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2022.03.22

アグネス・チャンの子育て論「知識が増えれば子育てはもっと楽しめる!」

2022年2月に新刊『0歳教育』を発売した、アグネス・チャンさん。母親と教育学専門家という二つの視点から、著書に込めた思いと日本の子育て環境の問題点について話してくれました。「0歳は過ぎてしまった話」と思う読者は多いかもしれませんが、アグネスさんが発信する言葉には、全ての子育て世代に響くエッセンスが溢れています!

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全ての親子をハッピーに! それが『0歳教育』を執筆した理由

アグネスさんの新著『スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育』(以下、『0歳教育』)は妊娠中の人、出産を間近に控えた人、今まさに0歳育児をしている人に役立つ情報が満載です。

けれど、『0歳教育』には子育て中の親はもちろん、社会全体で知るべき要素もたくさん盛り込まれています。

自分のこれまでの育児を振り返るとともに、親としての在り方を改めて学ぶことができる『0歳育児』。読めば、わが子が昨日よりいとおしくなる。アグネスさんの思いが詰まった温かな子育て本です。

まずは、なぜ今『0歳教育』を執筆しようと思ったのか。その理由からお話してもらいましょう。アグネスさん親子のエピソードも、必読! 子育てのヒントとして役立つはずです。

無意識のうちに吸収できる0歳は「成長の黄金期」

私が『0歳教育』を執筆した理由は二つ。

  1. 0歳が成長の黄金期であることを知ってほしいから
  2. お母さんたちに自信を持って子育てしてほしいから

最初に一つ目の理由、0歳が成長の黄金期ということからお話ししましょう。

0歳児の子育てというと、食べる・寝る・排泄する・清潔にするなど体の成長を一番に考えるものです。もちろん、それもとても大事なこと。けれど、心理学的知見では0歳児の期間は「成長の黄金期」といわれています。この時期にしっかり教育することでその後の子育てがうんとラクになり、子ども自身の生きやすさにもつながります。

“教育”と聞くと勉強を教えるというイメージを抱く人もいるかもしれませんが、そうではありません。子どもが生まれながらにして持っている才能や可能性を合理的に、最大限に引き出してあげることなのです。

ではなぜ、0歳が成長の黄金期といわれるのか。それは、全てを無意識のうちに吸収することができるからです。「三つ子の魂百まで」という有名なことわざにある通り、無意識の価値観は3歳までにほぼ完成するといわれています。幼稚園や保育園といった外の社会からの影響がない今の時期だからこそ、親として子どもに伝えたいことや良いと感じる価値観を“仕込む”のです。

意識的に覚えた(学んだ)物事は、間違っていると感じれば意識的に直すことができます。しかし、無意識に覚えた物事は間違っていてもなかなか直すことができません。だからこそ、無意識の価値観の中にできるだけたくさん良いものを詰め込んであげることが大切です。

無意識の価値観を良いものでいっぱいにする方法を著書の中からいくつか紹介すると、

  • とにかく、いっぱい話しかける
    言葉はまだ理解できていなくても、無意識の状態で記憶します。たくさんの単語を聞くことで、喋り出すのも文字を覚えるのも早くなります。たとえ意味が伝わらなくても、私は漢詩や俳句なども聞かせていました。
  • 赤ちゃんのお手本になる
    赤ちゃんは、身近にいる大人のまねをします。どのように成長していくかは、この時期の人間関係に大きく左右されるのです。できるだけニコニコ笑顔で接して、汚い言葉は使わず、夫婦げんかで大きな声を出すなどの激しい感情表現は控えましょう。
  • ハグで安心感を与える
    抱きしめたときに感じる親の心臓の鼓動や肌の感触、匂いなどは赤ちゃんの精神安定剤。不安が多い赤ちゃんは、泣いたりぐずったりという時間が多くなります。安心感を抱くことで、脳の成長にも良い影響を与えることができます。

など、実に簡単! 特別な能力がなくてもできることばかりです。 

そして、最も大切なのは「自分は愛されるべき人間だ」という実感を抱かせること。これが親としての一番の課題であり、わが子が持つ可能性を伸ばす力を育てることになります。

良い価値観は生きるための“財産”になるから

無意識のうちに学んだ価値観は、“荷物”として背負うネガティブなものではなくポジティブな“財産”にしてあげたいものです。それが、その子のハッピーな人生にもつながります。生きていく間に、人間は何度も壁にぶつかることがあります。しかし、自分の内に財産がたくさんあれば立ち直ることができるのです。

笑顔でたくさん話しかけて、抱きしめてあげることで、赤ちゃんは無意識に「愛されている」と感じることができます。そして、愛されているという良い価値観が心の基盤にあると「自己肯定力」が育まれます。

自己肯定感が低いと、上を見ればコンプレックスを感じ、下を見ると優越感を覚えます。こういった落ち込みや快感に振り回されてばかりでは、疲れてしまいますから。

アグネスの子育てエピソード① どんな性格でも、立ち直る力があれば大丈夫!

わが家の息子は3人とも、それぞれ違った個性を持っています。

長男は真面目すぎてストレスを抱えやすい。次男は繊細なタイプゆえ、壁にぶち当たることが多い。三男はさすが末っ子なのでしょうか、生きる術をたくさん知っていると感じます。

でも、長男も次男もポジティブに持っていく術を知っています。「自己肯定力」があるから自分を信じることができ、立ち直ることができるのです。

全てのお母さんに子育ての楽しさを知ってほしい!

私が『0歳教育』を執筆したもう一つの理由は、お母さんたちに自信を持って子育てしてほしい、子育てのプロセスを楽しんでほしいと思ったからです。

わが子が誕生してから12ヵ月の間に「しんどい」という気持ちを持ってしまうと、その後もこの気持ちを拭うことはなかなかできません。そして、そのことで自分を責めるお母さんもいるし、逆に子どもを責めてしまうお母さんもいます。でも、誰のせいでもない! 子育ては誰でも最初は初心者です。子どもが学びながら成長していくように、親も学ぶプロセスにいるのですから。

母親になるというのは女性としての成長期、ターニングポイントだと思っています。出産して初めて、「世の中には、自分の思い通りに動かないこともあるんだ」と知りますよね。だから、しんどいという気持ちも生まれるのです。

私も長男を出産したときは、不安ばかりが大きかったものです。夜泣きがひどくてなかなか睡眠時間が確保できず、夜中にソファに座って長男を抱っこしていることもしょっちゅうでした。でもある時、思考を変えてみたんです。「座って寝るシーンで思いつくのは、新幹線や飛行機。じゃあ、抱っこして大好きなハワイに行くつもりでいよう!」って。息子が寝てくれないときには、「さあ、これからハワイに行くぞー!」と想像するのです。そうすると、気持ちがラクになって抱っこしながらでも寝られたのです。そして、不思議と息子の夜泣きも改善していきました。

そのときに気付いたのは、親が覚悟を決めれば赤ちゃんも安心するということ。「なんで、寝てくれないの!?」という狭い視点ではなく、“間口”を広くすることでいろいろな景色が見えてきます。

赤ちゃんを理解すると、自分に何ができるかという思考の切り替えができるのです。知識があれば、子育ては楽しめます。“想定外”ばかりでは楽しめませんが、“想定内”なら楽しめる、慌てない、不安がない! もちろん、それでも想定外のことは出てくるものですが、減らすことはできるはずです。

私がお母さんたちに伝えたいのは、ただ一つ。

産んで大丈夫だよ。方法を知っているか知らないかの差だけで、誰でもできるから。

ということ。だから、著書にはこれまでの育児書にはなかったもの、みんなが話題にしなかったもの、お母さんがラクになる方法をいっぱい詰め込んだつもりです。

アグネス論争から35年。日本の子育て環境は改善されたのか?

アグネスさんといえば1987年、テレビ番組の収録に長男を連れていった“子連れ出勤”に対する賛否両論が繰り広げられた「アグネス論争」も有名です。

あの頃と比べて日本の子育て環境もだいぶ改善されたように思えますが、アグネスさんは日本にはまだ「産めよ、殖やせよ」という視点が根強く残っていると考えます。

日本の少子化対策は“産む前”に目線を移すべき

根本的な部分ですが、女性が楽しく生きられる世の中でなければ子どもは生まれません。女性がどんな選択肢を導こうとも平等であることが肝心です。

子育ての役割というのは、女性だけの責任ではありませんよね。男性の女性を見る目が変わらない限り子育てに悩む母親は増え続けるだろうし、少子化問題も解決しないと思うのです。

「愛する人の子どもがほしい」というのは、人間がもともと持っている欲望の一つです。けれど、それを抑制してしまうものが世の中にたくさん存在します。それを一つひとつ取り除いていかないと、子育て環境の改善や少子化問題の解決は望めません。

今の日本の政策は、子どもを産んでからの政策が中心です。でも、少子化は産む前の問題を解決しなくては改善されません。果たして今の日本は、「赤ちゃんがほしい」と実感できる社会になっているでしょうか?

子どもを持つことは、自分の成長につながります。人生で感動する回数が増えます。子どもがいることで人生が複雑になりラクではないけれど、毎日がドラマ、物語の連続です。けれど、子育てに対するネガティブなシナリオばかりが報道される世の中では「子どもがほしい」とは思えませんよね。日本は謙遜する文化だから、そのドラマや物語を自慢できないのも子育て中の母親に窮屈な気持ちを抱かせている気もします。私は息子たちの自慢話を周りによく話しますが、もっと“親ばか”になってもいいと思うのです。子育ての楽しさをたくさんの人と共有できる社会になってほしいというのは、私が強く願うことです。

アグネスの子育てエピソード② 子どもの自慢話はどんどんしよう!

心優しい三男の話を紹介しましょう。

彼は、引き取り手の見つからない犬や猫を保護する活動を行っているのですが、生まれつき白血病の子猫2匹を引き取ったことがありました。ある時、会社の事業で大事なプレゼンがあったため社長と一緒に渡米したのですが、なんと猫の危篤の知らせを受けてプレゼン途中に帰国したんです。

親からすると「せっかく築き上げた地位を失うことになるかもしれない」と心配だったのですが、自分を信じているから決断できるんですね。失わない自信がある、失っても大丈夫という自信があるんです。そんな彼の行動にほれ直しましたよ。もちろん、彼が失職することもありませんでした。

こんなふうに、私はたとえ周りに引かれても息子たちの自慢をたくさんします。なぜなら子育ての楽しさをみんなと共有したいし、子どもたちの良い部分を認めることにもなるからです。

日本は“お母さん”をもっと称賛するべき

日本における、“美しい女性”の価値観も問題だと思います。若くて細くて、メイクをきれいに施している女性への称賛が強く、子育て中の女性に対する称賛が少ない。「子育てを頑張っているお母さんたちもすてき!」という視点が極端に少ないのです。

例えば、芸能界では出産後すぐに復帰する人も少なくありませんが、出産前と変わらない体形をキープしていると「出産前と変わらずにきれい!」と褒めますよね。もしかしたら、母乳が出ないとか体調が良くないとか、子どもの世話ができないといった悩みを抱えているかもしれないのに…。

美しさの定義や型が狭い範囲で固まっているというのは、危険な風潮だと思います。そしてこのことは同時に、女性へのプレッシャーにもなります。結婚後、出産後の自分の見た目の変化はもちろん、周りの変化が怖いのです。

「子どもを産んでも大丈夫。何も変わらないよ」という温かな気持ちでサポートする。そういった社会全体のムードが必要なのではないでしょうか。

もちろん、女性もその分頑張らないといけませんよ! 与えられた仕事は120%で完成させる。「お母さんになったからダメになった」と言わせてはいけません。これは近い将来、子どもを持つかもしれない後輩のためでもあります。私が仕事も子育ても手を抜かなかったのは、「子どもがいても、アグネスはできたじゃない」という前例を作りたかった気持ちもあるからです。大変かもしれないけれど、その努力は必ず誰かが見ているはずですから。

【アグネスの子育てアドバイス】子どもにとって親との時間は“魔法”

3人の子どもを育てた母親であり、教育学の専門家でもあるアグネスさん。『0歳教育』の他にも、子育て中の親に向けた著書を何冊も出版しています。ここからは、ソクたま読者に向けた子育てのアドバイスをしてもらいます。

  • 笑顔を見せる、笑い合う
  • 正しい言葉を教える
  • たくさん話す

これは、『0歳教育』で紹介している赤ちゃんとのコミュニケーションの方法です。でも、どの親子関係にも大切なことだと思いませんか? 子どもの成長とともに、妥協したりやめてしまったりといったことはないでしょうか。

子どもと会話をする時、ちゃんと目を見て向き合っていますか?
子どもと同じ空間にいる時、ついスマホに夢中になることはありませんか?
「大好き」という気持ちを、言葉やスキンシップで表現することはありますか?

お母さん、お父さんたちに伝えたいのは、親子が一緒に過ごす時間の重要性です。

今の子どもたちはテレビやゲーム、YouTubeなどのスクリーンタイムが多いという問題はよく聞くところでしょう。コロナ禍でおうち時間が増えたことで、より顕著になった問題でもありますよね。スクリーンタイムが多くなると目や耳に良くないし、注意力散漫になるともいわれています。

今の子どもたちに必要なのはクリエイティビティ。教育が進化しても直接体験を失わせてはいけない!/歌手 アグネス・チャン
今の子どもたちに必要なのはクリエイティビティ。教育が進化しても直接体験を失わせてはいけない!/歌手 アグネス・チャン
世界を舞台に活躍するアグネス・チャンさん。教育学・心理学に精通した彼女は、コロナ禍の毎日を通して、これからの教育をどのように考えているのでしょうか。自身の子育て.....

子どもたちは、「ゲームがしたい」のではなく「面白いことをしたい」のです。

ゲーム時間を減らして外で遊ぶ、散歩をしたり公園で遊んだり、ボードゲームをしたり。金魚を飼ってみる、花や木を育ててみる、たけのこ掘りに行く…ほんの少しだけ想像力を働かせれば、子どもと一緒にできることはたくさんあるはず。

スクリーンタイムを減らすのは今の時代では努力が必要なことですが、親子が共に過ごす時間が増えます。

日々のルーティンで忙しく「時間が足りない」と考える人は多いかもしれません。でも、子どもと集中して遊ぶのは10分でもいいんです。たった10分で、子どもは満たされます。「自分が愛されている」と実感し、安心できます。親との時間は、魔法です。これは、私自身の子育て経験から実感していることでもあります。仕事で忙しかった時期は家族でお出かけする時間もなかなかありませんでしたが、一緒に外に出て近所のお店でアイスクリームを買い、食べながら帰るというただこれだけのことでも喜んでくれました。二日酔いでしんどいのに、お父さんがサッカーを一緒にしてくれたとか、夜中までかかってハロウィンの衣装を作ってくれたとか、親の頑張りは子どもの記憶に残るものです。

アグネスの子育てエピソード③ “いつもと違う”が子どもはうれしい

子どもたちとお花見に行く約束をしていたものの、仕事のスケジュールがいっぱいで気付けば満開の時期は過ぎていました…。でも、子どもたちとの約束は絶対に守りたかった!

仕事から帰宅したある日の夜、遅い時間ではありましたがコンビニでお団子を1本ずつ買って、近所の公園でお花見をしました。

桜の名所でなくても、出店がたくさんある場所じゃなくてもいいんです。

子どもたちはこのときのことを鮮明に覚えていて、大人になった今でもよく話題にしています。お金をかけたり遠くに出掛けたり、大きなイベントにしなくても子どもは喜んでくれます。

【アグネスの子育てアドバイス】子育てはいつでも軌道修正できる

どんなに仕事が忙しくても子どもとしっかり向き合ってきたアグネスさんですが、失敗や後悔が全くないというわけではありません。でも、子育てで「ちょっと違うな」「この方法は良くないかも」と感じるのなら、子どもが何歳になっても軌道修正することはできるといいます。

アグネスの子育てエピソード④ 思春期の「来なくていいよ」は本心じゃない!?

長男は高校がアメリカだったため、学校の行事に親が参加できないことが多くありました。でも、彼が「大した行事じゃないから、来なくて大丈夫だよ」と言うので、私はその言葉を信じていました。

ところが、スタンフォード大学に合格して大学の寮に送っていく車中で「ママ、行事に来てくれないことがあったよね。弟たちにはそうしないでね」と言われたのです。

それを聞いて、私は号泣でした。なんてかわいそうなことをしてしまったんだろう…と。

子どもは中学生、高校生と大きくなるにつれて本心を言ってくれないこともあります。子どもの「大丈夫」とか「来なくていいよ」を信じてはいけないというのも、私の経験から伝えたいことですね。

わが子に親の欲を押し付けてはいけない

子育てにおいて大切なのは、子ども自身の個性を認めること。親の欲を押し付けず、自分の持ち物ではないというスタンスを持つことが大切です。そして、愛しているという気持ちと幸せを願う気持ちをずっと持ち続けましょう。成績が良いとか優しいとか、強いとか…そういった欲は親だからこそ出てくるものですが、わが子に対するハードルを上げてはいけません。

もし今、親子の関係性に悩んでいるのなら、初心にかえってわが子が生まれたときのことを思い出してみてください。

子どもを感情的に叱ってはいけない

子育てしていく中で、子どもを叱るシーンはたくさんあるでしょう。しかし、叱る方法には気を付けなければなりません。叱るという行動は、技術の要るものなのです。「ダメでしょ!」と一方的に叱るだけだったり、感情的に叱ったりということはありませんか? 

わが子が良くない行動をしたときには、

  1. 「君はどう思う?」と聞いてください。答えが出るまで待ちましょう。
  2. 良くない行動をした理由を聞いてください。
  3. その行動が悪いことであると理解できなければ、説明してあげましょう。

肝心なのは、親自身が納得のできる説明ができるかどうかということ。うまく説明ができないことは、子どもに伝わりません。また、子どもに直してほしい行動を親ができていなければ、説得力がありません。

私も子どもたちが小さい頃、「片付けなさいよ!」とよく注意したものですが、子どもたちは全然納得してくれませんでした。私自身片付けが苦手で、「片付けができなくても生きていける!」と思っている部分があったからでしょうね(笑)。

アグネスの子育てエピソード⑤ 親は子どものお手本になろう!

幼い頃の長男は、あいさつができない子どもでした。理由を聞くと、「知らない人だから」「恥ずかしいから」 …。あいさつは、人との出会いのきっかけになるものです。あいさつの大切さを知ってほしかったから、こんなふうに説明しました。

「相手の視界に自分が入って、興味を持ってくれたり存在を認めてくれたりするんだよ。最初はママの後ろに隠れていてもいいよ。ママがしっかりあいさつするから見ててね。あいさつしながら、あなたに相手の情報を伝えるからね。そしたら、“知らない人”じゃなくなるよね」って。

ソクたま読者の皆さんは結婚してもう何年もたっていると思いますが、まずは好きな人ができたこと、結婚できたことはすばらしい。おめでとうございます! そして、勇気をもって子どもを産んでくれたこと、ありがとうございます。

まだ親の元に子どもがいるというのは、本当にうらやましいです。子育てに追われている間は感じないものですが、自分の人生の中で一番華やかで、一番大変で…。でも、一番生きていると実感できる時期でもあります。

子育ての過程で、失敗や後悔することは誰でもあります。でも、親の愛があれば子どもは全て許してくれます。子育ては振り返ればあっという間に終わってしまうものですから、今のこの期間をエンジョイしてくださいね!

<取材・文 濱岡操緒>

アグネス・チャン

アグネス・チャン

歌手・エッセイスト・教育学博士[ Ph.D.] 香港生まれ。1972年に日本で歌手デビュー後、上智大学国際学部を経てカナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1994年にアメリカのスタンフォード大学で教育学博士号(Ph.D.)取得。1998年に日本ユニセフ協会大使に就任。現在では、芸能活動に加え、エッセイスト、大学教授、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など、文化人として世界を舞台に幅広く活躍中。アグネス・チャン公式サイト

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