・定住促進事業補助金」はニュースで取り上げられるほど関心が高い支援となっています。実際、この補助金制度を活用する人が多く、自治体の支援策を利用した移住者数は三重県全体でトップクラスとなっています。
桑名市の移住支援制度一覧
| 支援制度 | 対象 | 支援内容詳細 |
| 桑名市移住・定住促進事業補助金 | 市外から移住された方(年齢など条件あり) | ・基本額:60万円・夫婦ともに29歳以下の場合は30万円加算・申請者が市内に本店・本社所在の企業就業の場合は10万円加算 |
| 桑名市東京圏型移住支援補助金 | 東京圏から桑名市に移住した人(その他条件あり) | 単身者の場合:60万円世帯の場合:100万円 【子育て世帯加算】18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合、18歳未満一人につき100万円を加算 |
| 桑名市結婚新生活支援補助金 | 桑名市に婚姻届けを出した39歳以下の夫婦(所得制限あり) | 夫婦ともに29歳以下の世帯:1世帯あたり最大60万円上記以外の世帯:1世帯あたり最大30万円 |
移住支援に関する補助金申請はオンラインで受け付けており、各種問い合わせもホームページから可能となっています。
▶︎桑名市移住定住:https://www.city.kuwana.lg.jp/kurashi/ijyuteijyu/kuwanagurashi.html
移住定住を後押しする補助金について気軽にシミュレーション
桑名市では「来庁しなくても補助金がもらえる」ことを意識して、すべてオンラインで申請ができるようにしています。そのためにホームページでは「桑名市補助金計算シミュレーション」を公開しています。メールアドレスなどの登録は不要で、年齢や世帯情報などを入力するだけで、桑名市からもらえる補助金が一目でわかる便利なツールです。
▶桑名市補助金計算シミュレーション:https://logoform.jp/form/XAEm/1284688
▶結婚新生活支援シミュレーション:https://logoform.jp/form/XAEm/1284694
桑名市各担当者からのメッセージ
桑名市は気候や交通面など子育てしやすい環境が揃っています。子育てする方が“桑名市で子育てをしていて良かった”と思えるよう子育て施策を充実させていきたいと思います。今後も子育てリフレッシュ事業のように、これからも市民のみなさんが本当に困っている部分や当事者の方の声を大切にしていきたいと考えています。
僕は桑名が地元で育ってきて、自然と歴史が調和したまちだなと実感しています。田舎で過ごしにくいかというとそんなことはなく、交通の便がしっかりしており、新婚世帯や子育て世帯にとって過ごしやすいまちだと思っています。ぜひ桑名市の移住定住制度を使って、新しい生活を不安なしに過ごしていただければと思います。
▶三重県桑名市ホームページ:https://www.city.kuwana.lg.jp
画像提供:桑名市
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