体の構造から同意や避妊まで。『女の子のからだえほん』 を家庭の性教育の教科書に
日本の性教育は、外国よりも20年以上遅れているといわれています。2022年4月14日に発売された『女の子のからだえほん』には、性犯罪はもちろん、セックスの同意や避妊の方法など、子どもを守るために必要な情報がぎっしり。正しい知識を早くから教えてあげてくださいね。
『女の子のからだえほん』とは
えっ!……と思わず二度見してしまいそうな、インパクト大の表紙。「外性器を表紙にするなんて!」と目を伏せないでください。
『女の子のからだえほん』は、女の子の体の仕組みや人権教育まで、わかりやすく解説している包括的性教育を学べる本です。ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の認定マークを獲得しているので、正しい知識を安心して身につけられます。
性教育と聞いたときに、日本人の多くは「体に関すること」「セックスに関すること」などを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、世界で今すすめられている性教育は、それよりもっと大きな範囲を指します。
たとえば、体の構造やセックスはもちろん、受精の仕組み、赤ちゃんの成長、ジェンダー、思春期、はじらい、性的思考、愛、同意、多様性なども「性教育」の部類です。『女の子のからだえほん』では、これらのことがフルカラーでわかりやすく解説されています。
自分の体を知ることは、自分を守ることはもちろん、他者を守ることにもつながります。もちろん男の子にも、大人にもおすすめの一冊ですよ。
「教えない」のは日本だけ? 『性教育後進国』日本
小学校の教科書に、セックスについて載っていますか?
おそらくほとんどの方は「NO」と答えるのではないでしょうか。「まだ早い!」「興味を持ったらどうするの」なんてネガティブな印象を受ける保護者もいるかもしれませんね。
しかし、その考え方はもう時代遅れ。日本は世界中から『性教育後進国』のレッテルを貼られるほど、性教育が遅れているのです。
2009年、ユネスコが世界保健機関(WHO)と共に「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を作成しました。そのガイダンスによると、性教育をスタートさせるべき年齢は5歳!
たとえばイギリスでは恐竜を使った性犯罪予防アニメで、幼稚園児に性教育。韓国では小学5年生で性暴力について教えて、中学生ではコンドーム装着授業もあるのだとか。
それに比べて日本は、恥じらいの文化が定着しすぎているのか、ほとんど進展なし!
十分な知識がないと、性犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるうえ、インターネットの過激な動画を“これが当たり前なんだ”と誤った認識も引き起こしかねません。
「うちは動画なんて見せないし、気をつけている」というご家庭でも要注意。性に関する情報は、日常に転がっています。筆者の子ども(小学2年生)は、先日「ターミネーター1」を観ていたのですが、激しいキスシーンやベッドシーンがあって親のほうが冷や汗をかいてしまいました。
どこから情報を拾ってくるかわからない、今の時代。性教育は、早いに越したことがないのです。
自分や他人の体、そして多様な考え方。『女の子のからだえほん』で、包括的性教育を始めませんか?
<参考資料>
・株式会社パイ インターナショナル「国際標準の性教育を日本の子どもたちへ『女の子のからだえほん』 を4/14発売」(PR TIMES)
image:PR TIMES
子育てのお悩みを
専門家にオンライン相談できます!
「記事を読んでも悩みが解決しない」「もっと詳しく知りたい」という方は、子育ての専門家に直接相談してみませんか?『ソクたま相談室』には実績豊富な専門家が約150名在籍。きっとあなたにぴったりの専門家が見つかるはずです。
子育てに役立つ情報をプレゼント♪
ソクたま公式LINEでは、専門家監修記事など役立つ最新情報を配信しています。今なら、友だち登録した方全員に『子どもの才能を伸ばす声掛け変換表』をプレゼント中!