子どもがリビング学習していても「ダイニングがすっきり片付く」3つのコツ
「家族みんながムリなく続けられる片付けと心地よい暮らしづくり」をコンセプトに「つづく暮らし」を主宰する3児(中3・中1・小5)の母で、整理収納アドバイザーのtakaさんに、「ソクラテスのたまご」読者がお悩み相談。今回は「リビング学習をする子がいてもダイニングがすっきり片付く方法はありませんか?」という質問に答えてもらいました。
小1ママ・Hさんのお悩み
「賢い子はリビング学習をしている」ことを見聞きし、小学生のわが子には、あえて自室を作らずリビング学習をさせています。親の目の届くところで勉強するのは安心感があるのか、毎日の学習はしっかり行うことができているのですが、リビングに子どものものが溜まっていくのがストレスです。
とくにダイニングテーブルのうえにものがあると落ち着かず、つい「片付けなさい」「どけて!」と声を荒げてしまうことも…。リビング学習をする子どもがいてもダイニングがすっきり片付く方法はありませんか? できたら子どもに率先して片付けをしてもらいたいです。
ダイニングが片付く3つのコツ
リビング学習をしていて、勉強には集中できているけれど、子どものものが溜まっていくのをストレスに感じてしまう…そういうお悩みはとても多いです。
Hさんのお宅では自室を作っていませんが、子ども部屋を作っても学習はリビングでというお子さんは多く、子どものスペースがあるのに結局リビングにものがあふれている…というご家庭も。
わが家には中学生の息子2人と小学生の娘1人の3人の子どもがいて、Hさんと同様、子どもには自室はなく、小学生の間はリビング学習。2歳差の子どもたちは小学生の時期が重なり、うち2年は3人分のランドセルと学習用品がダイニングまわりに集まっていました。
ダイニングまわりにモノが溜まるストレスも感じる中で、わが家が取り入れたすっきり片付くための方法は以下の3つです。
- 学習する場所の近くに収納を作る
- リビングに置くものを厳選する
- 片付けるタイミングを決める
それぞれ詳しくご紹介しますね。
1.学習する場所の近くに収納を作る
学習机を買わずにリビング学習する場合は、勉強する場所の近くにランドセルや教科書・ノートなどの収納場所を作るようにしましょう。勉強する場所と収納が近いほど、勉強に取りかかりやすく、片付けも楽になります。
わが家は勉強するダイニングテーブルのすぐ脇に収納場所を設け、ランドセルも同じスペースに置くスタイル。収納棚には無印良品のパイン材ユニットシェルフ(奥行25cmタイプ・86cm幅・小)を使っています。
収納を作る際はしくみを複雑にせず、なるべく簡単・シンプルにすることが大切です。
例えば、文房具の収納なら、小さな引き出しごとに分けるより、ある程度まとめて入るものを選んで中で仕切る方がおすすめ。
引き出しを開け閉めする工程や分ける工程が多いと、子どもは戻すのが面倒に感じたり迷ったりしてしまいます。その結果、片づけずに置きっぱなしになってしまうケースも多いです。
勉強や絵を描く時に使う文房具は、無印良品のポリプロピレン収納キャリーボックス・ワイド・ホワイトグレーを使って収納(わが家は仕切りをひとつ外しています)。
使う際ダイニングに出して、片付ける際は使ったものをポイッと入れて元の場所に戻すだけなので子どもも楽に片づけられます。
一緒に使うことが多いものは、ひとつの引き出しやケースにまとめて収納すると子どもも分かりやすく、出し入れが楽にできます。引き出しやケースは深さがあるほどたくさん入るのですが、ものが重なって下のものが見えなくなってしまうので、深すぎるものは避けるようにしましょう。
また、わが家では教科書やノートなどを無印良品のポリプロピレンスタンドファイルボックスに収納していますが、前面の立ち上がりがない方が出し入れは楽にできます。
前の立ち上がりがない方がいいという方は、無印良品のスチロール仕切りスタンドを使ってざっくり収納すると、教科書が雪崩れることもなくスムーズに出し入れできますよ。
2.リビングに置くものを厳選する
自室がない場合、子どもの学校関連のものをどこに置くかも悩みますよね。リビング学習だからといって、子どもが学校や習い事で使うもの全てをリビングに置くのはずっと散らかってストレス。
リビング学習する場合は、リビングに置くものを子どもと厳選するのがおすすめです。
わが家では、普段よく学校に持っていくものとリビング学習で使うものはリビングに、それ以外のものはウォークインクローゼットにと収納場所を分けました。
毎日学校に持っていくハンカチ・ティッシュ・給食セットなどはランドセルのすぐ下に収納場所を設けたことで、毎日の準備がスムーズです。収納は無印良品ポリプロピレンケース収納・横ワイド・薄型。
折りたたみ傘やランドセルカバーもランドセルの近くに収納。近くに収納を作ったことで、子どもたちは天気を見ながら傘を入れたりランドセルにカバーをつけたり自分でしています。収納は重なる無印良品のラタン長方形バスケット・中。
必要な時だけ持っていく裁縫道具や絵の具などの学校関連グッズは、ウォークインクローゼットの引き出しにまとめて収納。引き出しに入らない鍵盤ハーモニカや習字道具は足元の空いたスペースにまとめています。いずれも娘の衣類の近くに収納しているので、必要な時に本人が出して学校に持っていきます。
娘は週に1回英会話を習っていて、毎日の宿題はダイニングでします。ですので、テキストとバッグも今使っているものだけを厳選してリビングに置いています。
3.片付けるタイミングを決める
すっきりした状態を作るには、片付けるタイミングを子どもと決めることも大切です。
わが家では、食事の前にダイニングテーブルの上を片付けるというルールです。片付けないとご飯が食べられないので、ご飯の時間が近づくと各々自分のものを片付けます。
卓上ホウキとゴミ箱を近くにセットしておくと消しゴムのカスの掃除もしやすいです。使っているのは無印良品の卓上ほうき・ちりとり付きです。
子どもが率先して片付けることはないかもしれませんが、片付けるタイミングを決めることで、「この時間になれば片付く」と親も分かるので、「片付けなさい」と1日に何度も言うことはなくなるはずです。
わが家も日中は散らかっていますが、ご飯の支度が終わりそうなタイミングで「そろそろご飯だから片付けて」と声がけするだけで済んでいます。
また、テーブルの上にあるものを一時的に置ける場所として、カゴやボックスなどを準備する方法もありますが、一時置きが万年置きっぱなしになってしまう場合が多いです。(個人的にはあまりおすすめしていません。)
自室がない場合は、普段使うものは一時置きでなくダイニングの近くに収納場所を作り、使ったらすぐ戻せるようにしておくことがすっきり片付くためには大切です。自室がある場合は週末など期限を決めて自室に片付けるようにしましょう。
置きっぱなしになるものの大半は、戻す場所がない、もしくは戻しにくい状況という理由が背景にあります。
勉強する場所の近くに収納を作る・置くものを厳選することをお子さんと行ったうえで、いつ片付けるかをぜひ一緒に決めてみてくださいね。
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整理収納アドバイザー・防災共育管理士®︎1級講師 ものを整理収納するだけでなく、無理なく続けられる片付け方法や家族が片付けしやすい環境づくりを提案。整理収納サービス「つづく暮らし」を主宰し、片付けサポートやオンライン相談、レッスンなどを定期的に開催している。防災に関する知識も豊富で、暮らしの中で備えるコツに定評あり。ホームページ https://www.tsudukukurashi-taka.com