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2024.01.15

費用総額250万円。入学後も高額な学費がかかるのに…それでも「中学受験」を選んだ理由

中学受験をするかどうか迷う家庭は少なくないでしょう。受験勉強の大変さはもちろんですが、塾代も決して安くなく、私立受験の場合は総額250万ともいわれています。めでたく入学しても、今度は毎年学費が必要です。親にも子にも大きな負担がかかる中学受験ですが、それでも受験を決めた理由は何でしょうか?

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中学受験を選んだ理由

「ソクラテスのたまご」は、中学受験を経験した親子に、なぜ中学受験を決めたのか、その理由についてアンケート調査しました。すると、受験を決めた理由は大きく分けて3パターンあることがわかりました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.本人が「やりたい」と言ったから

子どもと小さい時からお風呂に入り、私(父親)が通っていた中学校の楽しかった話をよくしていたので、本人がそんな楽しい学校だったら自分もぜひ行きたいと言うようになったから。また子どもの学力もなかなか優秀であったため、本人も受験したかったようです。

本人が、静かに勉強できる環境で、授業を受けたいと言っていたので、受験してみました。オープンキャンパスや説明会なども、学校内や生徒たちを見ることができて、子どもの行きたいという気持ちが大きくなったからです。

家に近くの私立中学校に生物部があり、生物に興味があった息子がぜひ行きたいと志望したためです。いくつか中学校を見学しましたが、ここだけに絞って受験をしました。公立中学は意味のない校則が多いと感じています。また近くの公立中学は薄暗く通わせたいと思いませんでした。

もっとも多い回答が、「本人が『やりたい』と言ったから」でした。自分で決めたことなら、モチベーションも高く取り組めますね。

ちなみに現代の中学受験では、少しでも偏差値の高い難関校を目指すのではなく、子どもの性格に合った学校や、これからの時代を見据えたユニークなカリキュラムを取り入れたりしている学校を目指す傾向もあるようです。受験のスタイルも多様化しているのですね。

2.地元の公立中学校に通わせたくない

兄が中高一貫校に行って、すごく良かったためです。また、近隣の公立中学が、すごく出来の良いお子さんが多く、その中学での内申の点数がなかなか取れないときいたため、高校受験より、中学受験のほうが良いところに入りやすいと考えたからです。

住んでいる市の教育委員会で指定されている学区の中学校が、偏差値があまり高くなく、いじめや素行不良の生徒が多いと噂がありました。中学受験をして、市内の私立中学に入ったほうが子どもに合っていると思ったから受験しました。

不登校、教室に入れない状況で、公立中学校だと同じ状況が続く、改善されないと考えました。保健室登校やカウンセラーが常駐していて、子に寄り添ってくれる私立中学校に進学して、手厚いフォローを受けた方がいいと考えたため。

「中学受験」にこだわりがあるのではなく、「子どもに合った学校が受験の必要な学校だったから」という意見もあるようです。子どもが伸び伸びと過ごせる場所を提供してあげたい、という親心ですね。

3.将来的に有利だと思ったから

校区内の公立中学の評判が良くなかったということと、中高一貫の学校に入った方が大学受験に有利なのではないかと考えたから。のびのびと過ごせるという意味において、できれば男子校に行かせたいという思いもあった。

子どもの自立心と多様性を育むうえで、中学受験をして意中の中学校に通う方が、子供の成長にとって有益であると考えたため。また高校や大学へ進学するうえでも、中学受験を経験した方が子供にとって自信につながると考えたため。

将来なりたい職業や大学受験などを考えて、より良い環境で学びたいと本人が言いました。公立学校の環境を調べてみると、私立のほうが良いことがわかり、折角ならば中学受験させて良い環境に身を置かせてあげたいと考えました。

中学受験や私立中学への入学が、子どもの成長につながると考える方も多いようです。私立中学は学校ごとに特色が異なるので、市立校ではなかなか習わないような授業内容も期待できるでしょう。

同じような学力のお子さんが集まるため、「難しすぎて授業についていけない」「簡単すぎて授業がつまらない」といったこともなさそうです。

中高一貫校は、同じ仲間と長く過ごせるのも魅力

自由回答形式のアンケートには、他にもさまざまな声が寄せられました。

本人から中学受験にチャレンジしてみたいとの申し出があったためです。また、親としても選択肢を増やしてあげたい気持ちもあったので、やってみたいなら…と背中を押しました。親子ともに地元にそれほど愛着がある訳でもなく、地元の公立中学校へ進学する必要性もあまり感じていなかったので、世界を広げるためにも中学受験を選択しました。

転勤族だったので子どもは3年周期で転校してきました。幼馴染がおらず、地元というものがありません。中学受験をし、中高一貫校に入学できれば、多感な時期に6年間もの間、同じ環境で過ごす仲間を持つことができます。そうした機会を子どもに与えたかったためです。

人間関係や将来への考え方を培うことを考えた時に私立中高の環境が良いと判断しました。また、宗教教育のある学校で心の教育も期待していました。一貫校であることにより多感な時期に、長く交流できる友人に出会えることも大きな理由のひとつです。

理由やきっかけは家庭ごとに異なりますが、大事なのは“子ども本人が受験の意義を理解して、やる気を持って取り組むこと”かもしれません。中学受験をすると決めたら、家族一丸となり、努力するお子さんを支えてあげましょう。

私立中学受験のための費用は、総額250万円ともいわれています。また、合格してもそれで終わりではなく、毎年安くはない学費を継続して支払わなければなりません。

親子それぞれ大きな負担がかかるのに、それでも中学受験を選ぶ理由は“本人の希望”が最多でした。お子さんが自分なりに目標を見つけるのは、成長の証。合格へ向けて心身をサポートしてあげられるといいですね。

<参考資料>
DIAMOND 教育Lab

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