勉強の小学校入学準備、1年生までにしたほうがいい勉強、おすすめ教材を元教員が紹介します
もうすぐ新年度。小学校への入学準備は進んでいますか?グッズの準備も大変ですが、勉強への準備も気になるのではないでしょうか。そこで、元教員であり小学生の保護者である金子大さんが、小学1年生までにできるようにしておくといいことや、おすすめの勉強法、教材について紹介します。
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目次
小学校入学までにあるといい勉強レベルとは
小学生から始まる勉強。「勉強が嫌いになってほしくない」「苦手意識をもってほしくない」など、さまざまな思いがあることでしょう。
もし、そのような思いがあるのであれば入学前にある程度の勉強しておいたほうがいいと思います。その理由は、簡単にいうと下記の3点になります。
入学前に勉強をしたほうがいい3つの理由
- 自分に自信が持て、授業が楽しくなる 国語の授業の始まりは「ひらがなの練習」、算数の授業の始まりは「数の大きさ」の勉強です。これらの内容を入学前にある程度練習しておけば、授業の中で「分かる」「できる」と自信を持てることが多くなり、授業が楽しくなります。
- 認められる場面が増え、もっとがんばりたくなる 授業の中で分かることが増えると、手を挙げたり先生や親に認めてもらえるタイミングも増えます。認めてもらえると、さらにがんばろうという気持ちになります。
- 45分授業にもスムーズに対応できる 机に向かって学習する習慣がない子にとって、授業の45分間座っていることは簡単ではありません。たとえ、家で45分間座っていることができなくても、机に向かって学習する習慣があれば、授業が始まっても順応しやすくなります。
では、具体的にどのようなことを、どの程度できるようにしておけばよいのか説明していきましょう。
ひらがな、カタカナは読み書きできるように
小学校では、あらゆる場面で文字の読み書きが必要です。読み書きができなかったり、時間がかかってしまったりすると、ほかの子から作業が遅れたり、指示を聞き逃す原因にもなります。そのため、入学前に最優先して勉強しておきたい内容といえます。
入学までに習得しておきたいレベル
<ひらかな>
読み:すらすら読んで理解できる
年中の時点である程度読めると安心です。
書き:すべての文字を書ける
字形に気を付けながら練習も始めたいです。
<カタカナ>
読み:すべての文字を読める
「ク」と「タ」など似た文字をしっかり区別するのが大事です。
書き:多くのカタカナを書ける
カタカナの言葉(例:カレー、アイス、メロン)を書いて練習するのがポイントです。
時計を読めて、時間を意識できるようにする
小学校での集団生活は、基本的に時間で進められます。教師も声をかけますが、自分で時間を意識しながら行動することが求められます。
そのため時計を読めるだけでなく、時間を意識した生活ができるようにしておくといいでしょう。
入学までに習得しておくといいレベル
読み:時計が読める
0時ちょうど、0時半といったレベルで読めるいいですね。
時間を意識した生活:終わりの時間を意識
テレビやゲームも時間で終われるのが理想です。
10までの数を教えておく
小学一年生の時点で得意な子と苦手な子がはっきりと分かれるのが算数です。1学期の段階でも、理解に大きな差が出てしまうのが現実です。
また、算数はカリキュラムが系統的に組み立てられているので、一度つまずくと次の単元からでもつまずく可能性が高くなります。そうならないためにも“数”の感覚を養っておくことが重要です。
入学までに習得しておくといいレベル
10までの数と数字が結びつく
数字を見て大きさがイメージできるのが大事です。
10までの数字が書ける
書き方が難しい数字(例:「8」や「9」)が正しく書けるようにしましょう。
10までの数の合成と分解ができる
たし算と引き算の基本になります。
入学前の学習準備におすすめの教材とは
ここまで紹介してきた内容を学ぶためにまず悩むのが教材の選びではないでしょうか。
書店に行けば、「数」「知恵」「論理」「ひらがな」「カタカナ」など、分野ごとの教材がそろえられています。さらに「入学準備ワーク」として、広い範囲の内容が入った教材もあり、どれを選んだらいいか分からないという方も多いと思います。
そこで入学準備に焦点を合わせた、おすすめの学習教材を紹介します。
Z会の通信教育 幼児コース
Z会の通信教育は、受験での高い実績が知られています。イード・アワードの通信教育部門で顧客満足度の「最優秀賞」を受賞していることもあり、教材の質の高さも間違いないでしょう。
そんなZ会の通信教材には、次のような特徴があります。
- ヒントが少なく、難易度は高め
- 問題と向き合い、じっくりと考える習慣が付く
- 先取りよりも「あと伸び」できる体験ができる
難しい問題に出会ったときに、じっくりと自分なりに考えられる子であればオススメの教材です。
「入学準備ドリル」KUMON
基礎基本をしっかりと習得させたいのであれば、KUMONが出版する「小学校の入学準備ドリル」がオススメです。
この1冊で次の内容が学べます。
- 鉛筆の正しい持ち方
- 机に向かう正しい姿勢
- ひらがなの読み書き
- 数字の読み書き
- 5や10のしくみ
- あいさつ・生活リズム・防犯・交通安全
またパワーアップのページでは、カタカナ・漢字、たし算の基礎、時計などにも挑戦できます。
あれこれ迷いたくない、という場合はとりあえずこの1冊で基礎的な内容を押さえるといいでしょう。
「おかねのれんしゅうちょう」学研の頭脳開発
私が子どもに使わせてみて効果が大きかったと感じるのは、学研が出版する「おかねのれんしゅうちょう」です。
このワークの中では学べる内容は、以下のとおりです。
- お金の種類や金額
- 金額の大小
- 代金やおつりの計算
お金を理解すると、コインを想像しながら10や100を1つのかたまりとして考えられるようになります。
この考え方は、実は算数でとっても大事な考え方で、足し算や引き算をするときにそのまま活用できるのです。プラスでなにか学ばせたいと思われる場合はオススメですよ。
自宅学習で気を付けたい3つのポイント
また自宅で教材に取り組む際は、以下の3点に気を付けましょう。
- 姿勢
椅子に深く座って、背筋を伸ばして座る。 - 時間
30分は座っていられるようにする。 - 鉛筆の持ち方
正しい持ち方に気を付ける
この3点を気を付けておくことで、入学したときにスムーズなスタートが切れます。
特に小学校では、授業時間が45分。疲れたり、飽きてしまっては授業内容を取りこぼす原因にもなります。
自宅でも早いうちから練習しておき、少なくても30分は席に座っていられるにしておきましょう。
元教員が選んだのはタブレット学習「チャレンジタッチ」
わが家でも、長女が小学校入学前に準備に取り掛かり、教材をあれこれ悩みました。ここまで紹介した教材も試しながら、最終的に選んだのは、進研ゼミが展開する「チャレンジタッチ」でした。選んだ理由は、次のとおりです。
【理由①】学べるコンテンツが豊富
娘には勉強を好きになってほしく、そのため興味や関心の幅を広げて学ぶきっかけにしてもらいたいと考えていました。
チャレンジタッチでは、以下のようなたくさんのコンテンツで学習に取り組めます。
- 国語
- 算数
- 英語
- プログラミング
- 学習ゲーム
- 映像コンテンツ
- 紙芝居コンテンツ
- 電子図書館
入学準備講座では内容が一部制限されるものの、コンテンツは毎月配信されて日々充実していきます。
国語や算数が先取りで学べるだけでなく、英語やプログラミングも学ぶことができ、あらゆる分野を網羅できます。
また、子どもが一番喜んで取り組んだのが「学習ゲーム」です。楽しく学べるので、勉強が楽しくなります。
上の画像は、発音された英語に合うイラストをもぐらたたきの要領で見つけるゲームです。繰り返し英単語を聞くので、自然と単語を聞き分けられるようになります。早いうちから英語に親しませたいと思っていたので、とても助かりました。
ほかにも、1,000冊以上の本が読める「電子図書館 まなびライブラリー」には、子どもが好きな「おしりたんてい」や「かいけつゾロリ」のシリーズも読むことができ、読書週間にもつながりました。
【理由②】学習習慣を身につけるための工夫がある
入学前に身に付けさせたいのが学習習慣ではないでしょうか。チャレンジタッチには、下記のような工夫があります。
<タイマー機能>
まず利用したいのが「タイマー機能」です。チャレンジタッチでは曜日ごとに時間を設定して、アラームを鳴らせます。決まった時間に設定しておけば、チャレンジタッチが自然と毎日の習慣になりますよ。
<カレンダー機能>
アラームでチャレンジタッチを開くとカレンダーが表示され、「今日もがんばれてえらいね!」という励ましと一緒に、ハンコが押されます。毎日の目に見える成果も、子どもにとっては立派な原動力になりますよ。
チャレンジタッチ1年生の4月号では、2025年4月に新1年生になるお子さまを対象にお得なキャンペーンを実施しています。勉強の入学準備が気になる方はぜびチェックしてみてくださいね。
>【進研ゼミ小学講座】チャレンジタッチのキャンペーンはこちらタブレット学習のデメリットは使い方でクリアできる
わが家は「チャレンジタッチ」を選びましたが、タブレット学習の導入には、次のようなデメリットもあるといわれていますよね。
- 目が悪くなってしまう
- 分かったつもりで深く考えずに答えてしまう
ただ、使用した上でいえることは、これらのデメリットは利用の仕方によってクリアできます。
長時間の使用を控えて目を守る
電子機器を理由に視力を落とす理由のひとつに長時間使用が考えられます。そのため、わが家では、長時間利用することがないように気を付けています。
とはいえ、1日分のカリキュラムを行うための利用時間は15分~20分程度。やめるように声を掛けることも、めったにありません。
また、タブレット学習に限らず、勉強時は姿勢に気を付けているため、画面と顔が近すぎることもありません。
そのせいなのか長女がチャレンジタッチを使い始めて1年になりますが、今のところ視力への影響はないように感じます。
繰り返して解き直す仕組みで「分かったつもり」を防ぐ
タブレット学習では選択式の回答が多くなることで、内容を深く考えずに「分かったつもり」で答えてしまう心配があります。
ただチャレンジタッチではこの「分かったつもり」を防ぎ、しっかりと理解するために次の仕組みがあります。
- 間違えたらその場で解き直し
- ときなおしボックスで、しばらく後に2度目の解き直し
- 自分専用まとめもんだいで間違えた問題を中心に3度目の解き直し
こうした解き直しを繰り返すことで、「分かったつもり」を防いで理解できます。
また毎日の取り組み内容は、登録してある保護者のアドレスへメールで送られます。結果もひと目で分かるので、✕が多くて心配な場合は本人に聞いて確認することも可能です。
わが家でもあまりに心配なところは、親からオリジナル問題を出すなどをして補っています。
チャレンジタッチはこちらの記事でも紹介しています
生活の中でできる勉強への準備
ここまで教材を使っての入学準備学習を解説してきましたが、そもそも机に向かわせることが難しい場合は、生活の中で学習準備を始めてみてはいかがでしょうか。
一緒に食材の買い物へ行く
食材の買い物は子どもにとって知識の宝庫です。食材が書かれた紙を読んでひらがな、カタカナの勉強になりますし、「きゅうりを4本取ってきて」とお願いすれば、数をかぞえる勉強になります。
さらに、「買い物カゴの中にある玉ねぎ3個と、今取ってきてくれたきゅうり4本を合わせるといくつになるかな?」と聞けば足し算の勉強にもなりますね。
具体的なもの見たり触ったりすると考えたことが記憶に残りやすくなります。こうした経験があるだけで、算数の勉強でもイメージが浮かぶようになりますよ。
一緒に絵本を読む
一緒に絵本を読むと、以下のような練習ができます。
- ひらがなを読む
- ひらがなから情景を想像して理解する
できれば交代で読んだり、セリフを読ませたりするなど、実際に声に出して読む機会を作れるといいですね。読み聞かせで聞いているだけより、ずっと勉強になります。
また本の内容によっては友だちとの関わり方などの社会性を育むことにもつながりますよ。
カードゲームで遊ぶ
トランプやウノなどのカードゲームは、数の感覚を育てるのにぴったりです。数をかぞえたり、数の大きさを比べたりするいい練習になります。
また動物や英語が書かれた「かるた」なども最近は売られています。勉強の幅が広がるのも、カードゲームの良さでもありますね。
ちなみにわが家では「レシピ」というカードゲームにハマっています。食育にもつながるし、保育園年中に通う5歳の娘でも楽しめます!
小学校入学前の学習準備へのアドバイス
入学直後から子どもに「苦手だ」「できない」と感じさせるのは、避けたいところです。やっぱり楽しく学校生活を送ってほしいですからね。
ただし、小学1年生の時点で大事にしたいのは、子どもが「勉強が楽しい」「学校にいきたい」と思えるようにすることです。子どもの気持ちを置き去りにして教材をやらせることに執着しても、決して前向きにがんばることはできません。
教材はすべてやりきれなくても問題ないです。子ども自身もこれから始まる小学校生活に期待と不安でいっぱいになっています。「よくがんばれたね」「ここまでは取り組めたね」と子ども自身を認めて励ますきっかけにしてあげてください。
子どもを前向きな気持ちを大事にして、小学校生活のスタートを素敵なものにしてあげてくださいね。
子どもの安全対策として、おすすめのGPS&キッズケータイを紹介した記事も合わせてご覧ください。
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