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2023.01.02

「子乗せ自転車に小学生を乗せる」「抱っこ紐を使う」は交通違反。知らなきゃマズい「自転車ルール」

2022年10月31日から、自転車の取り締まりが強化されたことをご存じでしょうか。重大な違反に対して交付される“赤切符”を切られると、一発で「前科者」になってしまうこともあり得ます。「知らなかった」では済まなくなった自転車ルールをおさらいしておきましょう。

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信号無視、右側通行で出頭、裁判、懲役も!?

2022年10月31日から、自転車による重大事故を減らすことを目的に、警察の悪質自転車の取り締まり強化がスタートしました。

これにより、これまでは罰則のない警告のみだった「信号無視」「一時不停止」「右側通行」「徐行せず歩道走行」が、比較的重い違反に交付される“赤切符(告知票・免許証保管証)”の対象に。赤切符を切られると、1回の違反でも「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」という刑事罰を課せられる可能性が出てきました。

自動車やバイクなどの運転免許を必要とする車両の場合、軽微な交通違反をしたときに切られるのは、いわゆる“青切符”。減点にはなるものの、期日までに反則金(罰金)を納付すれば刑事上の責任は問われません。赤切符の対象となるケースは、たとえば飲酒運転や無免許運転といった「重大な違反を犯した場合」です。

一方で、運転免許が不要の軽車両扱いである自転車には、青切符のような制度はありません。そのため、取り締まり強化で切符を切られた場合、飲酒運転と同様、交通裁判所などに出頭する必要があります。事実関係を確認して不起訴となるケースもありますが、略式裁判などの形が取られ、罰金刑または懲役刑が課せられることも十分にあり得るのです。

しかし警視庁のサイトをチェックすると、「そうだったの?」と思うような、あまり知られていないルールも。「知らなかった」だけで前科者になってしまうかもしれない今、子どもを持つ親が知っておきたい自転車のルールをおさらいしておきましょう。

親が知っておきたい6つの自転車ルール

1.乗っていいのは車道の左側。逆走はNG!

自転車を運転しているとき、歩道を走行している人はいませんか? これは歴としたルール違反で、自転車の走行は「車道の左側」が原則です。

自転車で歩道を走行してよいのは、幼児・児童や高齢者などの一部に限定されています。とはいえ、車の往来が激しい車道では接触のリスクもあるため、十分注意する必要があります。心配な場合は無理をせず、いったん降りて自転車を引いて歩道を歩くのも一案です。

2.「徐行」「一時停止」「一方通行」など、道路標識に従わなければいけない

道路標識・表示のある場所では、自転車もその表記に従うことが定められています。「道路標識って、車やバイクのためのものでしょ?」と考える人もいるかもしれませんが、決してそうではないのです。

車と同様、自転車も「徐行」「一時停止」「一方通行」などを守らなければなりません。自転車を運転する際は、道路標識もこまめに見ておきましょう。

3.乗せていいのは未就学までの子どもだけ

小学校に上がった我が子を自転車の後ろに乗せていませんか? 「低学年はまだ小さいし」「ちょっとくらい……」「近所だし大丈夫」と思うかもしれませんが、これも交通違反です。

警視庁のサイトにも、幼児を乗せてよいのは「小学校就学の始期に達するまでの者」との記載があります。子どもが卒園したら、面倒でも別の移動手段を考えましょう。

4.おんぶ紐はいいけど、抱っこ紐はNG。乗せていいのは2人まで

座席に座れない年齢の乳児と一緒に自転車に乗っても違反にならない唯一の方法が、「おんぶ紐」を利用することです。やむを得ず、乳児と自転車に乗らなければいけないシチュエーションでは「抱っこ紐ではなくおんぶ紐」と覚えておきましょう。

ただし、自転車に子どもを乗せていい人数は2人まで。前後に幼児を乗せている場合、おんぶ紐の乳児を加えた「3人乗り」は禁止されています。

5.スマホナビの使用はOK、注視はNG

自転車で目的地まで行く際に、スマートフォンのナビ機能などで道を確認することもあるでしょう。車の運転と同じように、ナビの使用自体は問題ありません。自転車に取り付けられるスマホホルダーを使用してナビを設定しておくことも、違反には当たりません。

しかし、自転車の運転中に画面を注視したり、片手でスマホを操作したりしながら運転する行為はもちろんダメ。走行中にスマホを見る必要があるときにはその都度、停車して確認しましょう。

6.自転車を引いているときは歩行者扱い

自転車を引いて歩くときは「歩行者扱い」となるため、自転車の交通ルールは適用されず、歩道を歩いたり、歩行者用信号機に従って渡ったりしても何の問題もありません。

複雑に入り組んでいるような道や大きな交差点などを通る際に「交通ルールがよくわからない」と感じたら、とりあえず自転車を降りて歩くのはひとつの安全策といえそうです。

安全のためにルールの確認を

実は知らないルールも多い自転車。車の運転ほどの緊張感もないために、「ちょっとくらい」と気が緩みがちでもあります。最低限のルールは守っていても、細かなルールを理解しないまま自転車を運転している人もいるのではないでしょうか。

誰でも手軽に乗れる便利なものだからこそ、ご自身とお子さんの安全のためにも、細かい交通ルールを今一度、確認しておきましょう。

<参考資料>
警視庁「自転車の交通ルール」
くるまのニュース

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