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2022.01.28

これが100円!?2021年アワード受賞のダイソー「小学生のドリル」レビュー

100円ショップ・ダイソーで小学校低学年向けの学習ドリルが売られていることをご存じですか? 書店で買うと600〜1000円ほどするドリルが、1冊たったの110円(税込)。しかも学習指導要領に対応。2021年にはマザーズセレクション大賞を受賞しているのだとか。
今回は、小1と年長の年子ママの筆者が、そんなダイソー「小学生のドリル」を使った感想をレポートします。市販のドリルとの比較も行いましたので、購入を迷われている方は参考にしてくださいね。

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子どもが学校の授業に遅れを取らないよう、家でも勉強させたいけれど、書店に売られている学習ドリルって、結構高いですよね。かといって、ネット上で公開されている無料の学習プリントは、選ぶのが面倒だし、安くない印刷コストだってかかってしまう…。

何か良い方法はないものかと思い探していたところ、100円ショップ・ダイソーで「小学生のドリル」を発見しました。なんとお値段1冊100円(税込110円)! さらに2021年にマザーズセレクション大賞を受賞している! しかも文部科学省「学習指導要領」に対応している! これは期待できます。

今回は、そんなダイソーの「小学生のドリル」を小1&年長の年子ママである筆者がレビューします。

ダイソー「小学生のドリル」はママたちのお墨付き!

「マザーズセレクション大賞」とは

「マザーズセレクション大賞」とは、どんなアワードなのでしょう? 

主催する 一般社団法人日本マザーズ協会によると、マザーズセレクション大賞とは、「子育て期のママ達が愛用している<モノ>や、ママたちの応援となる<コト>の中で(便利な)(元気になる)(癒される)(子育てに役立った)など、一般のママたちからの応募(投票)の得票結果で選出し表彰するアワード」です。

投票はイベント会場や協会公式サイトのほか、小児科・皮膚科・産科婦人科・歯科等で配布されるフリーマガジンの会員へのアンケート、SNS、子育てWEBサイトなどで行われているとのこと。

ここで選ばれたモノ・コトは、ママたちの“お墨付き”であることがわかりますね。

100均の「小学生のドリル」が選ばれた理由は?

では、ダイソー「小学生のドリル」がマザーズセレクション大賞を受賞した理由は何だったのでしょう?

多くの子育てユーザーから高評価を得ているポイントは、なんと言っても「高いコスパ」「種類の豊富さ」にあるようです。

ダイソーの発表から、「マザーズセレクション大賞2021」投稿者のリアルな口コミを紹介します。

  • 100 円で色々なドリルが買える。年齢別にもなっていて豊富
  • サイズ感が絶妙でカバンにも入るし、コストパフォーマンスが抜群。しかも品質も良い。

筆者はこの口コミを読んで、ますます期待がふくらみました。

そしてダイソーの店舗で、「小学生のドリル」を実際に購入!

ダイソー「小学生のドリル」はどこで買える?特徴は?

ダイソー「小学生のドリル」の特徴

  • サイズ:A5サイズ(14.8×21×0.5cm)
  • ページ総数:80ページ(答え約10ページ分含む)
  • 価格:1冊100円(税込110円)
  • 買える場所:全国のダイソー、DAISOオンラインショップ

ダイソー「小学生のドリル」のラインナップ

2022年1月時点では、小学1年生から3年生まで、「漢字」「言葉と文章」「ひらがなとカタカナ(1年)/漢字練習賞(2・3年)」「計算」「数・りょう・図形 文章題」の、それぞれ全5種類がラインナップされています。

【1年】(全5種)
小学生のドリル1 かん字1年
小学生のドリル2 ことばと文しょう1年
小学生のドリル3 ひらがなとカタカナ1年
小学生のドリル4 けいさん1年
小学生のドリル5 すう・りょう・ずけい・文しょうもんだい1年

【2年】(全5種)
小学生のドリル6 かん字2年
小学生のドリル7 ことばと文しょう2年
小学生のドリル8 かん字れんしゅうちょう2年
小学生のドリル9 計算2年
小学生のドリル10 数・りょう・図形 文しょうだい2年

【3年】(全5種)
小学生のドリル11 漢字3年
小学生のドリル12 言葉と文章3年
小学生のドリル13 漢字練習帳3年
小学生のドリル14 計算3年
小学生のドリル15 数・りょう・図形 文章題3年

以前は小学6年生まで取り扱いがあったようですが、現在は小学4年生以降のドリルは販売されていません。

また、近くの中小型店舗では見つけることができませんでしたが、大型店舗では全種類の取り扱いがありました。購入される方は、一度店舗に問い合わせてから行くと良いかもしれません。

ダイソーの店舗が近くにない方は、公式オンラインショップである「DAISOオンラインショップ」で購入するのも良いでしょう。ただし、注文金額の合計が税込1,650円以上ないと利用することができないので注意が必要です。送料は税込11,000円以上で無料(沖縄県・離島以外)になります。

ここからは、「小学生のドリル」を小学1年生の息子に使ってみた感想をお伝えします。

ダイソーの“100均ドリル”を正直レビュー

1年生・2年生向けの「小学生のドリル」を全8種類試してみました。

漢字シリーズ

もっとも評価できる点は、「たしかめ問題」や「まとめ問題」がついていて内容が充実していること。何度も繰り返し練習することで、学習の定着がはかれると思いました。

また、「読み書き、書き順、漢字の成り立ち」や、「とめ、はね、はらい」など、漢字を覚える際のポイントもわかりやすく書かれています。

言葉と文章シリーズ

「ことばと文しょう」も、漢字シリーズ同様、「たしかめ問題」や「まとめ問題」もついていて内容が充実しています。

また、イラストが豊富で取り組みやすく、例えば「カタカナで表す言葉」「まる(。)てん(、)かぎ(「」)のつかいかた」「は・を・への使い方」などといった問題など、つまずきやすい内容も学べる良問が多いと感じました。

文章問題を苦手としていた長男。おかしなところで「、」を使っていて、指摘されるとわからないことにイライラしていました。

冬休み中にこのドリルを使って集中的に苦手箇所を学習したことで、解き方のコツを掴め嬉しかったのか、話し言葉に「きょうは“てん”ごはん何?」などと、話し言葉にも「、」「。」をつけて遊んでいました。

ひらがなとカタカナ(1年)

このドリルは問題量が少なく、文字を繰り返し書く練習がメインになるので、就学前、もしくはひらがなやカタカナの学習が始まる1年生の1学期に活用すると良いでしょう。

年長の次男もこのドリルで先取り学習をしていますが、練習した文字を使った単語のイラストが楽しいようで、はりきって取り組んでいます。

書き順がわかりやすく、「がぎぐげご」や「ぱぴぷぺぽ」など濁点や半濁点のつく文字の練習まで網羅できます。応用問題、まとめ問題もついているので、これ1冊を繰り返しやれば、ひらがなとカタカナはマスターできるのではないでしょうか。

漢字練習帳シリーズ(2・3年)

2年生、3年生の漢字練習帳は、漢字を練習するというよりも、問題を解くことを目的としたシリーズです。

イラストが豊富で取り組みやすく、意味がわかりづらい言葉の説明や答えを書く際の注意点などを学ぶことはできますが、ネックは「書き順が書かれていない」ことです。

漢字の読み方やとめ、はね、はらいなどのポイントは記載されているので、「わからないことは教科書や辞書を引きながら学習する習慣を身につけてほしい」というダイソーさんの想いゆえのことかもしれませんが、少々使いづらさを感じました。

計算シリーズ

ドリルの名称も「けいさん(計算)」というだけあって、計算問題がメイン。文章問題は少なめです。問題量が多いので、ひたすら解いて計算力を身につけるには良いシリーズといえます。

数・りょう・図形 文章題シリーズ

1年生のドリルでは、文章問題、時計、形まで、さまざまなテーマの学習が収録されているので、子どもの苦手分野の洗い出しにピッタリです。問題量が多いのもありがたい。

長男ももうすぐ2年生。進級する前に、力だめし&総復習のつもりでダイソーの「小学生のドリル」を進行中です。さまざまな問題に取り組むことで、親が苦手分野を把握し、克服につなげられていると感じます。

使って分かった、ダイソー「小学生のドリル」のコスパ

ダイソーの「小学生のドリル」は、100均だからといって侮れません。

これまでに、ネットに無料で公開されている学習プリントや書店のドリルを使ってきましたが、ネットの無料プリントは学習内容を選ぶのに手間が要るので、心と時間に余裕のある時しか学習させることができませんでした。また、印刷をする手間やインク&用紙代などのコストが想像以上にかかってしまいました。

書店で販売されている学習ドリルだと、「ドリルやってね」と声をかけるだけで楽ではあったのですが、1冊あたり600〜1000円ほどかかり、複数購入すると結構な金額に。

わが家は年子なので書店で購入した学習ドリルをコピーして使い、また翌年次男に使い回そうとしていたのですが、それもとにかく面倒で続きませんでした。

その点、ダイソーの「小学生のドリル」は手軽! 税込たった110円なので、コピー代より安いですよね。1冊やり終えたら、さらに復習用としてもう1冊購入することも惜しくありません。兄弟ごとにドリルを買っても財布が痛まないのもありがたい。

しかも、書店で売られている学習ドリルと問題のクオリティーはほぼ同じでした。

ダイソーVSくもん、コスパが良いのはどっち?

前に、使いやすさと問題の量から“コスパ良し”と判断して購入した「くもんの小学ドリル」(税込748円、答え含む全96ページ、B4版タテ)と比較してみました。

「くもんの小学ドリル1年生かん字」の「小学生のドリル」との違い

  • 反復練習用のマスの大きさはほぼ同じ
  • くもんは漢字の反復演習部分が例文になっている
  • たしかめ問題のマスはくもんの方が少し大きい
  • たしかめ問題の数は、くもん読み7問・書き7問。ダイソーは読み6問、書き4問
  • くもんのドリルは、1枚ずつ切り取って学習できる
DSC_0673.JPG

くもんのドリルの方が、サイズが一回り大きい分、書きやすいです。また1枚ずつ切り取って学習できるので、子どもは学習しやすいようでした。

しかし、わが家は切り取ってやり終えた後の用紙がバラバラになり、保管に困りました。その点、切り取れないダイソーのドリルは散らかりません。

問題のクオリティは同等だと感じました。問題の量はくもんの方が多いのですが、価格を考えると、コスパのよさは断然ダイソーです。“100均”以上の価値は間違いなくあるでしょう。

ダイソー「小学生のドリル」のメリット・デメリットは?

ここまで、ダイソー「小学生のドリル」を使ってみた感想や市販のドリルとの違いを紹介しました。

ダイソー「小学生のドリル」のメリットとデメリットをまとめておきます。

ダイソー「小学生のドリル」のメリット

  • 第 13 回マザーズセレクション大賞 2021の実力商品
  • 文部科学省「学習指導要領」に対応
  • イラストも豊富で楽しみながら取り組める
  • 見やすい2色カラー印刷
  • 小さいので持ち運びに便利
  • 1冊80ページもあり十分な問題量
  • 年代別・科目別になっているので苦手分野を選んで取り組める
  • コスパがいいので手軽に試せる
  • もったいないから書き込みはしない派でも、気にせず書き込める
  • 書店に売っている問題集に負けないくらい、いい問題が多い

ダイソー「小学生ドリル」のデメリット

  • 答えの取り外しができない
  • 小学3年生までのドリルしかない
  • 人気商品なので、品切れの場合がある
  • 店舗によっては取り扱いがない場合もある
  • 答えを書くマスが小さく書きづらいことがある

特に「計算」ドリルの問題はマスが小さいです。しかし、初めのうちは書きづらそうにしていた息子も、書いていくうちにだんだん慣れていったようです。小さいマス内にもきちんと書けるようになっていました。

小学生は学年が上がるごとに学校で使うノートのマスもどんどん小さくなっていくので、先取りで練習できるのは、逆にメリットといえるかもしれません。

「小学生のドリル」が人気なわけ

最後に、「さすがマザーズセレクション大賞!」と思ったエピソードがあったので、紹介させてください。

ダイソー「小学生ドリル」のつかいかたのページに「おうちの方へ」というメッセージを発見。そこに、こんなことが書かれていました。

  • 同じパターンの問題を数多く練習することで、数字に慣れることができます。
  • 低学年のうちは、一緒に座って、しっかりとサポートしてあげてください。
  • なかなか進まない場合や、お子様だけでできそうなときは「○分したら答え合わせにくるね。」というふうに、少し離れることも効果的です。
  • 答え合わせを一緒にしましょう。お子様の苦手な単元がわかったら、しっかりと復習させましょう。

これを読み、家庭での学習のさせかたを反省。そして納得し、取り入れようと思いました。

子どもが自宅で学習をしている時、ついつい家事や仕事をし、丸つけのみしていましたが、低学年のうちは一緒に座って子どもの邪魔にならない程度にサポートするほうが、息子も見守られている安心感がある様子。楽しそうに学習できていることがわかりました。(子どもによって個人差はあるかと思いますが)

そして、一緒に座ることで、息子がどこでつまずいているのか、どういう考え方をしているかなど、丸つけだけではわからない気づきがありました。

低学年のうちは、勉強を教えるだけではなく、学習の取り組み方も同時にサポートする方が、今後のよりよい学習習慣につながるのではないかと思います。

さすがモノづくりに定評のあるダイソーさん、よく考えられています。

ダイソーには大人向けのドリルも売っているので、横に一緒に座り、親子で学びの時間を設けてもいいかもしれません。

何を与えたらいいか悩んでいるなら、ダイソー「小学生のドリル」を一度試してみてはいかがでしょうか?

<参考資料>
一般社団法人 日本マザーズ協会
ダイソー えほん・知育などのお子様向け書籍が 「第13回マザーズセレクション大賞2021」を受賞
DAISO(ダイソー) オンラインショップ

<構成:ソクラテスのたまご編集部、執筆:angerire>

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