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2019.03.10

家庭教師か塾のどちらがいいの? 元塾講師に聞いたそれぞれのメリットと選び方

勉強の進め方は人それぞれです。独学を貫く、家庭教師にお願いする、塾に通う、いろいろな方法がありますが、どれが一番わが子に合っているのかなんて簡単には分からないし決められませんよね。そこで、今回の記事では、元塾講師としての経験を基に家庭教師か塾、さらに併用という3パターンのメリットを紹介します。どのように判断していくか参考にしてみてくださいね。

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【家庭教師のメリット】個人に合わせた指導と時間と安全の確保

家庭教師を考える理由に“手厚いフォローへの期待”があるのではないでしょうか。自宅まで足を運んでもらって行う一対一での指導は、教師と生徒の結びつきは強くなる可能性が高いのは確かです。子どもに合った教師と巡り合えれば、心強いことこの上ありません

特に、集団授業で気後れしてしまうタイプや、自分のペースで勉強したいタイプの子どもは、家庭教師が向いています。子どもに合った学習計画で質問対応にも時間を割いて、粘り強く教えることが可能だからです。

ただし、家庭教師には、学生アルバイトとプロの家庭教師という2タイプに分かれています。プロといっても厳密な定義があるわけではありませんが、一般的には社会人の家庭教師、塾講師との兼業家庭教師などが挙げられるでしょう。学習習慣をつけたいのであれば学生アルバイトで充分ですし、難関校への合格をめざすのであればプロの家庭教師のほうが確実性が高いです。

また、家庭教は、塾と比べて通塾時間がないという点も大きな魅力です。限られた時間をムダにすることなく、行き帰りの安全面で気を揉む必要もありません

【塾のメリット】個別指導と集団授業の違いとは?

ひとことで塾といっても、集団授業と個別指導では大きな違いがあります。そのため、子どもに合った選択をしなければなりません。

集団授業

メリットは、ライバルの存在を常に意識できることでしょう。自分に合わせて授業レベルが下がることもないため、緊張感をもって臨めます。自発的に勉強できるタイプで、受験校対策に信頼が置けるのなら、集団授業をおすすめします。

個別指導

子どもに合わせて手厚い指導をするという点で、個別指導と家庭教師はよく似ています。スケジューリングやカリキュラムもオーダーメイドが大半であり、問題集を子どもに合わせて用意する塾も少なくありません。家庭教師との違いは、問題集や受験データが塾にそろっているため、提供できる資源が多いという点でしょう。

【家庭教師と塾を併用するメリット】徹底的に学びを深められる

家庭教師と塾は当然ながら併用することも可能です。

例えば、受験を目指して集団授業で勉強し、分からないいところは家庭教師にお願いするという方法。そもそも、集団授業は、受けているだけで実力を養えるものではありません。復習をして理解を深めることが必要です。自ら進んで自習室や家庭で復習し、質問にいけるタイプであれば問題ないですが、それが難しければ家庭教師、もしくは個別指導を利用してみてください。授業内容の復習に焦点を合わせて、徹底指導してくれます。

成績アップをめざす上での王道は、効率的なスケジューリングと、日常的な学習サイクルを確立することです。上手くいかなければ随時修正作業も必要となります。しかし、それらを自分一人でやり遂げられる子どもはごく一握りです。自己管理できるタイプではない、というのであれば、集団授業で年単位のスケジューリングをしてもらい、家庭教師もしくは個別指導で学習サイクルを軌道に乗せる、というのがよいでしょう。

塾、家庭教師、それぞれの特徴を把握し、効果的に利用すれば成績アップも難しくありません。あとは子どもの性格や目標、あるいは家庭の経済事情と相談し、最適な選択肢を選ぶのがよいでしょう。

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稲石加奈

教育・受験指導専門家の西村創が主宰する「西村教育研究チーム」のメンバー、フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。 出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。

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