100円で学力向上?ダイソーの「学習系カードゲーム」が超優秀だった!
ツイッター等のSNSで話題&高評価で、以前から気になっていた100円ショップ・ダイソーのカードゲームやボードゲーム。冬休みのおうち時間に小1と年長の息子と試してみるべく、全25種類あるカードゲームの中から15種類をピックアップ。たった100円で楽しみながら学力向上できる夢のようなアイテムを見つけたので、今回「ソクたま」読者のみなさんにシェアします。小学生のお子さんの学習に、ぜひ活用してくださいね。
ダイソーのカードゲームは隠れた人気商品だった!
ダイソーのカードゲームは2022年1月現在、全25種類(ダイソー公式オンラインショップ調べ)と、とてもたくさんの種類があります。その中には、1,000円以上する花札やかるた、一時話題になっていた人狼などもあり、これが100円!?と思うようなものも。
私は友人から「いいよ」と聞いて気になっていたのですが、そこからツイッター等のSNSでも話題&高評価な口コミを多数発見したことで、ますます興味が沸きました。
ダイソーのカードゲームを購入してみようと思うきっかけになった口コミの一部を紹介します。
小学生が楽しく学習できていることがわかりますね。クオリティーの高さも子どもからの人気も折り紙つきのようです。
わが家で実際に15種類のカードゲームを試した結果、「小学生の学力向上につながる」という点で優秀だと思ったものを6つ紹介します。
ダイソー「学習系カードゲーム」おすすめ6選
あいうえおレース
- 対象年齢:5歳以上
- セット内容 :あいうえおカード51枚、説明カード3枚
場のカードの「色」か「文字数」のどちらかに当てはまる言葉を、自分の手札の文字から考えて素早く出し、カードを早くなくした方が勝ちというゲームです。小学1年の長男だけでなく、ひらがなを覚えて間もない年長の次男も面白いと楽しんでいました。
「色」か「文字数」が制限されているので、よく考えないとカードを出すことができません。ひらがなを読む力や、単語力、思考力を鍛えることのできるおすすめの商品です。
慣れてきたら、「動物」「食べ物」など、テーマを変えてアレンジして楽しむこともできますよ。
都道府県かるた
- 対象年齢:6歳以上
- セット内容:絵札47枚、読み札47枚、予備札5枚、音声案内札1枚
絵札の表には各都道府県の地図が、裏には県庁所在地や県についての解説や名産品、有名なものなどが書かれています。読み札にはその都道府県の特長が書かれているので、都道府県名・地図・特長が一度で学習できます。
このかるたを知る前に購入した「都道府県かるた」。読み札が付いておらず、代わりに読み上げ機能がついています。こちらもおすすめですが、1,650円(税込)とお値段は高め。一方、ダイソーの「都道府県かるた」は読み上げ音声機能付きで110円(税込)。クオリティーはほぼ同じだと感じました。
都道府県の学習は小学校4年生からの必須科目になっています(【社会編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説より)。小学1年の長男はまだ、読み札の頭文字を頼りに絵札の文字を探すことで精一杯のようですが、繰り返していくうちに都道府県の特徴が自然に覚えられ、先取り学習することができそうです。すでに、自分や祖父母が住んでいる県や、旅行で行ったことのある県などはバッチリ覚えてくれました。
いろはかるた
- 対象年齢:6歳以上
- セット内容:絵札48枚、読み札48枚、予備札3枚、音声案内札1枚
「いろはかるた」とは、江戸時代後期に始まったといわれるカルタの一種です。昔はかな文字の並べ方として「五十音順」ではなく、「いろは順」が広く用いられていたそうです。
いろは順とは平仮名47文字に「京」の字を加えた48字のこと。これらを頭にしてことわざの内容を絵解きしたのが「いろはかるた」です。
ダイソーの「いろはかるた」に収録されていることわざは、「伝統的な江戸いろはかるたを基本とし、現代の子どもたちにもわかりやすいことわざを集めました」(ダイソー「いろはかるた」収納ケースより)とのこと。子どもたちに楽しく日本の伝統に親しんでもらいたいというダイソーの気配りが感じられます。
絵札にはことわざを表したイラスト、読み札にはことわざとその意味が書かれていて、こちらもすべてに振り仮名がふられています。
ことわざは文部科学省の学習指導要領にも含まれている、小学校3年生から学習する必須科目(文部科学省「小学校学習指導要領解説 国語編より)。かるたを通して48種類ものことわざが学べてしまうのはありがたいですね。
ことわざかるた
- 対象年齢:6歳以上
- セット内容:絵札44枚、読み札44枚、予備札11枚、音声案内札1枚
こちらも44個のことわざが遊びながら学習できるすぐれた学習アイテムです。絵札の表にはことわざを表したイラスト、裏にはことわざと意味と例文が書かれています。こちらもすべてに振り仮名が振られていて、細部まで工夫されていることがわかります。
ことわざは、中学入試に頻出されている問題のひとつ。Webサイト「ことわざ・慣用句の百科事典」の「小学校で習う有名なことわざと意味一覧」の中に、「ダイソーことわざかるた」のことわざがいくつ含まれているのか検証してみたところ18も含まれていました。
小学1年生の息子と一緒にやってみたところ、かるたを通してことわざに触れたことで、入浴中やお出かけの移動時間などのふとした隙間時間に、「猿も木から」「棚から」の後を息子が答えるという、ことわざクイズを楽しむきっかけが生まれました。
そこから、「このことわざはどんな意味?」と息子のほうから興味を示すようになり、ことわざと意味との紐づけができているようで、たったの100円でことわざの学習が自然にできているのが嬉しいです。
歴史人物かるた
- 対象年齢:6歳以上
- セット内容:絵札44枚、読み札44枚、予備札11枚、音声案内札1枚
日本で活躍した歴史人物44人が登場する「歴史人物かるた」。絵札の表面には歴史人物のイラストが、裏面には年代・時代・できごと・動きが解説されています。読み札の文には歴史人物の有名なエピソードが紹介されていて、すべてに振り仮名がふられています。
歴史も小学校6年生から学習がはじまります。歴史の学習も中学受験を目指す子には必須の科目。しかし、さまざまな人物とその人物の動き、その時代のできごとをただ暗記するのは、子どもにとって負担が大きいですよね。
かるたを通して親子で一緒に遊びながら“何となく知っている”状態にしておくと、その後の学習がグンと楽になるのではないかと思います。
小学1年生の長男と試してみたところ、読み札の頭文字を探してかるたとして遊ぶことはできました。ただ、読み札の内容が小学校1年生では理解が追いつかないのと、読み札の頭文字と歴史人物の名前が違う場合もあり、歴史人物のエピソードを理解していないと難易度が高い…。
例えば、『な』の読み札は【名もなき下級武士だった「坂本龍馬」。倒幕運動を支えた幕末のヒーロー】というように、大人でもよく考えないと難しい問題もありました。対象年齢は6歳以上となっていますが、歴史の予習として小学校高学年から始めるのがおすすめかもしれません。
書店などでも歴史人物かるたが販売されていますが、1,500円前後の物が多く、けっこう高額ですよね。100円なら試しに買ってみて、子どもに合わなかったり、まだ早いと使用しなかった場合でも惜しくない。気軽に買って試せるところもダイソーのカードゲームのいいところだと思います。
四字熟語かるた
- 対象年齢:6歳以上
- セット内容:絵札44枚、読み札44枚、予備札11枚、音声案内札1枚
「四字熟語かるた」では、44個の四字熟語が遊びながら学習できます。
絵札の表には四字熟語を表したイラスト、読み札の文には四字熟語の意味が書かれています。絵札の裏には、四字熟語の意味と使い方の例文が。すべてに振り仮名がふられていてなんとも手厚いです。
四字熟語は小学校では学習しないようですが、中学入試では出題されます。過去の入試問題を見ても、四字熟語がよく出題される学校もあるようなので、中学受験を目指しているお子さんは勉強しておいても良いかもしれませんね。
Webサイト「四字熟語の百貨店」の「中学受験によく出る四字熟語TOP100【中学入試頻出】」で、ダイソー「四字熟語かるた」の四字熟語がどのくらい含まれているのか調べたところ、16もありました!
四字熟語の種類も小学生で習う漢字のみを使ったものばかりなので、漢字の学習にもなり、遊びながら四字熟語を学習するにはとても良い商品です。
使ってわかった!ダイソー「カードゲーム」の魅力
今回紹介した6つのカードゲームの中には、小1の息子にとっては少し早いかなと思うものもありましたが、わからないなりにもゲーム感覚で楽しむことができていました。先取り学習にもなり、豊富な知識が身に付くため、とてもコスパの良い商品だと思います。
ここからは、使ってわかったダイソーのカードゲームの魅力を5つ紹介します。
コスパが良い
なんと言っても100均商品! 書店で売られているものは1,000円〜2,000円ほどしますが、税込110円なら遊びこんでカードがヨレヨレになっても気にならないし、さまざまな種類を“お試し”で購入することができます。
読み上げ音声つき
今回紹介したカードゲームはどれも読み上げ音声つきなので、一人っ子にもおすすめ。人数が少なくて遊べないという心配もありません。
しかもナレーションは、女性・男性・アニメ風と3種類から選べる工夫が! 「Clipbox」という無料のアプリをインストールし、音声ファイルをダウンロードするという手間はかかりますが、100円でこの機能がついているのは素晴らしいですね。
ただ、Clipboxは無料のアプリなだけに、ピコピコと広告が表示されるのが気になります。シャッフル再生もできるのですが、音声を流しっぱなしにしていると、絵札を探している間に次の読みが始まってしまうので、1回1回止める必要があります。また、ときどき一度流れた読みが再び流れてくることも…。使っていくと慣れてくるのですが、初めは苦戦しました。
持ち運びにちょうど良いサイズ
書店などで売られているものは大きめのものが多いですが、ダイソーのカードゲームはバックに入れて持ち運べる大きさです。
外出先に持っていって遊しむこともでき、保管も場所をあまり取らないのが助かります。子どもの手にぴったりのサイズ感も◎。
ダイソー「カードゲーム」のサイズ
- 商品サイズ:10.7cm×2cm×11.2cm
- かるたのサイズ:5cm×7.5cm
楽しみながら学習できる
小1の長男も年長の次男も「面白い」との感想。勉強している感覚がなく、楽しみながら学習できるのは最大の魅力と言えるかもしれません。
子どもに勉強してほしい。でも「勉強しなさい!」と口うるさく言うと、子どもの学習意欲を低下させてしまいます。意欲的に取り組むことで記憶力もアップするので、楽しんで学習できるツールはありがたいの一言に尽きます。
親子のコミュニケーションツールになる
寒い日や天気が悪い日はどうしても家の中にこもりがちで、子どもはテレビやゲームばかり…。そんな時にも、ダイソーのカードゲームは役立ちます。楽しみながら勉強ができ、親子のコミュニケーションも増えるので一石二鳥です。
現代の子どもたちは、スマホやタブレット、ゲーム、テレビなど、画面に触れる時間が多くなりがちです。そのため、視力の低下を心配したり、親子間でのコミュニケーションが減ったりなど、子どもとの家庭での関わり方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ダイソーのカードゲームは「100円(税込110円)」というお手頃価格ながら、こうした悩みの解決に一役買ってくれるコスパ最高のアイテムです。一緒に遊び、楽しい時間を共有することは、親子の絆を深めるための大切な関わりにもなるのではないかと思います。
今回は「小学生の勉強に役立つ」という視点でご紹介しましたが、100円ショップ・ダイソーには、他にも高コスパでクオリティの高い、楽しいカードゲームやボードゲームもたくさんありました。
ぜひ、気になるものを手に取って、親子でおうち時間を楽しく有意義な時間にしてくださいね!
<参考資料>
・【社会編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説
・文部科学省「小学校学習指導要領解説 国語編
・文部科学省「学習指導要領とはなにか?」
・ことわざ・慣用句の百科事典「小学校で習う有名なことわざと意味一覧」
・四字熟語の百貨店「中学受験によく出る四字熟語TOP100【中学入試頻出】」
<構成:ソクラテスのたまご編集部、執筆:angerire>
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