どこからがネグレクト?子どもや親の特徴、相談先を解説
最近、よく遊びに来る子どもの友達に感じる違和感…。もしかしてネグレクト!? そんな疑いをもったとき、どうすればいいのでしょう。食事や衛生面で適切な養育を受けられないとされるネグレクト(育児放棄)の具体的な特徴や基準、対処法や相談先について、元市家庭相談員で現在は保育士養成校で教鞭をとっている新井寛規さんが解説します。
今回の相談
毎日のようにわが家が遊びにくる息子の友達がネグレクトをされているのではないか気になっています。
いつもシワシワの服で、髪は寝グセだらけ。ボロボロのスニーカーはサイズが合っていないようでいつもかかとを踏んでいます。
また、いつもおやつをねだってきて、夕方になってもなかなか帰ろうとしません。
このまま放っておいてよいのか気がかりですが、その子のご両親とはほぼ面識はなく、連絡先も知りません。その子のことは心配ですが、わが家がトラブルに巻き込まれるのは避けたいです。どうすればよいのでしょうか。(38歳/専業主婦)
目次
どこからがネグレクト?基準や定義、その特徴とは
ネグレクトの定義とは?
ネグレクト(neglect/育児放棄)は、近年増加傾向にある虐待の種別です。
子ども家庭庁のホームページ(児童虐待防止対策)では、「家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない」などが例として挙げられていますが、暴力による痣や傷といった目に見える証拠がない事例が多く、断定が難しいといわれています。
また、同省のこども虐待の援助に関する基本事項によると、もう少し詳しく定められています。
- 子どもにとって必要な情緒的欲求に応えていない(愛情遮断など)
- 食事、衣服、住居などが極端に不適切で、健康状態を損なうほどの無関心・怠慢など
- 子どもを遺棄すること
- 祖父母、きょうだい、保護者の恋人などの同居人が身体的虐待、性的虐待心理的虐待を行っているにもかかわらず、それを放置すること
つまりネグレクトとは、「子どもの生活にとって最低限のものや環境を与えず、養育している状況」といえるでしょう。
厚生労働省の「児童虐待の防止等に関する法律」で対象は児童(18歳に満たない者)とされ、幼児だけでなく高校生くらいの年齢までが当てはまります。また、子ども家庭庁の統計によると、令和4年のネグレクトの件数は3万5,556件で、5年前の2万6,821件から増加の傾向にあります。(※参照元:児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値))
<関連記事>虐待の現状や種類については以下の記事をご覧ください。
実際の判断は個々のケースの状況による
昨今、虐待に関する悲惨な事件のニュースも多く、知るたびに私自身も胸が苦しくなります。しかし、早期発見、早期対応に踏み切れない事情もあります。なぜなら、厚労省の「虐待対応の手引き」にも「時代による社会的、個人的な見解も大きい」との記載があるよう、誤った通告やいたずらと判断されるケースもあるからです。
例えば、もしあなたが子どもの友達から「昨日は晩御飯抜きだった。たまに、ご飯がないときがある」という言葉を聞いたとします。どう感じますか。
「これは虐待かもしれない」と思う人も多いでしょう。
しかし、実際は、夕食の前におやつを食べ過ぎて、夕食を減らしているだけだったり、食事中にその子の態度が大変悪く、食べ物で遊んでいたからだったとしたら、どうでしょう。
「育児をしていたら、そんな日もあるかもしれない」と思いませんか。部分的に話を聞いても、その家庭の生活やルール、子どもの身体の大きさや心理状態、頻度にもよりますよね。
つまりネグレクトや心理的虐待の判断基準とは、生命の危険や確実な心身のダメージが虐待によるものだと医師が判断しない限り、「これがネグレクトである」と断言することは難しく、“状況・ケースによる”というのが実情です。
親から放置されている子ども(放置子)の特徴
ネグレクトを含め親から放ったらかしにされている子どもは、ネット上で「放置子(※)」ともいわれています。顔見知りになった人の家にあがっておやつをねだったり、人の家に居座って帰らなかったりするのがおおまかな特徴です。
放置子は子どもよりも大人への関心が強く、大人に抱っこをせがんだり、子ども同士で遊ぶよりも大人と過ごすことを優先する傾向があります。また、大人が断ったり拒否したりしても、なかなか諦めず、友達である子どもの家に長居したがることが多いようです。
こういった行動が目立つ子がいたら、ネグレクトを疑ってみてもいいかもしれません。
※「放置子」という名称は、2022年3月時点において福祉などの専門用語という位置づけにはなく、主にインターネット上で使用されている俗称です。
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新井寛規さんへの相談はこちらから専門家が気になるネグレクトを受けている子どものサイン
次に、もう少し具体的にネグレクトを受けている子どもが出すサインをチェックリスト形式で紹介します。
下記に挙げているサインは、「1つでも当てはまれば虐待」などと判断するものではありません。しかし、子どもたちの行動にはそれぞれ意味があります。当てはまることが多い場合は、注意が必要です。
食事に関するネグレクトのサイン
食事を3食とることは、人の心身の発達に不可欠であり、保護者の義務でもあります。下記の様子が見られ、十分な食事を与えていない家庭の子どもは、ネグレクトの疑いがあります。家でどんな食事をとっているのかを聞いてみるといいでしょう。
- おやつを何度も要求する。
- お腹をすかせて元気がないことが多い
- ガツガツと食事を食べ、何度もおかわりをする
行動に関するネグレクトのサイン
安心できるはずの家であっても、虐待を受けている子どもは行動に不安定さを感じることがあります。
家庭で子どもが感情を表出しても構ってもらえなかったり、無視されるなど相手にしてもらえなかったりすると、感情を表現することを辞めてしまう場合があります。また、気をひくために他人や自分を傷つける場合もあります。行動の前後に明確な理由がない場合は、家庭での母親・父親との関係が気になります。
- 遊び方が攻撃的
- 乱暴な行動が多い
- わざと逆撫でするような行動をとる
- 協調性が見られない
- あまり寝ていない様子
- 暗い場所を極端に怖がる、又は極端に好む
虐待を受ける子どもは、暗い部屋に閉じ込められたり、電気のない部屋で生活している子もいます。暗がりや閉所を極端に怖がったり、極端に好む仕草は、大変気になる特徴のひとつです。
学校生活に関するネグレクトのサイン
学校生活は保護者の協力なしには成り立ちませんよね。特に小学校の低学年くらいまでの子どもであれば、下記のサインを見逃すことはできません。
- 不登校または欠席が多い
- 忘れ物が多い
- 衣服や髪型のケアをしていない
- 自分の持ち物を必死で守る
- クラブ活動を休む
- 家に帰ろうとしない
- 寄り道を毎日する
母親・父親との関係に関するネグレクトのサイン
ネグレクト家庭は親との関係性に問題があります。
- 親の姿を確認すると強張る
- 親に全く興味がない様子
- 親の話をあまりしない
日本では、1週間に1人が虐待で命を落としています。虐待の可能性があるにも関わらず、十分な調査ができていない子どもも約1万人います。相談者さんだけでなく、今、この記事を読んでいる人の周りにも、もしかすると知らないうちに虐待をされている子どもがいるかもしれません。
ネグレクトの傾向がある母親の特徴
子どもの健全な成長や発達に深刻な影響を与えるネグレクトですが、ネグレクトの傾向がある母親には、どのような特徴がみられるのでしょうか。ここで取り上げてみたいと思います。
【関連記事】【毒親チェック】毒親の4つのタイプと特徴・毒親にならない方法を専門家が解説
①子どもの生活に無関心
ネグレクトの傾向がある母親に多くみられる特徴として、「子どもの生活習慣に対する関心が非常に低い」ということが挙げられます。
例えば「適切な時間に食事を与えない」「清潔な衣服を用意しない」「子どもが学校に遅刻しても気にしない」といったことなどです。
その結果、子どもはまだ親のサポートや管理が必要な年齢であるにもかかわらず適切な支援を得られず、日常生活に大きな支障をきたすことになるのです。
②子どもとコミュニケーションを取らない
ネグレクトの傾向がある母親は、子どもとのコミュニケーションを避ける傾向があります。子どもと面と向かって話を聞いたり、話をすることがほとんどないため、子どもと心を通わせることが難しく、子どもの悩みに寄り添うことはほとんどありません。
このような親子関係に置かれた子どもは、不安や孤独に陥りやすくなってしまいます。母親が子どもに対し無関心な態度を取り続けることで、子どもの自己肯定感は下がり、コミュニケーションスキルに悪影響を及ぼします。
③責任感が欠如している
ネグレクトの傾向がある母親の多くは育児に対する責任感が欠如しており、経済的困難や精神的なストレスなどを理由にして、子どもの基本的なニーズを無視したり、子どもが必要とする愛情を与えない、ということがあります。
また母親自身に精神的、身体的な問題がある場合、それに囚われて子どもに対する関心や配慮が欠けてしまうケースも少なくありません。このような状況では母親は子どもを適切に育てられず、子どもの発達に悪影響を与える可能性が高くなってしまいます。
④子どもより自分を優先する
ネグレクトの傾向がある母親は、しばしば自分の欲求や快楽を優先する傾向があります。例えばアルコールや薬物などに依存し、子どもの世話や安全を保つことをおろそかにしてしまうことがあります。
その結果、子どもが一人で長時間放置されることもあり、適切なケアがされていない状態が生じてしまいます。
放置子とのよくあるトラブル
最近では、放置子と関わることで、トラブルに見舞われてしまう事例を耳にします。放置子の疑いのある子どもはネグレクトのケースがとても多いので、自分ひとりや、自分の家族だけで解決することは難しいです。
ケース別に放置子とのよくあるトラブルを紹介していきますが、このようなトラブルが起きる前に、警察や児童相談所に連絡するのが予防法としてベターです。
自宅で事故が起こる
ネグレクトを受けている子どもが、勝手に家にあがりこんでいる最中に家の中で怪我をしてしまうケースです。状況によっては家主の管理義務に触れ、法的責任にあたる場合があります(民法:事務管理697条以下)。「よその子が勝手に…」と思うかもしれませんが、そのまま放っておくと、刑法218条の保護責任者遺棄罪に当たる可能性もあります。
おやつがほしいと要求される
普段から適切な養育をされていないということは、必要な食事を与えられていない可能性があります。食事が偏っている、お菓子ばかり与えられている、与えられる食事の量が少なく常にお腹をすかせているといった場合もあります。
そういった場合、ネグレクトを受けている子どものほうから「〇〇をちょうだい」とねだることがあります。ひどい場合は、冷蔵庫を勝手に空けて許可なく食べるなど、窃盗に近い行為をする子もいます。いくら小さい子であったとしても、決して健全とはいえません。
物を壊される
ネグレクトを受けている子どものなかには、勝手に家に入ってくるだけに留まらず、物を壊してしまう場合もあります。具体的には、玩具や家財、最近は電子機器等を勝手に触って壊すケースも報告されています。これは器物損壊罪となります。わざと物を壊す子どもは、自身の感情コントロールが苦手であったり、言語で伝えることが苦手であったりする子どもが多いため、繰り返してしまうこともあります。
まずは子どもの声に耳を傾けてみよう
ご相談者さんも心配されていますが、必要以上に人の家庭に立ち入ることでトラブルになることもありますよね。
しかし、ネグレクトをはじめ、虐待は心身に大きなダメージを残します。脳萎縮、愛着障害の発症、学力低下、素行不良、コミュニケーション不良など、二次障害を引き起こす可能性もあります。
さらに、対人関係の不安や就労が不安定になるなどの三次障害も考えられます。社会との関わりに影響が出るなど、子どものころの虐待によって、その人の一生が変わることもあるのです。
「虐待を受けている」と決めつけることはよくありませんし、「トラブルに巻き込まれるのはちょっと…」という気持ちも分かります。ですが、気にかかるのであれば、すぐに通告、もしくは遠ざけるというどちらかを選択するのではなく、まずは、その子の言葉に耳を傾けてみてください。その子の口から、思いもよらない言葉が出てくるかもしれません。
ネグレクトかも?と思ったら取るべき行動とは
耳を傾けた結果、ネグレクトの可能性が高くなってきた場合、虐待通告は児童虐待防止法により、国民の義務とされています。
もし「ネグレクトかも?」と思ったのであれば、児童相談所や家庭児童相談室に相談をしてください。
個人的に虐待の有無を探ったり、周囲に聞き取ったりすることは絶対にやめてください。それこそトラブルに巻き込まれる危険性が、相当高くなります。
今まで虐待をしてしまう保護者と何度も話をしてきましたが、「これがうちのしつけです」「あなたには関係ないでしょう」と言われることも少なくありませんでした。
“虐待をしている”ということを納得、理解してもらうためには、何がネグレクトにあたるのかという事実の立証と、論理的な根拠がカギとなります。
学校や親に連絡をしてもいい?
困った場合の連絡先として、学校や保育所が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?もちろん、連絡をしてもいいですが、保育・教育機関は保護を専門とする機関ではありません。警察や児童相談所への連絡がベストです。
ネグレクトを受けている子どもの保護者が顔見知りの場合、直接連絡することもできるかもしれませんがお勧めはできません。何度もネグレクトが起こる場合や、連絡がつかない場合は、各種機関に連絡しましょう。保護されるまで家で預かっても構いませんが、機関の許可を得てください。また、機関がすぐに対応してくれない場合は、別の機関に連絡しましょう。
連絡する際に気をつけたいのが、守秘義務の問題です。連絡するということは「通告」することであり、それがネグレクトをしている保護者にバレてしまうと、また別のトラブルに巻き込まれる可能性があります。必ず2回以上、「私が言ったことは誰にも言わないでほしい」と伝えましょう。このとき、録音したり記録をとったりしてもいいでしょう。(教職員や相談員が守秘義務を違反したことが公になると、厳重な処分がくだされます。)
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新井寛規さんへの相談はこちらから通報するなら「189(イチハヤク)」へ
2009年、厚生労働省は、全国共通の児童虐待通告ダイヤル「189(イチハヤク)」を導入しました。
メディアなどでも取り上げられることが増えているので、知っている人も多いかと思います。このダイヤルを押すと、電話をした場所から一番近い「児童相談所」につながります。まずはこちらに電話をしてください。
身バレせずに虐待を通報する4つの対策
とはいえ、児童相談所への電話や通報は「匿名性は守られるのか」などの心配があるかもしれませんので、匿名性を高める連絡の方法を解説します。
まず、前提として「189ダイヤル」に情報提供をしたとしても、電話をした人が何らかの責任を負うことはありません。なぜなら、相談の内容を、「これは通告だ」と判断するのは児童相談所であって、電話をかけた人ではないからです。
流れとしては、電話を受けた後、児童相談所内の専門職員が状況を整理しながら情報を集めます。その後、48時間ルール(48時間以内に専門職員が現地に行って確認する規則)が適用されます。
続いて匿名性です。本来ならば決してあってはならないことですが、児童相談所へ相談をしたことが該当者に知られ、トラブルになることは実際にあります。
もちろん、相談所の専門職員が匿名性を守らずに、相手に通知している訳ではありません。職員は通告した人の個人情報を勝手に通行相手に伝えないよう守秘を徹底する厳しい決まりがあります。
考えられるのは、専門職員が該当者する保護者に聞き取りをする中で、職員の言葉の端々から推測したり、状況を踏まえて特定したりすることです。
そこで、通告者の情報漏洩を防ぐ対策を、以下4つを挙げておきます。
身バレしないための4つの対策
- 匿名で通告すること
- 場所や時間など特定できる情報の開示を避けること
- 情報提供前に守秘義務について確認すること
- できる限り細かな情報を提供し、協力の意思を伝えること
③に関しては、相談所の職員に情報を伝える前に、「情報を提供したのが自分だと分かる可能性があるので、絶対に言わないようにしてほしい」と伝えることが大事です。
職員は、無理に情報を聞き出すことはしません。もし相談窓口の職員が、あなたの言いたくない情報を無理やり聞いてくる、もしくは、法律(守秘義務)を理解していない職員だと感じた場合は、電話を切って構いません。
実は、通告先や相談先は各市町村に必ず3ヵ所以上あります。児童相談所以外だと、警察、市(区)役所内の家庭児童相談室に相談や通告をすることができます。
その後の子どもの生活はどうなる?
では、相談者が通報をした後、その子どもの生活はどうなるのでしょうか。
通告を受けてもすぐに児童が保護される訳ではありません。
ネグレクト(虐待)に至る経緯や状況を細かく相談所職員が分析・注意をするほか、その家庭は要保護対策地域協議会に名前が登録され、経過観察の対象になります。
経過観察の方法は多岐に渡ります。子どもの所属機関である、学校、学童保育所などにモニタリングを依頼し、児童委員や民生委員にも協力を要請します。
この場合、子どもの生活はそれほど変わりません。保護者に対しては、担当ケースワーカーが定期的に面談や指導をすることもあります。
しかし、虐待レベルが中度以上の重いケースは、一時保護される場合があります。ケースワーカーや警察が、保護をするために子どもを迎えに来て、一時保護所と呼ばれる施設に移送します。
同時進行で児童相談所は警察や市役所と連携して調査を行い、保護者に対して面談を行います。そして、調査や面談などの結果、「子どもを家庭に戻すのか」「児童養護施設などに送致するのか」を裁判所が判断します。
施設に入ると、短期間であれば転校しない子もいますし、長期間であれば転校して、住民基本台帳を変更する場合もあります。施設での生活は、苦労や負担がないわけではありませんが、衣食住に困ることはありません。
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親だって間違えることはある
“通告や相談=悪”ではありません。通告されて指導が入り、虐待が止まってその家族に笑顔が戻る事例もたくさんあります。
もちろん、いたずら通告や住民トラブルによる私怨の通告も中にはありますが、複数の専門職員が調査を行うので、ほとんどのケースで判明します。
また、通報・相談した結果、子どもが一時保護となったとしても罪悪感を抱く必要はありません。それは、虐待を受けている子どものため、だけでなく、わが子のためでもあります。
子どもはとても敏感なので、通報・相談に罪悪感を感じることで、相談者さんの子どもが心身の不安を読み取り、伝染して不安定になることがあります。自分を責めることはやめましょう。
逆に家庭で話をしておいた方が良いのは、「親も間違える」ということです。
親も人間ですので、間違えることもありますよね。誰かに迷惑をかけたのなら謝って、また前を向いて歩いていくことができるということを伝えてほしいと思います。
虐待をしている保護者だけが悪いわけではありません。そうせざるを得ない環境や、理由もあるという視点をもちつつ親子で話せたらいいですね。
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