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2022.03.23

子どもを「読書好き」にするヒント。本を手に取るきっかけや習慣化するための工夫とは

子どもがもっと本をたくさん読んでくれたら、もっと学校の成績が伸びるのでは? 子育てをしている保護者の中には、こんな風に思ったことがある方もいるかもしれません。
一体どうすれば、子どもが率先して読書をするようになるのでしょうか? 今回は、増進会ホールディングスが実施した「小中高生の読書に関する調査」をもとに、子どもを「読書好き」にするヒントを探ります。

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ほとんどの子どもは読書好き!?

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「子どもは習慣的に読書をしているかどうか」を小中高生の保護者に尋ねたところ、小学生の保護者の約 6割、中高生の保護者で約半数が、「習慣的に読書をしている」と回答しました。

その頻度は「週に数回程度」がもっとも多いようです。

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また保護者に「子どもが読書好きだと思うかどうか」を尋ねたところ、小学生の保護者の7割以上、中高生の保護者の約7割が「子どもは読書が好きだと思う」「子どもはどちらかといえば読書が好きだと思う」と回答しています。

この結果から、多くの子どもたちは本が好きで、ある程度の読書習慣があることがわかります。

「そんなに多くの子どもに読書習慣があるの?」と、この結果を少し意外に感じる方もいらっしゃるかもしれません。この要因として、学校で実施されている「朝の読書」が影響していることが考えられます。

高校では「朝の読書」を未実施というところも多いので、できれば小中学生のころに、学校だけでなくプライベートな時間でも読書習慣をつけられることが理想だといえます。

子どもが読書しないのはなぜ?

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「子どもが習慣的に読書をしていない理由」を聞いた質問でもっとも多かった回答は、小学生、中高生ともに「漫画やテレビ、ゲームなど、他のことに興味・関心が高い」という理由でした。

小学生は次いで「読書よりも勉強を優先している」ことが、中高生は「習い事や部活動などで忙しい」ことが、読書をしない理由になっているようです。

注目したいのは、中高生になると「スマートフォンを持つようになった」ことで、読書の機会が減ってしまっているということです。

SNSやネットサーフィンをするが増えると、読書をする時間が削られるのは必然です。スマホを持たせるにあたっては、スマホに依存しないよう親子でルールを決めておくと良いでしょう。

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「他のことに興味・関心が高い」「忙しくて時間が取れない」等が“時間”的な問題だとすれば、「本を読むことが苦手」「読みたいと思う本が見つからない」というのは、“選ぶ本”に問題があると言えるでしょう。

習慣的に読書をしていないと答えた小学生の保護者のうち4割弱が、子どもは「本を読むことが苦手」だと答えています。

読書を習慣にするためには、早いうちに本に対する苦手意識を払拭する必要があります。

子どもが本を手に取るきっかけ

読書を習慣化するためには、まずは本を好きにならなければなりません。では、どうしたら子どもが「読みたい」と思える本と出会えるのでしょうか。

子どもが本を手に取るきっかけを小中高生の保護者に尋ねた結果から、4つの「出会い」のポイントを紹介します。

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書店や図書館・図書室で

書店や図書館、学校の図書室で本と出会うことのメリットとして、「本のスペシャリストのおすすめが手に取れる」ということが挙げられます。

「この本が読みたい」という時はもちろんのこと、「どんな本を読んだら良いのかわからない。けど本を読みたい(読ませたい)」という理由で書店や図書館、図書室を訪れることもあると思います。

書店や図書館、図書室では、本の専門家がジャンルの垣根を越えて集めた本を、関連付けてわかりやすく展示・販売しています。

大まかにでも読みたい本のジャンルが決まっているのなら、読みたい本に出会える可能性が高いと言えるでしょう。

好きな作家やシリーズがある

児童書であれば『おしりたんてい』シリーズや『かいけつゾロリ』シリーズ、海外作品であれば『ハリーポッター』シリーズなど数々の名作シリー ズが出版され、多くの子どもたちに愛されています。

小学生が好きなシリーズに出会うきっかけとして、 保護者が勧めた本や学校などでの読み聞かせなどから本へ興味が向かったということもあるでしょう。

好きな作家やジャンルが見つかると、続巻や関連本に手が伸びるので、読書の習慣化につながります。

家庭や家族の影響

年齢が低ければ低いほど、子どもが自ら本を選ぶことは難しいもの。特に小学生のうちは保護者やきょうだいが選んだ本がそのまま子どもの読書傾向に影響します。

読みたい本が手元に届かない状態が続けば、身近に本がたくさんある環境であっても、本が苦手な子になってしまうかもしれません。

子どもの年代や性格に合った本を選んであげることが大切と言えるでしょう。保護者が読ませたい本と子どもが気に入る本、その2つのバランスが重要です。

友人や学校など外部からの影響

中高生になると、学校や友人との関係性が徐々に濃くなってくるため、本選びについても、学校の先生または友人からすすめられたものを手に取るようになってきます。

思春期に入るとなかなか親の言葉が届かなくなりますが、友人同士や学校での読書活動が、読書への興味関心を広げてくれるようです。

親はどんな本をすすめればいい?

今回の調査によると、子どもに本をすすめたことがある保護者は約9割もいました。一体どのような本を子どもにすすめているのでしょう。

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子どもの興味に合わせてすすめる

小学校低学年であれば、人気の絵本やアニメからの延長で作品を選んであげてもいいかもしれません。

しかし、年齢が上がっていくごとに子どもの興味関心も変化していくので、子どもが日ごろからどんなことに興味を持っているのか観察しておくことが大切です。

小学校高学年以上であればライトノベルや、漫画が原作のノベライズ本をすすめてみるのも良いでしょう。

保護者の読書経験からすすめる

絵本や児童書など、過去に読んだことのある本であれば、簡単なあらすじを説明したり読書に基づく経験を話したりすることができます。

また中高生になると、「保護者が読んで面白いと思った本」をすすめることが増えるようです。

この年齢になると、大人の目線に近いものの見方ができるので、親子で内容を共有することができるようになるので、家族で観た映画やドラマの原作本を読んでみるのも良いかもしれませんね。

親子で感想を言い合うことで、本を通じたコミュニケーションも生まれ、本を身近に感じてくれるきっかけになるでしょう。

巷で話題の本をすすめる

書店や新聞広告、ネットの売上ランキングなど、さまざまなところで人気の本が紹介されています。

売れている本・評判の本は、多くの子どもに読みやすく面白いものも多いので、本が苦手な子にもすすめやすいと言えるでしょう。

また2021年はスポーツ界で大きなトピックがあった一年でした。東京オリンピック・パラリンピックの開催や大リーグでの大谷翔平選手の活躍など、連日大きく報道されました。

ほかにも将棋の藤井聡太棋士が破竹の勢いで活躍したことや、ノーベル物理学賞を真鍋淑郎氏が受賞したことも記憶に新しいのではないでしょうか。

このような話題の出来事から新しい分野に興味を持つことも、好きな本に出会うきっかけにつながります。

読書習慣をつけるための工夫

最後に、小中高生の保護者からの自由回答の中に、「子どもが読書好きになるヒント」がありましたので、いくつか紹介します。

おうち図書館を作る

リビングに子ども用の小さな本棚を置き、図書館から借りてきた本(子どもからのリクエスト本+興味を持ちそうな本等)を常に並べて置いています。(小5保護者)

緊急事態宣言中に図書館も空いていない時期があったので、自宅の本棚にたくさんの本を買い「おうち図書館」にしたところ、読書の習慣がつき、今でもその習慣が続いている。(小4保護者)

リビングなど家族全員が集まる場所に、保護者がすすめたい本や子どもが読みたい本などを置き、「おうち図書館」を作ることで、本がより身近になるでしょう。

子どもだけでなく保護者も一緒に「おうち図書館」を活用し、家庭内で読書の時間を作るのもおすすめです。

一方的に親から子へ読書を強いるのではなく共に本を楽しむことで、家族みんなで読書を習慣化していくと良いですね。

図書のサブスクを活用する

毎月2冊おすすめの本が送られてくるサービスを祖父が申し込んでくれて、親や子どもが選ばないような本にも出会えます。小学校入学頃から始めて、未だに数年前の絵本を読んだりもしています。お気に入りの本は何度も読み返ししているようです。(小5保護者)

幼児期に絵本が定期的に送られてくるサービスをご存じの方も多いと思いますが、児童期から中学生までを対象にしたサービスもいくつかあります。

価格や冊数はそれぞれ違いますが、いずれも子どもの発達段階に応じて、その時々にピッタリの本を送ってくれます。

「子どもにどんな本をすすめたらいいのかわからない」「本をゆっくりと選ぶ時間がない」という保護者の方は こういったサービスを活用して、定期的に名作を勧めてあげるというのもいいかもしれませんね。

電子書籍を導入する

子どもがどうしても紙媒体に向き合うことが苦手な場合、電子書籍を活用してみてはいかがでしょうか。

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アンケートによると圧倒的に紙媒体で本を読む子どもが多いですが、中高生になるとスマートフォンを利用して本を読む子どもが1割、タブレットでは小中高生で6パーセントほどいることがわかりました。

コロナ禍において学校の授業がオンライン化したり、学校からタブレット端末を支給されたりと、子どもたちは親が思っている以上に電子端末に抵抗なく触れています。

紙でページをめくるよりスクロールするほうが楽と感じる子もいるかもしれません。

電車通学をしている中高生であれば、紙の本を持ち歩くよりも手軽に車内で読書できますし、また大きくて重たい図鑑など写真やイラストを多用している書籍が好きな小学生なら紙媒体よりも読みやすく感じる部分がありそうです。

親子で「運命の本」を探しに

どんな子にも気になっていること、興味のあることはあるものです。まだ自分の好きな本や作家に出会っていないのであれば、子どもの興味に合う本を書店や図書館で一緒に探すところから始めてみてはいかがでしょうか。

動物が好きな子は動物のたくさん出てくる本、漫画やアニメが好きな子はそのノベライズ本…。いきなり難しい本からスタートせず、見て、読んで、楽しいと感じるものに出会うことから 始めてみましょう。

一度読書を楽しいと思えたのならこっちのもの! 親子で楽しみながら読書が習慣化できたら良いですね。

<参考文献>
増進会ホールディングス(Z会グループ)「小中高生の読書に関する調査」(PR TIMES)
・日本読書学会(2019)『読書教育の未来』

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