リメイク、寄付、リサイクルetc…使い終わった「ランドセル」はどうすればいい?
6年間、お子さんの小学校生活に寄り添ってきたランドセル。卒業したら使わなくなるものの、捨てるのはちょっと…とランドセルの”行き場”に悩む保護者は少なくありません。
教育業界大手のベネッセの調査では、使わなくなったランドセルについて「自宅で保管」する人は約59%。その他の家庭はさまざまな方法で有効活用しているようです。
この記事では、卒業後のランドセルの有効活用法や、正しい処分方法などを解説します。お子さんと一緒に、「ランドセルどうしたい?」と話し合ってみてくださいね。
目次
使わなくなったランドセル、どうしてる?
ベネッセの調査では、もっとも多いのが「自宅で保管」でした。しかしその次に多いのは「ゴミとして処分」。約19%の家庭が、小学校卒業を機にランドセルを手放していることがわかりました。
ランドセルは幅も厚みもあるので、確かに家庭に置き続けるには場所を取ってしまいますよね。スペースの関係で、処分を選択するのも仕方がないことかもしれません。
でも、「ランドセル」は第二の人生を歩むことができます。思い入れのあるモノだからこそ、有効活用しませんか?
ランドセルの活用法1.リメイクする
ランドセルはそのままの状態だとかさばり、保管に悩んでしまうものですが、一部を別の形に加工すれば、身近なアイテムとして長く愛用できます。
リメイクのプロである専門の工房やなら、ランドセルをさまざまなアイテムに変身させられます。
たとえば、財布、キーケース、ペンケース、スマホケースなど。最近では、ミニチュア版のランドセルに加工してくれるサービスも人気です。
一例として、ランドセルのリメイクを受け付けている工房を紹介します。
なお土屋鞄など、メジャーな工房で購入したランドセルだと、その工房でそのままリメイクを引き受けてくれることもありますよ。
もちろん、自分でリメイクするのもアリ。こだわりの加工で、手作りのあたたかみを楽しむことができます。
インテリアに、あるいは毎日の外出に…、リメイクなら世界にひとつだけの“お守り”が完成しますね!
ランドセルの活用法2.寄付する
6年間共に過ごしたランドセル。まだまだ使える状態なら、寄付するという方法もあります。
カンボジアやアフガニスタンなどの発展途上国では、ランドセルは貴重な学用品。「中古だから迷惑じゃない?」なんて、そんなことはありません。海外の子どもたちは、喜んで大事に使ってくれますよ。
ランドセルの寄付を受け付けている団体をいくつか紹介します。
ただ、寄付といっても無料で提供できるわけではありません。ほとんどの場合は送料がかかるのでご注意ください。
しかし、「送料を払ってでも、大事にしてきたランドセルで誰かの役に立ちたい!」という方が多数。なかには、新しい文房具を中に入れたうえで寄付する方も少なくないようです。
お子さんの成長を見守ってきたランドセルで、誰かに喜んでもらえたらうれしいですね。
ランドセルの活用法3.リサイクルする
「お金に換えたい」「誰かの役に立ちたい」という方は、ランドセルをリサイクルするのが良いでしょう。
しかしランドセルの需要は少ないため、買取価格にはあまり期待できません。多くの場合、500~1,000円程度が相場のようです。
ただ、比較的新しいモデルであったり、本革製であったり、ほぼ新品同様のものなど、状態によってはもう少し値段をつけてくれることも。
即時売却ならリサイクルショップ、少しでも高く買い取ってほしいならネットオークション、じっくり待てるならメルカリ…というように、必要に応じてリサイクル店を使い分けましょう。
ランドセルの活用法4.自宅で保管する
思い出が詰まったランドセルは、手放さず、あえて手元に残すのもひとつの選択肢でしょう。
ただ、保管状態によっては劣化しかねないのでご注意ください。
ランドセルを保管する前には、2つのケアを施しましょう。
- 2~3日ほど天日干しをする
- 水拭きと空拭きできれいにクリーニング
購入したときの箱があるならその中へ、なければ不織布を用意して、乾燥剤と共に入れてください。(このとき、乾燥剤はランドセルに直接当てないでください)
保管しながらもランドセルを活用するなら、「通知表」「製作物」「修学旅行のしおり」など、小学校時代の品々を入れるがおすすめ。たっぷり収納できるランドセルに、6年間の思い出をギュッと詰め込みましょう。
なお保管場所は、湿気や直射日光、ホコリが少ない場所が最適です。ときどきは日陰干しをすると、良い状態をさらにキープできますよ。
ランドセルの活用法5.処分する
ベネッセの調査では、使い終わったランドセルを「ゴミとして処分した」という家庭は約19%。役目を終えたランドセルをスパッと断捨離するのも、ひとつの選択肢でしょう。
ランドセルの処分方法は、自治体によって異なります。「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「粗大ゴミ」「金属部分を外したうえで燃えるゴミ」など扱いはさまざまなので、お住まいの自治体に問い合わせてください。
“立つ鳥跡を濁さず”。正しい処分方法で、6年間お世話になったランドセルを気持ちよく見送ってあげましょう。
ランドセルのリユースは家庭でできるSDGs
6年間、子どもと一緒に過ごしたランドセル。処分するのも悪くはありませんが、SDGsの一環として、リユースを選択してはいかがでしょうか?
リメイクして身近な小物に変えることもできますし、寄付して第二の人生を与える方法もあります。
リサイクルショップやオークションで売却するという方法もありますが、ランドセルの需要は少ないため、高額での取引はあまり期待できないでしょう。もし自宅保管を選ぶ場合は、大事な“収納グッズ”として長く活用できます。
SDGsと聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、「使い終わったランドセルを活用する」のは立派なSDGs。お子さんと一緒に、ランドセルの活用方法について話し合ってみてはいかがでしょうか?
<参考資料>
ベネッセ 教育情報サイト「小学校卒業後のランドセル、どうしてる?」
お焚き上げどっとこむ「残す?処分?卒業後のランドセルと保管法」
ランドセルの教室「卒業後のランドセルはどうする?保護者アンケートの結果と活用法まとめ」
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